ラフィキ:ふたりの夢の作品情報・感想・評価・動画配信

「ラフィキ:ふたりの夢」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

 ケニア共和国の青春映画で、レズビアンの二人を通して同国での性的マイノリティの生きにくさを痛感させる内容になっている。ケニアでは違法となっている同性愛を堅苦しくなく、カラフルにさわやかに描こうとするところに監督のあたたかな眼差しがある。

 個人的に、強制的に引き裂かれる二人の最後のやりとりがとても印象的だった。ジキが「2人で幸せな家庭を築けるとでも思った?」と聞くと、ケナは「思ったよ」と返す。そのあと、言い返せないジキの表情が長く映されるのだが、この無言の時間にこそ二人のやるせない想いが凝縮されている。ジキを立ち上がらせて彼女の顔を映さないのもキモで、この演出をラストでは反転させて喜ばしい再会へと変えているあたり、ドラマ演出のうまい監督だと思った。
 二人が典型的なケニア人女性としてのロールを当てはめられる苦しみはかなりリアルな話だとは感じる反面、脚本にはちょっと不満がある。ケナの父親やブラックスタなど、周囲の人々の描き方が微妙でケナたちとの距離感がいまいち掴みにくい。冒頭から腫れ物のように扱われてるゲイ男性の扱い方も中途半端だし、こういった人物をしっかり絡ませることで、よりケナとジキの成長に繋げられるはずだ。国や宗教が変わらないのであれば、変わるかも知れない市井の人々の描写にもうすこし工夫がほしいと思った。

 同性愛の理解へのハードルという意味で日本もまだまだ似たような状況であり、まったく他所の国の話ではないと感じながら見た。最後まで嫌味なあのおばさんみたいな人がいてもぜんぜんおかしくない。
あめ

あめの感想・評価

3.6
ケナがかなりいい表情するんだよ。
そこがめっちゃいい。
ブラックスタがジャマイカのTシャツ着てるのなんか面白い。
たまたまケニア人と恋人関係の友達いて、ジェンダーについて話し合いしたって話聞いたからタイムリーで。
ケニアではちゃんと軽蔑されるらしくて、
集団で殴られたりするのも割と現実的なのかなって思った。
映画内でもあったけどイギリスの植民地だったし、キリストが色濃く残る地域では権利とか道徳より神の教えが大事らしくて、同性愛を認めることが全く理解出来ないらしい。友達はそれで喧嘩になったって言ってたし。
育った環境が違うから、一概に「けしからん!」って言うのも違くて、ケニアの風習や環境も理解した上で考えを整理しようと悩んでいる途中ですね。
一つだけ言えるのはこの映画を制作したことに大拍手です。

2021/63
まつり

まつりの感想・評価

4.0
アフリカならではの色彩と、視線を含めた表情の演技がとても印象深い作品

ケナとジキの距離が縮む感じもとてもリアルで、変にドラマチックじゃないところがすごくすごくキュンとしたけど、この国に住む女の子はこの映画を見てキュンとできないんだなと思うと、「物語」として消費できないパワーがある

ケニアでは公開できなかったというから、内容以上の価値がズシンと刺さるよね


2人が「典型的なケニアの女の子」って言葉を使って会話をするシーンが印象深かった
「典型的」に縛られたくないと思いながら、そこから抜けることの難しさに悶える感じがすごく想像できて、ああ、ってなった
日本に生きるわたし以上の重さなんだろうけれど

暴力的なシーンは心に刺さりすぎて少し見ていられなかった
車のドアを開けた瞬間の、噂好きなおばさんの楽しそうな笑顔が頭から離れない
役者さんたちはどんな心情の人たちなんだろう、どこの国籍の人なんだろうか

人の噂が大好きで、喜んで貶める人はどの国にも、同じようにいて、同じような表情をするんだろうなと思った
MikuOshika

MikuOshikaの感想・評価

3.8
ケナのジキに対する愛がすごく純粋で
すごく大きくて羨ましい。
話してるときの見つめる目
手に触れたり身体に触れてる時
抱きしめたり、見つめあったり
キスをしたり
全ての仕草にすごく愛情がある。
また会いたい、もっと会いたいとか
普通にできない国の同性愛というタブー。
こんな人と出会える奇跡
お互いの気持ちが重なる奇跡
これがこんなにも儚いなんて。
この2人の愛が本物に
この2人にとって大きな幸せに
そんな輝かしいラストで美しい。

この映画全編とおしてカラー、色使いが
すごくポップでかわいい。
自由な恋愛をレインボーで彩っているように見える背景とビジュアルがすごく好き。
la

laの感想・評価

3.8
同性愛が禁止の国のLGBT映画 すご、、
2人の関係が尊すぎて、息が止まりそうになった
みんなの目の動きによって、
感情が観てる側きまで伝わってきて苦しかった
暴行シーンや警察署のシーン、男の人同士だったら、
もっと大変なことになっていたんだろうな
殺されかねない ブロークバックマウンテンみたいに

無意識に惹かれていて、話して、
もっと会いたいと思って、そして好意を自覚する過程
シンプルだけど1番幸せなとき 儚い
とっても丁寧に描かれていた
この過程って、ほんとうに性別とか関係ない
誰が誰を好きでも当たり前な世界に早くなればいいな
バネ

バネの感想・評価

3.0
対立する国会議員の娘、KENAとZIKIの禁断の恋。と言っても、もうこの時代に禁断も何もないか。。ただ本国では上映禁止らしく、未だ未だ偏見ある保守国家であるコトを残念に思う。AFRICAって、自由なイメーヂなのに。。
STORYはさておき、色彩がIMPACT大!この色彩感覚は、AFRICAならでは。
話の構成自体はシンプル。しかし舞台がケニアと考えると現代のLGBTQ、女性不平等問題等に直面する映画。
映画の色使いはポップできれいです。
瑞々しく色鮮やかな映像で始まる本作。
主人公達の衣装やインテリアなども、アフリカ独特のカラフルな原色使いが魅力的だ。

その色味は、自由な雰囲気と性の多様性を連想させるのだが、実際は女性蔑視や同性愛は許さない古い体質の社会。

この対比が素晴らしい。




『本物になる』

ピンク色の光に包まれ、青春の絶頂にいるふたりの少女を古い因習が襲う。まるで魔女狩りのように。

性の多様性を奪うかのように、ふたりから色が奪われる。画面も暗く色味が消える。


ラスト
再会を果たすふたりを包む光が希望の光になることを願う。
Skippy

Skippyの感想・評価

-
オープニングがオシャレで洗練されていてるのにビックリ。

20数年前に旅したケニア・ナイロビのイメージがすっかり様変わりしていて、欧米のスラム街のようだったのには少しガッツリ。

映画のテーマも今風。
IK

IKの感想・評価

4.6
something realの西陽で締めくくられたことに希望を
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