イラン出身のアスガー・ファルハディ監督の映画を観たのは、三作目。
最初に”別離”。
次に”浜辺に消えた彼女”。
そして今作。
芸術とは制限された環境下でこそ、創造力は活かされるもの。
完全に自由…
ファルハディが、一連の作品のなかで描いているのは、広義の意味での「近代的自我」の行方であり、祖国イランの歩みを深く響かせながら、登場人物たちに宿る空虚さを重要なテーマとしているように僕には思える。
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小劇団に所属するエマッドとラナ夫妻。
舞台劇「セールスマンの死」の上演初日の夜、先に帰宅したラナはシャワー中に襲われ大怪我をおってしまう。警察に通報を拒否するラナ、そして犯人を探すエマッドだったが。…
義父が足怪我してるの見た途端に自分も めっちゃおじいちゃんだった、、って哀れみの目で見てしまったし、倒れて家族がゴタゴタしてるのも見てられなかったし、復讐する気まんまんだった主人公が腑抜けた表情して…
>>続きを読む何この緊張感
最初に襲った義父が悪いが、それはもはや関心の矛先ではない。
夫婦のそれぞれの想い、優しさ、葛藤がありありと伝わる。シーンにおける緊張感がひしひしと伝わる、良い映画。
最後のメイクシーン…
淡々と進んでいくけど、妻が暴行されてからずっと不穏で、嫌な予感に落ち着かない気持ちで見てた。
妻が警察に調べてもらうのを嫌がったから夫が犯人を探すのだが、やはり警察入れたほうがいいのではとずっと思っ…
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