ストーンウォール(2015年製作の映画)

Stonewall

上映日:2016年12月24日

製作国:
  • アメリカ
  • / 上映時間:129分
    監督
    ローランド・エメリッヒ
    脚本
    ジョン・ロビン・ベイツ
    キャスト
    ジェレミー・アーヴァイン
    ジョニー・ボーシャン
    カール・グルスマン
    ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
    ジョナサン・リース=マイヤーズ
    ジョーイ・キング
    ロン・パールマン
    マット・クレイヴン
    デヴィッド・キュービット
    アッティクス・ミッチェル
    ジョアンヌ・ヴァニコラ
    アンドレア・フランクル
    マーク・カマチョ
    あらすじ
    インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへやってきたダニー(ジェレミー・アーヴァイン)。ゲイであることが発覚し、両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを迎え入れたのは、この街で美しさを武器に体を売って暮らすゲイのギャングを率いるレイ(ジョニー・ボーシャン)だった。ダニーは彼らの部屋に住まわせてもらい、常に陽気に歌って踊りな がらたくましく生きていく仲間を得て、この街で身を寄せ合い暮らす様々なゲイやレズビアン、ドラァグクイーンや、政治活動家のトレバー(ジョナ サン・リース・マイヤーズ)と出会うが...。

    「ストーンウォール」に投稿された感想・評価

    miki
    -
    失うものがないってすごい
    carc
    2.8
    フィクションとしては数あるゲイ映画の一つとして普通なのかなあと思いましたが、これをわざわざストーンウォールの映画として作る必要があったのかという疑問が残りました。

    白人イケメンのゲイとそうでないゲイたちの断絶と結束を描く映画として作れば、下手に批判を生むこともなかったのになあという感想です。
    こんの
    3.7
    レイ役の方が
    たくましくて、とても綺麗でした。

    自分が生きたい姿で生きることが
    どんなに素晴らしいことなのか、
    そのためにどう戦うか、
    今の時代では当たり前になりすぎて、
    分かり得ないことを教えてくれる作品だと思いました。

    曖昧ですが、
    抱く人が女か男かで差別されるなんて。
    という台詞がとても印象的です。
    まなか
    3.5
    悪くはないが、史実を曲げていることにがっかり。

    ダニーの青春物語だとして見た。レイ役(長編映画は初めてらしい)のほうが演技がすごくダニー役を食っていた。


    本当は先陣を切ったのは黒人男性(トランスジェンダー)とレズビアンだったそうだ。
    監督は、自身が白人のゲイで、ストレートの人々に送った映画だと書いてあったが、なぜ主人公を美形の白人青年にしたのか。そうしないと見栄えが悪いから?

    どうしてもガスヴァンサントのミルクと比べてしまう
    sugar708
    4.0
    かなり批判もあった作品ということですが、監督がストレート向けに作ったということみたいなので、個人的にはストーンウォールについて知るという入口としてはいいのかなと思いました。

    自分のように、これをきっかけに事実との相違も含め知識を深めることができれば、それも意味のあることなのかなと。

    作品自体も一人の青年が自分と向き合い、成長していく姿の方が色濃く描かれているような気がします。

    最後の再会シーンは短いながらも父親をはじめ、様々な人の葛藤などが描かれていてグッときました。
    shimakoMJ
    5.0
    号泣。。
    ストーンウォールていうNYのクラブで実際に起きた暴動が元になってるて聞いて、もう少し政治的なのかと思いきや、そんな事は無く、LGBTの男の子達の友情物語。痛くて悲しくて、でも強くてカッコよかったです。田舎から出てきた主人公の苦しかった過去のエピソードが合間に挟まってくる作りもうまかった。ラストの主人公が田舎に帰って、偶然お父さんの運転する車が通り過ぎて停まって、、でもお父さんが車をまた走らせてしまうシーン、胸が締め付けられました。一瞬立ち止まったのは、成長した息子を見て、一目見たかったんだと強く信じたい。
    マイノリティはいっつもこうだ、、、。
    ていう話。予告が面白そうだったから見たけど、内容がテーマの割にちょっと薄いかなと、、、。もう少し情緒的な描写を期待したけど社会風刺で終わったなと感じてしまた。
    セクシャリティーが題材だけど、いわゆるマイノリティの被害者意識の強い展開だった。

    社会に認められない辛さと、その中でもイキイキと生きてます!ていう。
    もっと生々しいところを期待したので残念。原作あるのかな?展開が飛ばし飛ばしだった気がする。

    東京で1映画館でしかやってないプレミア感に惹かれてみたものの消化不良。
    miku
    3.6
    下調べをしないで観たので、エンドロールにローランド・エメリッヒとあってびっくり。こんな映画も撮るんだ〜と思ったら、彼も同性愛者なんですね。知らなかった!

    LGBTの社会運動の話だと聞いて『パレードへようこそ』のような作品かと思ったけど、別ものでした。
    自分がゲイと気付いた青年の成長物語。

    ストーンウォール事件は全く知らない出来事でした。ただ映画のタイトルにもなっているのに、事件についての内容が薄かった印象。
    それについてはパンフレットで映画ライターのよしひろまさみちさんが書かれていて、かなり批判していた。パンフレットで作品の文句いうのって、なかなか見ないですね。笑

    ラストにジョーに会いに行くっていうのは、ちょっと女々しいなと…。全体的に一見ノーマルなゲイより女装してるゲイの方が強くてパワフル。自分を信頼し、失うものがないまでに追い詰められた人たちが歴史を変えてきたのでしょうね。

    そしてやっぱりロン・パールマンの存在感たるや!!わずかな出演シーンでもお腹いっぱいの圧倒的威圧感に脱帽です!
    こういう雰囲気とても好き!
    恥ずかしながらこのストーンウォールの反乱がLGBTの在り方に変化を与えたきっかけとなったってことを知らなかった私。
    気になってwikiで読んだら映画では史実にかなり演出が加わっているのね。
    まぁ、フィクションとして観るには個人的には問題ないかなと思った。
    機動隊(アメリカだとなんていうの?)にラインダンスで対抗したり、投げたレンガがぶつかって窓ガラスが割れる瞬間とかはシビれたよね。

    私の中でダニーはただレンガ投げただけの遅れてきた反抗期っていう青臭いイメージに落ち着いてしまったけど、
    その分、彼を取り巻くストリートの仲間たちが良いキャラクターしてたなぁ。
    レイ役の俳優は長編デビュー?なのにあの荒んだ綺麗さを上手く演じていたと思う。
    ふつーにイケメンだよね、彼。
    コンゴ役の俳優さんもいい存在感だった。
    最後の注釈的な部分でエドの転身ぶりにはビックリ!

    ってか、この映画ダニーを主役にする必要あった…?
    Yuuka
    4.3
    試写会にて鑑賞

    (あらすじ)
    舞台は1969年のニューヨーク。
    まだセクシャルマイノリティーが世間から迫害を受けることが当然とされていた時代。

    閉鎖的な田舎町に住む高校生のダニーは、幼なじみの男友達と夜中に密会をしていた。
    車の中にいた2人を脅かそうとした友人により、2人の関係が明らかになり学校中の噂になってしまう。
    そこで、もともとゲイなのではないかと疑惑を持っていた教師をしているダニー父親は2人を1人ずつ呼び出す。

    そこで、ダニーは幼なじみが「ダニーが自分を酔わせてお酒で判断力を失わせ誘ってきた」と全ての罪をダニーに押し付けたことを知る。
    厳格で同性愛を激しく嫌忌している父親の前で、震えるダニー
    「お前は治療が必要だ。助けてくださいと言え。このチャンスは一度だけだ。言え。」と怒鳴る父親であったが、ダニーは部屋を飛び出し家に帰る
    部屋に戻るとキャリーケースに自分の荷物が全て詰められており、ボディビルダー雑誌までも丁寧に並べてあった。

    両親の自分へのおもいを悟ったダニーは仲が良く唯一理解のある妹に後ろ髪を引かれながら出て行ってしまう。

    セクシャルマイノリティーたちが集まる場所、ニューヨークのクリストファーストリートで友人となる男娼をして暮らしている貧しいゲイのレイと出会い居場所を見つける。

    (感想)

    今ではセクシャルマイノリティーの人々が、社会的な権利を当然持っており、同性婚をし家庭を持つことも珍しくないが、1969年、この時代は同性愛はおろか、働くこと、居住することすら許されていなかったのだということを再認識した。では、彼らはどうやって生きていけというのか?社会は彼らを見捨て、それだけでなく、排斥しようとした。
    恋愛対象が自分と違う、マイノリティーであるということだけで排斥するというこの時代の流れ。短絡的すぎるこの考えが数十年まえまで当たり前のようにあったのかと思うと恐ろしく、そして映画のラストで現在でも同性愛が罰せられている国が多数あると知り、驚く。

    レイ達の帰る場所も行く場所もない。ここで男娼をして、時に暴力を受け、人権がないに等しい毎日を貧しく生きて行くしかないという状況下で明るく、プライドを持ちながらも、自分を否定せず生きていく姿がまぶしかった。

    ストーンウォールインで起こった暴動、ストーンウォール事件の暴動シーンで
    彼らは明日もあるかわからない、失うものが一つもない中で、暴力で訴えるしか、行き場のない怒りや憤り悲しみを成就させられないのだと、そうさせた世界への怒り悔しさ、彼らの想像し難いどうしようもない感情に涙した。

    レイの素直になれないが、優しく暖かい性格や、ダニーへの遠回りな愛情、計り知れない孤独感を抱えながら明るく仲間と過ごす姿が素晴らしかった。

    レイ役のジョニーボーシャンはどうみても本当のレイにしか見えなかった。美しくて、強いけれど今にも壊れてしまいそうなほど脆い一面を持つ1人の人間だった。

    実際のストーンウォール事件では誰が暴動を始めたのか分かっていない。実在した人物も映画で登場したが、レイやダニー達は架空の人物。けれど、名前も残らない彼らの勇気から本当に世界は変わった。あの日の1人がいたから、現在の彼らのような人々に生きる権利を与えた。

    賛否両論ある映画だけれど、人種がどうということではなく
    そこにいた彼らの気持ちが忠実に再現されていたように感じる。

    こんなに全てが揃っていて、安心して眠る場所がある私たちよりも本気でぶつかり合い、全力で愛情を求め合う彼らの方が輝いて見えた。
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