結婚の条件の作品情報・感想・評価

「結婚の条件」に投稿された感想・評価

80年代、青春映画を撮ってきたJ・ヒューズ監督の集大成といっところの作品。
お気に入りの一本。
この邦題は気にいらんけど…。
ケヴィンベーコンを久し振りにみた。
内容は……まぁ特に良くも悪くもなく。
「ブレックファスト・クラブ」や「フェリスはある朝」の学園に通う生徒の一人がそのまま大人になってしまったかのようなケビン・ベーコン演じる主人公。

ミュージカル的なシーンなど、ジョン・ヒューズ映画らしいシーンもあるが、青春映画では許されるその無邪気さが大人を主人公にしてしまうとやや幼稚に見えてしまう部分もある。

義父とのギクシャクした関係や経済的な不安等々が解決されるエピソードが無いまま、出産というイベントによって全てが良かったことになるというのも微妙な
ところ。

このあとの「大災難P.T.A」や「カーリー・スー」も面白かったけれど、本作から後の作品はヒューズにしか作れない唯一無二の個性は無いかなぁという感じ。
幼き頃、フットルースのベーコンに惚れ出演作を見漁っていた頃の一本。結婚や妊娠の悩み事は初恋もまだの子供には難しかったっけ。ただ、あるシーンで使われている挿入歌が大好きで何度も巻き戻しては繰り返し聴いていた。天使のように清らかなのに何故かゾッとする歌声。大人になってはじめてあの曲を歌っていたのはケイト・ブッシュだと知る。それをわたしに教えてくれた人にとてもとても感謝しています。
若くして『これは運命だわ。』と結婚したものの…

ジョンヒューズ監督作で主役がケヴィンベーコンとか見るしか。内容は悪くなかった。ただテーマが''結婚''なだけにまだ心がガキンチョな僕は少々退屈したりした。でも突然の【芝刈り機ミュージカル】シーンや【シュシュポポおせっせ】、【東洋の魔術師カメラマン、ブチギレる】など変な笑いが出るジョン・ヒューズ独特の『えっ!?何!?w』ギャグ要素が散りばめられていて楽しかった。
かと言って、それ以外の要素が悪いわけでもなく、ケヴィン・ベーコンの泣きのシーンはちょっとだけグッときたり、ラストには気持ちのいい感情にしてくれる良作だった。

特に今作のエンドロールの【怒涛のカメオ出演】には胸を高鳴らせた!!ジョン・ヒューズファンなら楽しすぎてあかん事になる。このエンドロールを見るだけでもジョン・ヒューズファンは必見だ!!特にアイツ!アイツめこっち見やがって!お前のそのにやけズラ…最高だ!!滅茶笑顔になる。
若くして結婚したジェイクとクリスティ。一緒に生活してみることで気づくちょっとした価値観のズレや、収入や日常生活における感覚の違いに、戸惑ううちに二人の関係はギクシャクしてしまう。知らず知らずのうちにストレスが溜まり、ジェイクも妄想を見るようになるが...。

ジョン・ヒューズ監督作品制覇に向けて!ティーンが主役のコメディ作品が多い中、本作は比較的大人向けの作品。独身の私から見るのと、既婚者が見るのとでは本作の受け取り方も変わってくるのだろうなと。
でも本当にこの人だ、と思った相手といざ結婚生活が始まってみたら障害の連続というのはなかなかこたえるな、というのは分かる...(笑)。ジェイクとクリスティの冷え切った空気感が画面を通して伝わってくるので、冒頭はかなりしんどかったです...。
時折幻覚を見て浮気心が生まれたり、煩悩に苦しむジェイクの様子もまた滑稽で笑えました。あの謎のお姉さんも、クリスティ役のエリザベス・マグガヴァンとまた印象が違った雰囲気で、まさに「隣の芝生は青く見える」とはこのことだなと(笑)。

クリスティが妊娠してからは一変、夫婦の絆が試される感動的なドラマに。以前は若くて頼りなかったジェイクが、次第に父親としての大人の表情を見せていくのが良かったです。こういう成長要素がどの作品でもストーリーの根幹にあるところがジョン・ヒューズ監督らしくてまたステキ!
ラストシーンはちょっと引っ張りすぎでテンションが下がりましたが、感動。

エンドロールは、噂通り映画好きにはたまらない素敵なカメオ出演の嵐。よくよく見てみると、主役級から脇役までヒューズ監督作品の常連の役者さん揃いでした!
特に某作品の主役である、なにかと要領の良いあの彼の登場に特にニヤニヤ。楽しかったです!
ジョンヒューズ。こんな映画もあるんだなって思った。結婚しようか悩んでる男性は、この映画の主人公に自分を重ねることができるのではないでしょうか。
AYA

AYAの感想・評価

3.8
若くして結婚するにはそれぐらい根性がないと無理な気がする。勝手な私の考え。女優さんは可愛いけど俳優さんの冴えないこと! むしろぶさ...。挿入歌がはまりすぎてしみじみする。妊娠してからの2人が素敵。それまでは冷めてるな〜って感じ。たぶんこの映画の魅力は最後まで見てないと分からない。奥さんを忘れて車で走り出すシーンは笑った。小説の〆は名言。愛す以上に愛されたい。
pfmg

pfmgの感想・評価

3.8

理想と現実の間でもがいている、若くして結婚した男の話。

彼は彼なりの幸せになる方法がわかったようで。

おもしろかったー!!
ジョン・ヒューズの…青春モノでなく大人のお話です。と言ってもそこはジョン・ヒューズ。大人になり切れない男が主人公の作品であります。
若くして結婚したジェイクとクリスティ。クリスティの方は妻という役割を自家薬籠中のものとし、家庭にしっかり根を張りますが、ジェイクの方はというと、まるで下手な役者が演じるが如くに”大人”になろうと、日々悪戦苦闘しております。
男とは本来、”逃げたがる”生き物なのです。現実問題から目を背けず安定を求める女性とは逆で、男は生来のひ弱さを隠すために、強さとかマッチョという男性としての性を誇示し続けることで”逃げる”というネガティヴなイメージを払拭しようとしてきたんですね。
かつての銀幕の英雄だったジョン・ウェインもS・マックイーンも”男のロマン”という大義名分を背負って結局は根を張ることからにげることしかできないマッチョ達だったのだと思います。

強い男を演じることすら失笑を買うような今の時代はどうでしょうか。
かくいう俺も高校生の頃、未だ見ぬ社会の威容に怖じ気づき、一生モラトリアム宣言を密やかに謳ったものでした。取り敢えず進学、取り敢えずやりたいことが見つかるまでフリーター…

自由を求めてバイクを駆ったマックイーンや筏でミシシッピを下ったハックルベリーのように颯爽とはしていなくとも逃げ口上だけ一丁前だったようです。
しかしそんなぬるま湯に満たされた棺桶に一生居座り続けるわけにもいかないのは自明の理ですよね。
無理矢理、首根っこをつかまれて引きずり出された俺は逃げる間もなく就職が決まって、あろうことか結婚まで決まってしまいます。傍目からは社会人の普遍的な道を歩んでいるような、いわゆる「フォントサイズ11・明朝体」で印刷された人生。

それでも絶えず「いやいや、これは何かの間違いでして、無理矢理に役を振られただけなんです…」と呟き続けるわけです。

「結婚の条件」のジェイクも自由を求めて空想の”理想の女性”を妄想します。
コレ、男はみんなやってますな。イマジナリーフレンドならぬイマジナリーラバー。
どぶろっくのネタはネタじゃないんですな。本当に男はバカなんです。

…そして、その日は唐突にやってきます。
いえいえ、まだまだ俺にとっては「その日」ではありません。
妻が身篭ったと聞かされたときも「フォントサイズ11・明朝体」人生の中に添付された分厚いトリセツ付きのスペシャル・オプションくらいにしか思っていませんでした。

…「結婚の条件」のジェイクは、分娩室での母子を見てイマジナリーラバーと決別し、本当の大人になっていくことを示唆して映画は終わりますが、それは絶対に違うと、心から叫んじゃいます。全てはそこから始まるのだ、と。

2001年7月11日。初めての対面から14年…正直言って逃げの体勢は取り続けたままの14年間だったと思います。共働きでは育児も対等です。
それを俺はシステマチックに淡々とこなしていきましたが、メンタルな部分、情操的な教育は放棄してきたように思います。
ここでは子供に対する想いや家族からの恩恵などは書かないでおきます。それこそ「明朝体」人生のありふれたコトバでしか表現出来ないでしょう。でもそのありふれたコトバでこの14年でやっと手にした確信をひとつだけ書きたいです。「子供たちの両親は俺と妻だけだ。」ってこれだけです。
今のお父さんたちはタバコを吸うこともゆるされず、逃げ場所をどんどん追われているように思われます。それでも俺たちはかつて憧憬の的であったヒーローたちより悪戦苦闘しています。逃げ場所を失ったんじゃなく、逃げることを放棄した男たちに乾杯!
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