アタック・ナンバーハーフの作品情報・感想・評価

「アタック・ナンバーハーフ」に投稿された感想・評価

Melko

Melkoの感想・評価

3.7
「あいつらにはもうウンザリなんだ!」
「あなたは、彼らが女じゃないから嫌いなの?男じゃないから嫌いなの?」

「あなた、ゲイを何人知ってる?周りにゲイの友達いる?知らないのに、私たちのこと差別する資格、ないんじゃないの?」

クールで口が悪い主人公モン
明るいぶりっ子なムードメーカー ジュン
ゴリっとゴツいが誰より乙女な”水牛”ノン
華奢な美人で勝気なピア
困り眉の小心者 親に言われるまま女性と婚約中のウィット

心優しいオナベの監督ビー
その教え子で三つ子のオカマ エイプリル、メイ、ジューン
そして、責任感強いノンケのチャイ

オナベの監督が率いる、オカマ8人+ノンケ1人の「男子」バレーボールチーム
チーム名は、鋼鉄の淑女”サトリーレック”

オカマだからという理由でバレーチームの選考に外れたモン。親友ジュンと共にビー監督の元でチームを結成。オカマ同士、オカマとノンケぶつかりながら、彼らは地区予選を勝ち進む。そして遂に、男子バレー国体へ第五地区代表として出場することに…

主人公たちがそもそも「動ける」オカマで運動神経が良いため、彼らがバレーを上達させながら試合を勝ち進む話なのではなく、「マイノリティである」ことの逆風に立ち向かい、仲間同士信頼し合い成長することでチームとして成長する話。
マイノリティが勇気をもらえる良い話だし、何よりこれが驚きの実話なので、見終わった後のホッコリ感がたまらないのだけど、タイの映画にありがちなチープなBGMと薄寒めの細かなギャグのオンパレードなため、仕上がりがなんともうっすらしていて間延び感がハンパない。同じスポ根系映画でも、インド映画とかに見られる濃厚なドラマやしつこいぐらいの涙はなく、良くも悪くも全てのエピソードが軽やかに描かれる。

ただ、それなりにキチンと伝えたいメッセージは入れている。
モン達オカマはプライドは高いが、その分感情の起伏が激しく、些細なことで喧嘩をして集中力を乱してしまう。大事な試合でそれをやられては、「良い加減にしろ!」と怒鳴りたくなるチャイの気持ちもわかる。先入観なく言ってるつもりのチャイだが、なにかと虐げられてきたモンには「私たちがオカマだから言ってる」と言われる。両者それぞれ思うことがあって、感情に訴えるだけでは解決しない。自分が何を思っているのか、そのすり合わせができなければチームとして成立しない。バレーのようなスポーツに限らず何にでも言えることだなと思った。

アンパンマンの顔が濡れて力が出ないよ的な、スッピンだと力が出ない描写は、なるほどな、と思った笑
いやシンプルにめちゃわかるわ、その気持ち。

美しいピアにつきまとい、真意が見えなかったチャットも、ホントに心から愛していて、でも体裁として女性と結婚せねばならず、彼女とは一緒にはいられないのね…とちょっと切なくなった。そんなこともあるのか、、

最初タイ語オリジナル音声で見てたけど、どうもしっくりこず、日本語吹き替えにしたら、やたらしつこめのオネエ口調が主人公たちのナヨっとした動きにとても合ってた!誰よりもオナベ監督の田中真弓が合ってた笑

サトリーレックの個人的推しは、「ギャー!爪が折れちゃったぁ〜!!2週間も伸ばしてたのにぃ!」とゴリゴリの体型で叫ぶ、ノンかな。気分が上がる乙女心は大事にしたい。爪、大事。

マイベスト映画「ビューティフルボーイ」もそうだけど、何かとバカにされがちなマイノリティが実力で逆風をなぎ倒す様は本当に爽快で好き。
男からはナヨっとした身なりをバカにされケツを触られ、女からは怖がられる彼らには、どちらにも寄れない哀愁があり、ストレートとはまた違う人生の悩みがある。決してそれを重苦しく書かないところにタイ映画ならではの軽さが心地よい。

エンドロールのご本人映像、演じた役者と本人たちのビジュアルがあまり遜色ないこともまぁまぁ驚いたけど、そのナヨナヨした挙動から、豪速球のスパイクが放たれるギャップに、やられた。笑
aaaakiko

aaaakikoの感想・評価

3.5
ゲイだから、という理由でバレーボール地区代表に選出されなかったモンは、友人のジュン、オナベのビー監督とともにチームを作る。チームメイトは一人だけストレートであとはゲイ。
そんな彼&彼女たちの、友情と愛を描くコメディ☆

タイに実際にあったバレーボールチームの実話をもとにした作品です。
実際のチームはかなり強くて、国体で優勝したのに、国が許可を出さず、世界大会への出場はかなわなかったそうです。しかしそのLGBTのバレーボールチームは、当時世界的に有名になりました。
映画の中では国体までしか描かれていませんが、エンドロールでは実際の彼女たちの映像が流れます。

恐らく、実際のチームはこの映画ほどふざけてはいなかったでしょうが…
とか、そういうことは言わない方が良いでしょう。コメディ映画ですから。
チャンビールでも飲みながら気楽に見ると楽しい映画です。
ホロっとする場面もあって、最後の方になるとみんなが可愛く見えてくる不思議。
ジュンちゃんもモンも、ウィットもピア(この人は最初から超絶美人)も、水牛ノンも三つ子も可愛い!チャイ男前!

タイは大好きな国だし、ビー監督の吹き替えを田中真弓があてているのでお気に入りの作品です。

…ってこれ2もあるんだ。
MOJAPO

MOJAPOの感想・評価

4.0
めっっちゃおもろい笑 オカマのこういうノリめっちゃ好き。元気が出る笑笑笑

このレビューはネタバレを含みます

パワフル。楽しい。実際にあった話。
そしてちょっぴりほろり…とくる作品。

(また特典映像が満載です、あんなにトラックがある映画は初めて)

個人的にこの映画は、とんでもなく暑い夏を乗り越えたい時の心の栄養剤。

そして劇中に流れる、あるラップの歌。

これが吉幾三さんの「俺ら東京さ行ぐだ」によく似ていてテンションが上がります↑

選手がのどかな田園地帯を走ったり踊ったりするシーンの背景に流れる歌です。

もし気になる方がいたら、探してみてください…(笑)
かえで

かえでの感想・評価

3.0
何年か前に見に行ったことがあるがその時は大笑いした記憶がある。
haru

haruの感想・評価

3.0
爪が折れるたびに嘆いたり、すっぴんで力がでなくて準決勝でボコボコにされたりしていてかわいかった
ふつうにバレーボールコメディとしてもよかったです
15年くらい前に鑑賞して、最近気になったので再鑑賞

結構刺さるセリフがある

耳に残るテーマ曲

タイ人の名前が特殊なため、字幕、吹き替えでは日本人に馴染むような名前に変わっているのは驚き
それで大正解だと思う

タイはニューハーフやゲイの人々に寛大なのかと思っていたが、偏見の目は普通にあるのだろうと思った

この映画は実話を元にしているため、LGBTが映画に描かれるようになった時期より、早い段階で取り扱われている

茶化さないで、難しい問題に取り組んでいる、秀作である

116/2020
tulpen

tulpenの感想・評価

3.8
タイのコメディってどんなの⁈って思いながら劇場へ。

みんな声を出して笑ってて
映画館の雰囲気サイコーでした。


今はもうない静岡百人劇場にて。
2001.9/11 67本目
もちろん公開時から知ってはいたのだが、観る前から内容が読めてしまうようで気が進まず、鑑賞までに20年もかかってしまった映画。
予想通り予定調和な演出/展開だったのだが、役者たちがバレーを練習したうえで撮影に臨んでいることは、伝わってきた。
そしてエンドロールで本作が実話ベースだったことを知った時は、ちょっと感動した。

私のように、LGBTの長短所を嫌というほど知っている当事者は、本作のような一見向けコメディに対し、斜めに構えざるを得ない。
しかし鑑賞者が受け止めるべき教訓は、確かにあった。
ストレートに対しては「セクシュアリティに偏見を抱き、ひとりの人間の可能性を潰すのは、とんでもない罪悪」ということ。
そしてLGBTに対しては「ありのままの自分であるだけでなく、そのうえで何をするのかが、重要」ということだ。
方眼

方眼の感想・評価

4.0
実話に基づく、タイのゲイ・バレーボール・コメディ。松金ヨネ子、氷室京介、別所哲也に似ているオカマが出ている。バレーそのものはあんまり上手く撮れていないが、キャラクターの面白さで引っ張る。
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