スタントマンの作品情報・感想・評価

「スタントマン」に投稿された感想・評価

キル悠

キル悠の感想・評価

3.0
殺人未遂で警察に追われる男が戦争映画の撮影現場に居合わせてスタントマンとして活躍する意味不明な謎映画。
蟯虫

蟯虫の感想・評価

4.5
めちゃくちゃ面白かった
"映画内映画"という括りにだけ関して言えばこれを超えるものはそうないだろ
tristana

tristanaの感想・評価

5.0
なぜ人を殺そうと思ったのかスタントマンが語るそばで、何がおかしいのかバーバラハーシーは急にゲラゲラ笑い始める。飛行機の翼の上でチャールストンを踊るスタントは見ていて不安になるのだが、危険を冒しているのがスタントマン?スティーブレイルズバック?本物のスタントマン?なのかは結局のところよく分からない。指を差してまで笑うようなところがある訳でもなく、カルト好きすら全く寄せつけない本当に分からないことづくめの映画だが、「素晴らしくひどい」テイクを採用し続ける監督ピーターオトゥールの熱が有り余るほどにあるのだけはわかる。
ILC

ILCの感想・評価

5.0
『Once Upon a Time in Hollywood』の流れで知ったから観た。
超良かった!
映画内映画の特性を存分に活かしてる。
殺人未遂で逃亡中のベトナム帰還兵が、映画の撮影ロケ中の監督に拾われてスタントマンに。反戦映画を撮っているピーター・オトゥールは作品にのめり込みすぎてカメラを止めずに死人を出し、そのスタントマンの替わりにこの逃亡犯を雇うのだが、そいつもそいつでいきなりヤル気儲ける気満々。老けメイクから三つ編みまで役にのめり込むバーバラ・ハーシー。どれが本番でどれが舞台裏なのかほんやりみているとすぐ見うしなってしまうし、結局なんのハナシだったのかほんとよくわからない。なんだかすごい。アクションシーンやセット設営、撮影風景、映写室、楽屋などは猛烈に良い。そして4小節くらいしかないメロディの繰り返しが2パターンこれでもかってくらい流れて頭がクラクラする。これも確信犯なのだろうか。とにかく嬉しいほどに歪な作品だ。
ghostboat

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4.0
傑作。警官に追われている殺人犯が逃げ込んだ先が血みどろ戦争映画の撮影現場だった、というメタ的な序盤からしてすでにクセが強すぎるのだが、いつの間にか殺人犯がスタントマンとして活躍しだしてからいよいよ物語の方向性がわからなくなってきて困惑するばかり。主人公がスタントするアクションシーンにいたっては舞台裏であることを忘れさせるような迫力っぷり。というかまるで映画本編であるかのように見せてる。

そもそも映画の舞台裏を描くこと自体がすでにメタ的なのに、俳優の裏方であるスタントマンを描くというメタの重層っぷりはいったい何なのか。

おそらくピーター・オトゥール演じる監督のキチガイっぷりが一番の見どころで、テスト試写の際に主演女優のベッドシーンを女優の両親に見せる非道っぷりが強烈すぎる。映写機から発する光をきれいに撮ってる一方で、その手前に両親の困惑した顔を配置させてる無茶苦茶な構図には笑うしかない。(映写シーンがある映画は大抵面白いの法則がまたしても証明された。)

また殺人犯の主人公がベトナム戦争帰還兵という設定があるが、この監督のキチガイっぷりを際立たせるための単なる見せかけのネタになってるのが興味深いと思った。70年代に語られてきたPTSDネタへのアンチテーゼでしょうか。ラッシュらしい反骨精神。

元々本作は、アーサー・ペンやトリューフォーに話が持ち掛けられていた模様(業界の噂話)。ラッシュも一度は断ったらしいが渋々承諾しただけの雇われ仕事だったらしい。そんな雇われ仕事なのにラッシュが書いた脚本がコロンビア側に却下されると、ラッシュはむきになり自ら権利を買い取り同意してくれるプロデューサーを探し回ったという。ラッシュの本作にかける熱意がよくわかるエピソード。最終的にはメルヴィン・サイモン(『ポーキーズ』『マイ・ボディガード』『夕暮れにベルが鳴る 』『UFOria』)が支援してくれて共同製作に漕ぎつけたとか。配給は20世紀フォックス。

アメリカでは相当なカルト作品として扱われてるらしく、調べるとこんなに長く書き綴られた記事が出てきた。やはりカルトですね。。。
https://cinephiliabeyond.org/faustian-fall-guy-richard-rushs-stunt-man/ 
野良犬が自分の性器を舐めまくる無駄なオープニングからスタントマンに転じた人殺しの青年がキチガイ監督にギャラ交渉し続けるというよくわからないラストまで、はたしてこれは喜劇なのか悲劇なのか、それともトラウマを抱えた男女のドラマ、もしくは反アクション(反70年代アメリカ)映画なのか一向に判断がつかないまま「映画内映画」と「映画のなかの現実」を漫☆画太郎的な展開で行ったり来たりする異常な130分。
ベトナム帰りで頭がおかしくなっている若者も戦争映画にのめりこみ過ぎてリアルと虚構の境目を見失っている監督も老婆メイクまでしながら映画業界へ身も心も捧げている女優も誰一人として感情が掴みにくく、そのコントロールできていない「映画」をあえて歯止めなくさらけ出し、暴力とpassionで私たちを挑発するリチャード・ラッシュはやはり「魂」で映画を撮っている信頼できる作家。見る側がこれ以上ついていけない、と呆れさせる表現こそ崇高だと俺は思う。
Qbrick

Qbrickの感想・評価

4.1
4年くらい前にラッシュ監督のお家にお邪魔して色々とお話聞かせてもらいました。
昔のハリウッドの話とか暴力描写に対する哲学を教えていただいた。新作を撮ると意気込んでいたが、なかなか難しいのかな。。。

トイレにアカデミーノミネートされた際にもらったという透明のオスカー像が飾られていた。
この血も涙もない監督はオトゥールしか出来ない。相変わらずアカデミー主演男優賞落選した。