団鬼六 〈黒い鬼火〉より 貴婦人縛り壷の作品情報・感想・評価

団鬼六 〈黒い鬼火〉より 貴婦人縛り壷1977年製作の映画)

製作国:

3.9

「団鬼六 〈黒い鬼火〉より 貴婦人縛り壷」に投稿された感想・評価

床ずれ

床ずれの感想・評価

4.0
片山杜秀先生激推しの日活ロマンポルノ映画。真似してみたくなるセリフが多い。
借金返済のため性豪の中年男(高木均)に嫁いできた士族の娘(谷ナオミ)が、彼の慰み者にされながらも本当の恋人(志賀圭二郎)に想いを添い遂げようとする。不運により被虐待者となった薄幸美人の生き様を描いているロマンポルノ。原案は団鬼六によるもの。

高木均と渡辺とく子が演じる悪役兄妹のインパクトが強烈であり、もはやサイコ・スリラーの領域に達している。トラウマ級の性体験を強いられる奉公人の童貞少年(滝沢淳)だとか、白痴の女中を演じている田島はるか(私のフェイバリット女優!)だとか、見どころは枚挙に暇がない。とにかく、芸達者が総出演しているため、登場人物の一挙手一投足がいちいちツボに入る。

本編内容は、例に違わず谷ナオミへの羞恥プレイが大半を占めているわけだが、弱者に対するイジメとしての屈辱行為ではなく、谷ナオミが強者だからこその、心のぶつかり合いであることを汲み取ることができる。「責める側は、自分の隷属者に隷属している」という倒錯関係へと着地するのも素晴らしい。

人里離れた村落が舞台のため、全編が因習めいた雰囲気に支配されているのも最高。本当にドキドキさせられる。