ストローブ=ユイレ名義の終焉。ロワール川に浮かぶ小島に生まれたジャン=ブリカールの記憶がつらつらと(いつもの異様な発話とも異なる一定の音に保たれたもの)語られるが、冒頭にぐるっとボートで一周しながら…
>>続きを読む前半、観るドローンみたいでCM van Hausswolff『Squared』を想起させるような体験だなとか考えていたらだんだんボートと水の音がEditions Megoの作品に聴こえてきた。
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ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ監督作品。
フランスのロワール河近辺のヴェルト島の砂質採取事業の責任者だったジャン・ブリカールの対話とその風景を映した作品。
モーターボートで河を渡りな…
・カオスと秩序が両立する広葉樹の植林
・木=人、河=人生
・矯正する社会としての森(ファシズム?)と、ファシズムから避難所としての森の二面性
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・河△フィルム(順送り→巻き戻し)
・巻き戻し…
ボートのモーター音と心情(ナレーション)がリンクする冒頭が良い
ストローブ=ユイレらしい観念に還元不可能な唯物論的でかつ、何故かアプリオリ的な正しさのある、秩序的な固定ショットの中、鳥のさえずりと波…
ダニエル・ユイレが関わった最後の作品。
最初小島をボートで進みながら長回しで映した後で唐突に黒味になってジャン・ブリカールの声が挿入された箇所は正直ビビった。
でも途中からモノクロになりジャン・…