ムーンライトの作品情報・感想・評価 - 764ページ目

ムーンライト2016年製作の映画)

Moonlight

上映日:2017年03月31日

製作国:

上映時間:111分

ジャンル:

3.6

あらすじ

名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校では“オカマ”とからかわれ、いじめっ子たちか ら標的にされる日々。その言葉の意味すらわからないシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だ った。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初 めてお互いの心に触れることに・・・

「ムーンライト」に投稿された感想・評価

みちお

みちおの感想・評価

4.0
黒人、ゲイ、貧困、ネグレクト、麻薬。
自分とはほぼほぼ共通点がない主人公を
基にした映画でした。
でも、だからこそ、映画の意味というのを
改めて考える事が出来ました。

以下、長々と書きます。

まず月並みですが、直感的に素晴らしいのは映画の彩色。美しい。
マイアミの自然、海や木の葉や空が美しいのは勿論の事、出てくる黒人の肌までもが漆黒のようで美しい。
どうやら、撮った映像を加工しているようで、青色を入れているそうです。

ここには、映画のタイトル「ムーンライト」が大きく関係していると思います。
主人公の少年期を支えた1人、ファンが
主人公シャロンに
「昔、自由に月の光の下で走っていたら、
見知らぬおばあさんに黒人なのに、青の子と言われた」
と伝えた事が関係しているのではないでしょうか。

映画のポスターは青色と赤色で幼少期、少年期、青年期のシャロンの顔を合成して作られています。

青色には、「解放」の意味があるようです。黒人として、ゲイとして社会から勝手に人物像を植え付けられ、自分が何者かを考え見つける前に、イメージが固定されてしまう社会へのメッセージなのではないかと考えます。
幼少期のシャロンもまた自分が何者か見つける前から「オカマ」だと言われていました。
「自分の人生は自分で決めろ。他人に任せるな」というファン
言葉がまた、映画の主軸にまた結びついてるように感じます。映画の彩色を美しいと感じる理由に、自由・解放を意味する青色が入っているのは趣深いメッセージのように感じます。

一方で赤色は「緊張・怒り」を表すようです。 少年期のシャロンはあまりにも悲しいすれ違いにより、ある間違いを起こしてしまいます。差別により生まれてしまう怒り・悲しみがポスターに表れているのではないでしょうか。

ちなみに世間のイメージとの葛藤に暴力に走ってしまう黒人映画はいくつか観てきました。スパイク・リーの『ドゥザライトシング』は差別に暴力で訴える事の愚かさを描いています。大切なのは言葉で権利を主張する事。ムーンライトでも暴力の物悲しさを出すことで理解し合うことの大切さを描いているのでは、と感じます。

最後になりますが、映画の意味について触れたいと思います。
文頭で触れたように主人公とはほぼほぼ共通点がありません。
でも、映画は、本来全く違う人生を考える為にあるのではないかと思います。
この映画が、アメリカ第一主義を主張するトランプ時代に、白人の為にあると言われたアカデミー賞で受賞したのは、その意味を改めて問われているのではないかと考えられるのではないでしょうか。

ワクワクするような映画じゃないですけど、理解しようとする一歩を踏める映画だと思います。
あまりにもすばらしくて何も書けない。


たしか授賞式で、生きづらさを感じているすべてのひとにこの賞を捧げます、みたいなことを言ってたような気がするんだけど、たくさんのひとに届くといいな、と思った。

と思えば、最近になってお蔵入りしたスピーチ原稿を公表してて、監督の自伝的なところがあったのね、と知ってさらに感動。

マイアミの浜辺の波の音のように、静かに進んで静かに終わる。
テーマは決して明るくないのに、なんとなく心地よくて、なんとなく美しく感じられる不思議な感じ。

カメラワークに酔いそうになるのでそこだけ注意!
何とも言えない。
見た目は変わっても中身は少年の頃のまま。愛に飢えた黒人の話。
とても勇気のいる発言をしますと、自分には響かなかった。
オスカー作品賞でララランドを破り受賞したぐらいの予備知識だけでどんな映画は知らずに観ました。
映像はほんまに美しくて、身体鍛えたくなるほど体つきが綺麗。
派手で泣かせにかかる演出をしてないのはよかった。
というよりこれはロマンスであり、
自分の道は自分で絶対決めろって話。
あんまししっくりこやん。
物足りない。

ハードルだけが上がりすぎたのもあるかも。日本での公開が遅くて、オスカー前では公開館数が少なかったのも頷ける。これは仕方ない。

しかし演技は全員すごくて、特にデカシャロンがちゃんと子供のときの癖やったり表情をこと細かく演じていて、すごかった。
Soichiro

Soichiroの感想・評価

3.9
“悲劇の子”という表現は正しくはないのかもだけど “誰が”“悲劇の子”を生み出すのか。極限までシンプルな映画だけどヒシヒシと伝わってくるものがある。
iwasae

iwasaeの感想・評価

3.6
アート映画。音楽の効果が素晴らしい。
そして、俳優陣の演技が最高!
特に大人になったシャロンは、屈強な見た目の中に繊細さや少年の頃の面影が感じられて素晴らしかった。

説明は少なく、感覚的に味わう映画。
とにかくこだわって作られたことが随所で感じられる。
分かりやすい、説明の簡単な物語ではないけれど、ケヴィンが言っていた「これが人生だ」という台詞こそ、この映画を象徴しているのかもと思う。
ka

kaの感想・評価

3.4
言葉にするのがとても難しい。明言されていないことがいくつかあって疑問もいろいろあるが、”好き”とか”嫌い”では表現できない愛の話と言えばいいだろうか。
nerdPK

nerdPKの感想・評価

5.0
今まで観てきた作品の中でも、最もブラックズの人々の"美しさ"が表現されている作品でした。
シャロンの純真さやタフさが、彼らの"美しさ"とストーリーをより引き立てているように思えました。
シャロンが自分自身に沁みているような、余韻がありました。

この作品を観ることができてとてもよかったです。
うーん。演技、音楽、演出はすごく良いと感じたのですが、なんだか後半冷めてしまいました。
全く退屈とは思わなかったし、かなり入り込んでました。ただ結局どこに焦点を当てたいのかよくわからなかったです。

まあ、「考えないで感じる映画だ!」といわれたら納得します。あと若干酔いました。

時間を空けてもう一度みたいです。それで何かわかったらそれは僕の成長です。
みん

みんの感想・評価

3.5
いじめや母との関係、とシャロンの生きづらい人生を3部構成で追って行く。

どんな逆境にも負けず強く生きて行く主人公を想像していたら全く違いました。感情を上手く出せないけれど、プライドは高い主人公。映像や音楽が綺麗なのはポスターのイメージ通りで、どこか幸せになりきれず切ない雰囲気でした。

アカデミー賞とその年の社会は切り離せないものなんだろうな…

あと、どちらかというとミニシアターで静かに観たかった!