マーロン・ブランドの肉声の作品情報・感想・評価

マーロン・ブランドの肉声2015年製作の映画)

Listen to Me Marlon

製作国:

上映時間:95分

4.1

「マーロン・ブランドの肉声」に投稿された感想・評価

Toku

Tokuの感想・評価

4.6
気になった音楽
Don’t Get Any Closer/Eluvium
長年のファンとしては捨ておけないドキュメンタリー。スターチャンネルで視聴。物心ついた時には伝説のスターで低迷期、映画少年として映画館通いが始まってすぐ、ゴットファーザー、地獄の黙示録で、ずっと大きな存在だった。父親との確執が深く重いモチベーションになっていたことを本作で知り胸が痛くなった。個人的に重要な一本。
‪‬名俳優マーロン・ブランドの肉声を録音したテープを編集したドキュメンタリー。主演映画のイメージで粗暴な雰囲気が強かったのですが人種差別等の米国が抱える問題にも意見を投げ掛ける実直な姿勢が素晴らしかった。若かりし頃の貴重な映像も多く、特に不評だったコメディ映画のコメント等もリアルに語る辺りも興味深かったです。不動の地位を確立した「ゴッドファーザー」のドン・ヴィトー・コルレオーレが一番好きですが、初期の名作「波止場」も良いですね。
マーロン・ブランドが生前に演技や私生活などを語った300時間にも及ぶ録音テープを元に制作されたドキュメンタリー。

彼の名前や有名な出演作は知っているけど、人柄や私生活については全く知らなかったので中々興味深かったです。
DarcyAnam

DarcyAnamの感想・評価

4.5
もっとテープの音声聞きたかったな。
気難しそうなイメージだったけど
よく笑う人だったんだね。
「映画」としては満点をつけられないが、一人の演技の「天才」の記録として、映画史的資料としては、軽く5点を振り切る。

それだけ深く重いメッセージがこめられた映画だ。

『マーロン・ブランド』という、戦後文化史の巨人を思うとき、自分のような一映画ファンでさえ、様々な思いが去来し、何を書くべきかなかなかまとまらない。

とにかく天才は意図的な努力だけでなく、さまざまな偶然によって磨かれ、研ぎ澄まされ、誕生する。DNA、家庭環境、出会い、時代など、本人に降りかかる様々な偶然のような出来事が、才能を磨いていく。そして、恐ろしいほどに繊細な感受性と不正になじめない純粋性、そして感情量の多さが社会に適応しづらくさせる。

アクターズ・スタジオの少し後輩のポール・ニューマンと比べると、自己抑制力の違いがまざまざだ。誰のようになりたいかと問われれば、一瞬の躊躇いもなくポール・ニューマンだが、たった一つ最高の演技を選べと言われたら、やはりどうしてもマーロン・ブランドになってしまう。それが天才の天才たるゆえんだ。

天才が豊かな人格の衣をまとっているケースもないわけではない。長嶋茂雄は間違いなくそう。しかし異なる例も多い。天才であること、大きな屋敷に住めることが、必ずしも幸福ではないことが、この映画をみるとよく分かる。

出会いといえば、スタニスラフスキーシステムをロシアから持ち帰ったステラ・アドラーとの出会いが、ブランドの人生を飛躍的に変えた。彼をスターダムに押し上げた名作『欲望という名の電車』で、その妻の名はステラだが、劇中、彼は役のなかで、「ステラ!」を何度も絶叫する。(偶然ではないような気もする。)これがとても印象的で、仲代達矢などはよく真似して鉄橋の下で叫んだという。そのスタニスラフスキーシステムだが、今では功罪あると言われている。最近ではヒース・レジャーの例がある。

まあ、とにかく。自分にとって思い入れのある作品は以下のよう。いずれも映画中に映像とブランドのコメントが聞ける。

【演技】
欲望という名の電車
波止場
ゴッド・ファーザー
ラスト・タンゴ・イン・パリ

【話題】
裸足の伯爵婦人 ※チャップリンと
地獄の黙示録 ※コッポラと
スーパーマン ※ギャラ

【唯一映画館で】
ドン・サバティーニ
※唯一コメディで成功では?

天才は、人生が一篇の詩のよう。神は、人々に人種差別問題に気づかせるために、演技の才能をあたえてマーロン・ブランドをこの世につかわした・・・と思ってしまう。彼がいなければ、インディアンにたいする偏見が改まることはなかったと思うし。ハリウッドから人種ごとのキャラ設定が改まることもなかったはずだ。
yuuki

yuukiの感想・評価

4.5
「 私は人間に対して並々ならぬ興味を抱いていた。
ブロードウェーと42丁目の交差点のタバコ店に通い、道行く人たちを3秒間眺めて 短い時間で彼らの人柄を分析しようとした。
表情の裏に本心が隠れている。
人には必ず隠し事がある。 」


マーロン・ブランドが晩年に残した300時間に及ぶ独白。彼自身の肉声で心の闇を照らし出した唯一無二のドキュメンタリー。

演じる役柄から粗暴で野蛮なイメージを持たれがちなマーロンだが、彼の心は繊細でかつ完璧主義であり、極めて感受性が高かったことを知り驚く。

マーロンの演技は没後10年以上経った今も、そして500年後の未来も観客の心を捉えて離さない。彼が自分の頭で考えついた言葉を発しているかのように、自身の感情にまかせて眉や顔の筋肉を動かしているかのようにさえ見える完成度の高い演技は、幼少期に満たされなかった愛情を渇望する心と、「俳優」という職業への深い愛から生まれたものだった。

「演技」という行為に対するマーロンの哲学を知り、気づきを得る。彼の洞察力に感嘆し、スクリーンの中の姿からはかけ離れた人間臭い人柄に心を掴まれた。
なんてレビュー書こうかなぁ?って、考えたけど、、、書けないくらい、選べないくらい、とても濃厚なマーロンブランドの人生のお話。

元々アルパチーノとゴッドファーザーのヴィトがとても好きで、理想の男性像だったけれど、マーロンブランドの作品は他に観たことがなかったし、どんな人かもしらなくて、たまたまゴッドファーザー流れの書物を読んでいてマーロンブランドの人生の部分を読んでいたら、こちらのドキュメンタリーに辿り着き、すぐにBlu-rayを注文。

アルパチーノの自伝本も読んだことがありますが、アルパチーノが惚れて敬愛してたのもあるかもしれませんが、似てるなぁと思いました。

アルパチーノがシェイクスピア好きなのも、マーロンブランドの影響なのかなぁ?

でも、家族の事など、、本当に映画の様な人生を送ってきたんだなぁと、そういう経験はお金で買えるものではないし、しなくてもいい経験かもしれませんが、こんな不幸な事、本当に心が痛いけれど、何故かなんだかマーロンブランドらしい人生だなぁと思ってしまいました。

すごーく濃厚で、抜粋したい言葉はきっと沢山あるはずですが、今回は、なぜかこちらが心に残りました。

お金を稼ぎたかったのは、金などクソだと言う為だ。

すごい単純な言葉かもしれないけど、マーロンブランドは正にこんな感じの真っ直ぐな人間だなぁと。
マーロン・ブランド自身が生前に記録として録っておいた膨大な自伝としての録音テープを約1時間半のドキュメンタリーにまとめた1本。
そこには世間からの粗暴で野蛮なイメージとはかけ離れた繊細な人間の姿が彼自身の声を通して描かれていた。今や伝説の俳優となったマーロンだが、その生涯は常に波乱に満ち、必ずしも幸福な人生とは言えなかったのかもしれない。マーロンが俳優として大事にしていたこと、そして1人の人間として抱えていたもの、その核心に触れる内容が、マーロンの声と資料映像によって語られる。
構成が素晴らしく、基本的には時代を追いながら語られてゆくが、マーロンの人生と役の人物の人生が時折リンクするような仕掛けが施してあり、最後は…。
ドキュメンタリーとして最高の作品。
livestock

livestockの感想・評価

3.4
マーロンブランド自身の言葉でもって彼の人生を追う映画。
自伝も読んだ事がある為マーロンの大体の事は知っていましたが彼の言葉で聴くとまた違う側面が見れたり、そして彼の孤独な内面はある種共感しました。
個人的に1番好きな俳優なので、貴重な映像などもあり飽きずに観れましたが、ファン以外の方だとどうだろう?という感じもしました。
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