トンネル 闇に鎖（とざ）された男の62355シネマ5のレビュー・感想・評価

75点
この作品は、トンネル崩落事故に巻き込まれた主人公ジョンスを通じて、人間の強さと絶望が交錯する切ないドラマを描いたもの。絶望的な状況に置かれた彼を見ていると、自分のことのように息苦しくなり、画面から目をそらしたくなる衝動に駆られた。
韓流映画ならではの緊迫感は、まるで自分の身に降りかかってくるかのような恐怖を呼び起こす。呆れた手抜き工事による事故という設定は、現実社会における人間の愚かさと無責任さを突きつけ、怒りと悲しみで胸が締め付けられる。自己の利益を優先する開発業者、政治家たちが恥を忍んで見せる体裁だけの主張、さらには人命よりもスクープのみを重視するマスゴミの呆れた体質。これらは私たちの心の奥底にある不満を呼び覚まし、憤りを感じずにはいられないもの。
だが、この作品には、希望の光も差し込んでいた。救援活動に従事するレスキュー隊長の誠実さは、暗闇の中に灯る一筋の光のよう。また、ジョンスの奥さん役のペ・ドゥナが見せるエモーショナルな演技は、言葉では言い表せないほどの深みと感動を呼び起こすもの。彼女の涙に、私も思わず涙腺が緩んでしまった次第。
この作品は、単なるパニック映画ではない。命の尊さ、そして人々の繋がりについて、深く考えさせられた。老朽化したインフラの危険性も、この作品を通して改めて認識させられる。
昨今、日本国内でも道路陥没事故などが発生し、インフラの老朽化問題は深刻さを増している。この作品を観て、改めて自分の周りの環境を見つめ直し、安全に対する意識を高める必要があると感じた🎬アマプラで視聴

• #ペドゥナの泣きの演技😭💦
• #日本のインフラも最近は怪しくて迂闊に道路も走れないほど😓