紫色のバスに揺られて、乗り込む人々が各々の声で呟いていく。それは詩、弦の揺らぎや恋の演技。生死の狭間をただようたった2人きりの幸福感と、言葉にはならないこの世への悲哀。
宮沢賢治の透明感、黄色のカッ…
言葉で君を連れ戻す
死へ向かう祝福
どこに行ってもよそものなのは、監督自身が境界を旅し続ける存在だから。私と同じ
国境に囚われ続ける霧の中の黒い人々
私の人生の最後もこれぐらい演出されたらいいなと…
いい映画。
脚本が素晴らしい。一つ一つのセリフが、自分届かなそうで届く距離にあって響く。
特にアンナの言葉とアレクサンドレの言葉が
「風があなたの目を奪う、今日だけは私を見て」←ちょっとあとで詳しく…
「永遠と一日」をこの間本当に久しぶりに観た。細かいツッコミ所がいくつかあった。でもあの長回しの不思議な感覚は特別で。
最後の時空を越えた海辺。死がじわりと迫っている主人公を家族たちが並んで迎えるシー…
昔NHK名画劇場で観た作品なのだが、老人が現在から過去へタイムスリップ(?)してかつての恋人を訪ねる(?)という曖昧模糊としたストーリーが淡々とした長回しで描かれており非常に退屈。全編敷居の高いアー…
>>続きを読むリーフレットより
「あくまでもアレクサンドレは現実の人であって、過去を呼び出してもそこに浸り込む事はできない。過去の夏の日に現れる彼は黒いコートをまとった白髪まじりの老人のままで、当時の若者の姿に…
主人公が少年にかけた叫び声は、本来なら主人公からことばというものやその営為に投げかけられるべきものなのかもしれない、ことばがひとの生涯にもたらす力について、その圧倒的な不在から逆説的に魅せられてしま…
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