花婿、女優、そしてヒモの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『花婿、女優、そしてヒモ』に投稿された感想・評価

ミュンヘンの行動劇場が、ストローブに舞台演出を依頼、フェルディナンド・ブルックナーの戯曲を脚色、11分。ジャン=マリー・ストローブ作品、35ミリ、23分。
アテネフランセ文化センターにて
ゑぎ
3.5

 『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』の次作にあたる短編作品。ユイレは共同製作及び共同編集を務めている。明確な三部構成だ。最初のパートは、走行する自動車の右車窓から夜の街路を延々と撮ったワンカット…

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3.6
映画という芸術形式の変容について

ジャン=マリー・ストローブ監督
ダニエル・ユイレ監督
『花婿、女優、そしてヒモ』(1968)

映像の形式のショーケースー

・ランズベルガー通りの車窓の眺め
・フェルディナント・ブルックナーの戯曲…

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長いトラヴェリング。簡単に殺されるファスビンダー。
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冒頭の車内から窓の外を捉えた超長回しの撮影が良い。舞台の箱庭感も好き。

冒頭無音で始まる移動ショットが暗くて怪しくて良い。突如挿入されるBGMもアンバランスでこのショットの如何わしさ、不道徳な物を観ている感覚が助長されて最高の演出だと思う。最後の軽さ、トラックアップの暴…

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4.0

アケルマンのように意味作用から解き放たれた長い移動撮影。『歴史の授業』は運転手の背後から「移動」を撮っているのに対して本作は目的地の不明瞭さというか、脱力感と音楽の荘厳さも相まってビデオアート風に収…

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