馬喰一代の作品情報・感想・評価

「馬喰一代」に投稿された感想・評価

IAMK

IAMKの感想・評価

4.8
三船敏郎の不器用だが愛情豊かな父親像が素晴らしい。
いつの時代もこういう物語は「観て良かったなあ」となる。
青二歳

青二歳の感想・評価

3.3
タヌキ映画の巨匠木村恵吾が監督脚本で見せ方最高。三船敏郎&京マチ子版“馬喰一代”。京マチ子かわいい〜。三船敏郎は…いつも通り大根なんでリメイク版三國連太郎には及びもつかないが悪くない。
さて馬喰(ばくろう)とは農業畜産酪農にとって無くてはならないお仕事。一般的に家畜の仲買人を指しますが、この物語の北見馬喰…ガラが悪い…しかも世間からは嫌われていて悪どい金貸しと同じような扱い。当時の開拓地北海道では、馬喰は馬をヤクザまがいに脅し透かし高く売りさばいていた厄介な存在。子馬を良馬に育てて高く売るだけではない“ハッパ馬喰”(インチキ)をやっていた。
で、主人公米太郎はハッパ馬喰ではなく良馬を育てる腕前に自負のある無骨な男で、ひたすら子を想う父。子にとっていい父親でいたいので、大平が生まれてからはなおハッパ馬喰から距離を置く。この辺りの見せ方が木村恵吾分かりやすくてうまい。ちょこちょこベタ過ぎるけど、うまくまとまってて泣ける。

大映おなじみの潮万太郎、左卜全、杉狂児という安定感。大好きだ。さらにこの北見の荒くれ者どものうち、悪どいながらも人の情けある金貸しに志村喬。おヒゲがステキ。
京マチ子の顔立ちは洋風すぎて開拓地じゃ浮きまくりだと思うが…強気な役が似合うよねぇ。なんていい女だ。ちなみにリメイク版と違って女学校出ではなく、子供の教育に関しての葛藤はあっさり目なのでリメイク版の方が作り込まれてて泣けます。
駆けている馬と並行の撮影や、広原を駆ける馬の撮り方とか、なんとも意欲的。GHQ検閲時代の作品の中ではアクション性高めでアガる。…ま、永田雅一の馬好き故か…(。-∀-)
京マチ子と三船敏郎やっぱりベストコンビ。最後まで惹きつけられるいい映画でした。