アダムズ・アップルの作品情報・感想・評価

アダムズ・アップル2005年製作の映画)

Adams æbler/Adamʼ s Apples

上映日:2019年10月19日

製作国:

上映時間:94分

3.8

あらすじ

「アダムズ・アップル」に投稿された感想・評価

白湯

白湯の感想・評価

5.0
愛と信仰と人間のはなし。良すぎてDVD買ってしまった。あとで追記予定。
『俺は根っからの悪党なんだ』と言っていたアダムだけど、関わっていくうちに情が湧いたのか色々世話焼きはじめるのが微笑ましかった。
信仰とは何かというのは私には理解できない所だけれど、何かを拠り所にしないと生きていけないから人は神に頼るのかなと思った。

しかし、ネコチャン殺害の罪は重いぜアダムよ。
GyaO!にいつの間にか上がってた。
穏やかだけど、所々ネジが飛んでる。
皆何かに人生を狂わされてて、アダムが結局いちばんの苦労役回り。
好みの映画です。音楽もとても良し。
緑青

緑青の感想・評価

4.2
人生の一本。衝撃的な良作でした。円盤買っちゃった。信仰することの歪みと、それによって生き延びることのまっすぐさ。誰しもが傷んだ林檎のような人生を生きている。嵐の中の神父のひとすじの涙が忘れ難い……マッツ・ミケルセンが凄い……。細部に妙なリアリティがある、現代の寓話のような作品。特捜部Qのカールがいる!てテンション上がりました。
なんかすごい穏やかに愛を感じてしまった
こういう作品なんか好きだな
あと、音楽がすごい良かった音楽で名作にしてるって感じ強い

アダム好き…そして神に見放されるマッツがものすごい癖
すごい方法で脳腫瘍を治療するから流石に笑ってしまった👂🏻🩸

聖書引っ張り出してヨブ記読んでみます
MAH

MAHの感想・評価

2.9
頭にハテナしか浮かばない

イカれた牧師のイヴァン
盗みに酒に溺れたデブのグナー
口が悪く急に猫を撃った移民のカリド

更生施設な教会のはずなのに何かがおかしい…
そもそもなんでもアッパルパイ焼くのが目標?
予測不能のヒューマンドラマって書いてあった
そっか、理解しようとしてはダメなんすね
人の考察を読んでなるほどなぁと思ったが心には残らない作品
藍住

藍住の感想・評価

4.0
突然猫が撃ち殺されたり、誰かの口からやば過ぎるジョークが出る度に胃がねじ切れそうになっていたのだが、そこは2005年フィルターをかけて観た。
受け入れられない所は多々あるが、それよりも終盤の展開が凄すぎて泣いた。
画面から愛が溢れていた。
ヒトラーを崇めて誰に対しても暴力的だったアダムがアップルパイを作ってイヴァンと分けて食べること、イヴァンのいる教会に残ること、助手席に座ってイヴァンと一緒に歌を歌うこと。
もう全てイヴァンへの愛だと思う。
序盤の2人からは想像できないほど穏やかな顔をしていて、私の目が涙で滲んだ。
良い映画だった。
これが永久に動画サービス等で配信されないのもソフトが販売されないのも勿体無いな。
(因みに私はGYAO!でレンタルして観た。現時点ではまだ観られるみたいだ)
また何かをきっかけに復活することを願う。
フライ

フライの感想・評価

4.0
芯は宗教映画と言っても過言では無い様な作品だが、だからと言ってそれを念頭に鑑賞するとかなりド肝を抜かれる、かなり強烈なブラックユーモアと、暴力シーンや痛々しいグロシーンもある映画なのだが、それでもシュールなシーンの中の笑いと、秀逸なストーリー展開、ラストの感動でかなり楽しめた。

刑務所を仮出所した、ネオナチで暴力的なアダムは、聖職者であるイヴァン牧師のいる更生施設を兼ねた田舎の教会で生活する事に。そこには、アルコール依存症で窃盗や性犯罪を犯したグナーと、強盗や人質事件を犯したカリドと言う2人の前科者が厚生のため一緒に生活していた。
アダムはイヴァンから何か目標を立て生活する様に促されるが、話が噛み合わない事などの苛立ちからパンケーキを焼くと適当に発言。真に受けたイヴァンは、教会にあるリンゴの木から収穫した実で、アップルパイを焼くと言う事と、木の世話を含めアダムの目標と定めるが、翌日からりんごの木は色々な災難に見舞われる。
アダムは生活しているうちに、グナーやカリド、イヴァンの行動や発言の異常さに気付くが、特にイヴァンの、不幸は悪魔の仕業である事などの奇妙な発言と矛盾、そして彼の異常な過去を知り不信感が募る中、イヴァンから貰った聖書が、何回も同じページで開き、そこに記載されたヨブ記を読んだ事で、イヴァンを追い詰めて行く事になるのだが。

題名の可愛らしさと、アダムとイヴをモチーフにした作品なのかと勝手に想像しながら鑑賞したが、余りにもどぎつい内容に一瞬怯んでしまった。それでもストーリーの面白さと、ラストへの展開が秀逸で想像とは全く違う面白さのある作品だった。
序盤こそ、アダムの強面スキンヘッドやネオナチ設定、暴力行為に、恐ろしさを感じたが、徐々にグナーやカリド、特にイヴァンと言う人物設定が分かる内、怖さの対象が変化していくのが何とも言えないシュールさとブラックユーモアを感じ、作品の世界観に引き込まれてしまった。何よりイヴァンを演じたマッツ・ミケルセンの醸し出す異常さと哀愁が作品を盛り上げていたのが良かった。
作品内で重要な旧約聖書のヨブ記だが、多少でも知っていたら更に作品を楽しめるのかとも思えたが、ある程度作内で説明があり、それなりに呑み込めたのは良かったし、何より終盤迄の悲惨な展開からラストの心に染みる暖かな展開のギャップと、アダムとイヴの出来事を逆転した様な上手い発想が、作品の面白さとして感じられ素敵に思えた。

笑いがあるとはいえ、結構癖の強い強烈なシーンだらけ映画なので、暴力やグロが苦手な人は、ある程度ネタバレ覚悟で、内容確認してから見た方が良いかと。個人的には強烈な内容故の、まさかの感動がとても心に残る良作に感じた。
興味があれば事前に旧約聖書のヨブ記を、多少調べてからでも鑑賞するとより一層深く楽しめるように思えた。因みに知らなくても全く問題無く楽しめます。
haccabee

haccabeeの感想・評価

4.0
こういう雰囲気は結構好きな部類だなあ。
ネオナチ思想にどっぷり浸かったアダムを快く受け入れる牧師のイヴァン。アダムよりも先に教会で暮らしているグナーは、イヴァンと議論はするなとアダムに忠告する。確かにイヴァンは理屈っぽいんだな。
ストーリーが進むにつれ、アル中で手癖の悪いグナー、キレると手に負えないカリド、イヴァンでさえ苦い境遇からくる如何ともしがたい状況にあって、ネオナチであるはずのアダムが一番まともに見えてくるのが不思議。
イヴァンの自己欺瞞というか現実逃避を暴こうとするアダムだけど、彼も人の子。罪を犯した者、心に傷を負った者が、いつのまにか互いに支え合う図式になってる。医師がイヴァンを、変人だが根は優しいと評していたけど、アダムにしても、道を踏み外したけど、救いようがなくはない。いくら本人が悪党を気取っても。
生きづらさを抱えた人々が身を寄せ合って暮らしていく姿に、物語の視線の優しさを感じる。
ラスト近くのアレはちょっと大技過ぎて、そんなのあり?って思うけど、まあいいでしょう。(笑)
SI

SIの感想・評価

-
2021.5.21
れんが屋にて鑑賞

ムショ帰りの悪党であるネオナチの主人公は、善人面した牧師の教会で暮らすことに。ヨブ記を思わせるほど神に見放され現実を直視できない牧師に降りかかる災難に、主人公は神の存在を感じ、改心して牧師を助け生きていくことを決める。

デンマーク映画。マッツミケルセン。
極めてキリスト教チックなファンタジー。

すぐに銃をぶっ放してしまうパキスタン人のテロリスト同居人であったり、耳から血が出る現実逃避牧師であったり、圧倒的に意外性のある展開が秀逸。
1分に1度は驚きがある。
良く考えられているが、リアリティラインは大幅に超えており、シラけてしまうのも事実。

聖書から映画をつくる。
そんなことをしてみたいものですが。
>|