団鬼六 薔薇地獄の作品情報・感想・評価

団鬼六 薔薇地獄1980年製作の映画)

製作国:

上映時間:65分

ジャンル:

4.1

「団鬼六 薔薇地獄」に投稿された感想・評価

緊縛写真の撮影に手を染めた三流カメラマン(和田周)と助手(依田智)が、直弟子の人気カメラマン(中丸信)に寝取られた、かつてのモデル兼歌手(麻吹淳子)を拉致監禁してしまう。刺激的な写真を追究するカメラマンが、サディズムの世界を知るまでを描いているロマンポルノ。

助手の性的嗜好のことを知らされていない主人公が、助手の言動を観察していく展開が面白い。「より強い性的刺激は、反社会的行為の中にある」を地で行く物語になっており、警察がすぐ側まで迫っているのではないか、という強迫観念に駆られるサスペンスも盛り込まれている。

カメラマンが女性歌手に対して、嫉妬心を原動力にした陵辱行為をおこなうのだが、事の真相が明らかになるに連れて、倒錯状態へと変化する。責める側と受ける側の立場は変わらないけれど、心的には逆転現象が起こっている。寄せては返すの機微が、早いテンポで進行するのがたまらない。

クライマックスでは、斜め上の展開が釣瓶打ちのように起こるため、目をまん丸にさせて、ビックリしながらの鑑賞を楽しむことができる。助手が頭から流血させたままで生活しているのが笑いどころ。