kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語の作品情報・感想・評価

kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語2016年製作の映画)

上映日:2016年11月19日

製作国:

上映時間:112分

3.5

あらすじ

「kapiwとapappo アイヌの姉妹の物語」に投稿された感想・評価

19年12月5日ラジオ深夜便にて取り上げていました
その旋律が耳を離れません
いつの日にか鑑賞出来ることを願ってここに書き留めます
hiromimori

hiromimoriの感想・評価

1.0
図書館上映。地元なのでそこそこ人は入っていました。私は中学校も高校も同級生にアイヌの人がいたし、普段はアイヌ語も喋らず同じように暮らしてるので、当時は顔の濃い人だなぁくらいにしか思わず。歌にしかアイヌは残ってないってその通りだと思いますね。ちなみに私も1/8くらいアイヌの血が入ってるらしいです。映画自体は、歌以外のところは眠たかった。
abemathy

abemathyの感想・評価

4.0
最後のライブがただただ素晴らしかった。定位置から撮っていることも、姉妹の互いを見守る視線まで見られてとてもよかった。
アイヌの伝承者であることは、姉妹の一部であって全てではない。でも、彼女たちをこの映画で知って、アイヌにも好印象を抱いた。
(全てのカテゴライズによる差別が愚かしいことであると改めて思った。)
これは、素晴しい。「考えさせられる映画」なんて押しつけがましいものでは全然ないけど、考え出すときりがなさそうなほど面白い。カメラが人にとても近くって、みんなの魅力を最大限引き出してると思います。民族であり個人であり、歌い手であり家族であり、そこに線引きの何もない二人の姿を見ているうちに、こちらの先入観が跡形もなく溶けていく。音楽と生活の境界もなくて、アイヌ料理喫茶「ポロンノ」の店内でビートルズのFlyingが流れているのには笑ったが、そんなだけに最後のライブで彼女らのウポポが生活と次元を異にする「聞かれるもの」として現れた時の緊張感はすごい。そのライブも、たどたどしいMCと観客の掛け声のなかで店内を次第にひとつの共同体に仕立てていく過程が捉えられていてとてもいい。あとこの二人の演奏、すごいぞ。
ライブシーン、二人のトンコリと声が重なる瞬間にぐっときた。ライブ自体もソロパートばっかで重ねてくれ!とさんざんじらされた後やから余計に。でもそれは物語の伏線にもなってたな。

アイヌの民族性や過去を美化したり、歌を神格化することはなく。ただ現代に生きる姉妹の葛藤やひたむきさを実直にえがいている。居酒屋の喧嘩シーンとか。あーわかるわ、っていう生々しさ。

すごいドラマが在るわけじゃないけど不思議とおもしろい。じぶんに重ねて見るといろいろ参考になりました。
けろ

けろの感想・評価

-
「若い人には若い人の歌い方があるし、フチにはフチの歌い方がある
そしてフチの声になるには若い頃からずっと歌い続けてないといけない」

「文化っていうのは個人レベルでつくられたものをまとめてみたってだけのものだから、身構えるもんじゃない」
田端に出来た小さな映画館に行ってみたくて、たまたま観た作品。
たまたま上映後に監督と写真家の北川さんのトークあり。
アイヌに詳しい北川さんは「もっと厳しい現実も撮るべき」のようなことを言ってた。

しかし、映画の主人公である姉妹2人も周りの家族も差別を受けてるとか社会に不満があるとかそんな雰囲気は全くなく、自然体でとても生き生きしててとても楽しそうに暮らしててアイヌとか関係なしに人間的に魅力的だった。

歌にしかアイヌは残ってない、と少し批判的にを言う人が出てくるが、よく知らない自分としてもそう思った。
けど、最後の方に出てくる年配のアイヌのおじさんが「伝承ってそういうことだよね」みたいなこと言ってて、歌を残していくだけでも良いのかなとも思った。




@CINEMA Chupki TABATAにて、ホームシアターみたいな映画館だがとても良い雰囲気
T

Tの感想・評価

3.0
現代を生きるアイヌのリアルな姿。「アイヌって未だに毛皮着て狩りしてる人たち?」とか思っちゃう人に見てほしい。けどもうちょっと掘り下げたらいいのにってとこ多し。
undo

undoの感想・評価

3.7
ここから始まる、物語。

アイヌ伝統歌の姉妹ユニット「カピウ&アパッポ」結成にまつわるドキュメンタリー。

3日だけの上映の初日に鑑賞。失礼ながらあんまりお客さん入らなさそうと思っていたら、まさかの超満員。補助席(パイプイス)も足りずに立見まで出る異様な雰囲気。

佐藤監督とカピウ&アパッポの挨拶もありました。聞けば、このユニットの結成は2011年で、その時期のドキュメンタリーだとか。

アイヌ民族が多く住む阿寒湖畔で生まれ育った彼女達。2人とも現在は三児の母。
カピウこと絵美さんは現在は東京在住のグラフィックデザイナー兼歌手。
アパッポこと富貴子さんは地元阿寒湖で飲食店を営みながら、遊覧船でアイヌ衣装を身にまといアイヌの歌や楽器を紹介することもしている。

私は生まれも育ちも北海道なのだけど、阿寒湖も行ったことがないし、恥ずかしながらアイヌ文化にはあまり詳しくなくて、きちんと伝統歌を聴くのも今回が初めて。
今回はせっかくだからと鑑賞後にCDを購入。自然信仰が特徴的なアイヌ文化にふさわしい、不思議な響きの言語と、2人の掛け合いが美しい。
そして小さい頃、我が家にもあったムックリ。
演奏のしかたがわからなかったけど、今回富貴子さんが演奏する姿を見て初めてわかった。びよんびよん。作業用BGMとしてもたくさん聴いている。

肝心の映画については、画質ははっきりいってホームビデオっぽいけど、それだけにリアルな感情の機微まで感じ取れそうで、これはこれで良いと思った。
見どころはやはり2人の感情の交差。
今は離れて暮らしていて、性格も違うけれど、どこまで行っても姉妹は姉妹。
互いに気になるし、単純な愛情だけではない複雑な思いも見え隠れする。
すれ違って、ぶつかって、甘えて、そして交わる。
特に、中盤にある、富貴子さんの旦那さんを交えて、酔っ払いながらもお互いに本音を吐き出すシーンが良かった。
ここから、ユニット結成して初めてのライヴに臨む過程が個人的には最大の見どころ。

親しい間柄になると、衝突しそうになる雰囲気もわかってしまうから、そうなる前に感情を抑えがち。でも、前に進むためには本音をぶつけ合うことも必要なんだな、と改めて思った次第。
こうして、人は成長を繰り返していくのだろう。
知っていることのはずなのに、彼女達を見て、改めて感じ入ってしまった。
アイヌの唄が綺麗だった。言葉が唄になったというのがよく伝わる。
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