画面の平面性と立体性を並列に提示する。男は画面下部の中央右寄りに配置され、男の上には大きな樹木が黒々と広がっていて奥行きは掴みづらい。他方で切り返される女は画面下部、左端に配置され、女の上にも樹木の…
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男の後ろには木が生い茂って風が吹いて揺れている。女の後ろはあんまり生い茂ってなく後ろには川があって対岸には馬がいる。画面には写っていないけど2人ともヒザに台本か本が置いてあって下をみながらセリフを神…
>>続きを読むジャン=マリー・ストローブ監督
池を望む林の中で対話する男女
各人を映すフィックスショットが20分にわたり繰り返される
「ヴェネツィアについて」でもそうだったけど、決して作品の主題ではないはずの自…
ジャン=マリー・ストローブ監督作品。
二人の男女の愛についての会話を交互に映す。舞台はいつも通りの木に囲まれた状態。カットごとに日の当たり具合や、風の吹き具合も違う。途中雨が降っているようにも感じ…
目を閉じて対話する男女を個別に映す。2つのショットだけが続くミニマルな構成故にカットすると微細な部分が変わっているのでは、というスリル。台詞はあまり頭に入らなかった(最悪なことにラスト直前で意識が飛…
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初老の男女がそれぞれ別の場所で画面に映っていない下方の脚本を音読しているのを交互に映すだけで、小津映画のように会話してるように見えるっていうのは全くおかしいものだよな……と映画哲学に耽っていたら最後…
>>続きを読むベルナノスの原作はさすがに知らないです(ちなみにブレッソンの「田舎司祭の日記」の原作小説がベルナノス)。ノルマンディのフレール近郊の林を背景に、固定ショットで男はフレームの右下に、女は左下に。それぞ…
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