トランボ(原題)の作品情報・感想・評価

「トランボ(原題)」に投稿された感想・評価

とわこ

とわこの感想・評価

2.7
トランボの手紙を俳優たちが朗読する。そのなかでドナルド・サザーランドだけは自分の言葉でインタビューに応えてるようにしかみえないナチュラルさ。

映画自体はアレだったけど、ドナルド・サザーランドのファンになるきっかけを与えてもらったという意味では素晴らしい作品でした。

いやー、バケモンだ、この人。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.0
邦題「不屈の天才脚本家 ダルトン・トランボの半生」。伝記映画でも観ていた脚本家ダルトン・トランボの赤狩りからメキシコに身を潜めつつ自らの名を使えないままの脚本執筆の時代を中心に、きら星の如き大御所たちが彼の手紙を読み進めながら浮き彫りにしていくという形のドキュメンタリー。伝記映画のほうを観る限り偏屈で多少思想も尖っていた感はあったが、でもここで綴られる子供への想いそして自らが貫いた脚本家としての矜持、そして「表面的には復権はしても決してあの時代の不義に対する怒りは忘れていない」姿勢がよく判った。ある意味、映画史の教科書にもなりうる一本。
『不屈の天才脚本家ダルトン・トランボの半生』という親切な邦題がついていた。『マリリン・モンロー瞳の中の秘密』と同じく、故人の手紙を何人かで共演する。リーアム・ニーソン、ポール・ジアマッティ、ジョーン・アレン、マイケル・ダグラス、ダスティン・ホフマン、すっごく豪華。息子に宛てた手紙がいい。刑務所から誕生日に送った手紙。思春期の息子にオナンの話を絡めて自分の罪悪感について告白し、茶化す手紙もいい。トランボの複雑な人間性を味わいたかったらこちらがお勧め。当代の実力派俳優の技を堪能するのにもいい。
なかなか前衛的なドキュメンタリーでびっくり(笑)。トランボの手記?を著名な役者さんたちが演じていくスタイルなんだけど、それが逆に失敗二繋がってるように感じた。

まずトランボの写真や映像がことごとく少ないから、なかなか感情移入しづらいというか、初めて見た人には「誰やねんトランボって」ってなっちゃうはず。
もう少し時系列で明快に彼の作品を振り返ったり、赤狩りとの戦いの歴史について触れたならばこんな風にはならなかったと思うんだけど、それもかなり複雑な演出だったから結局流れがあまり理解できず。

最新作『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』のほうが、よっぽどトランボという人間が何者かをわかりやすく描いていると思った。

それでも豪華スター揃いの本作は目の保養(笑)