不思議と悲壮感は無かった。
それは、震災当時に宮城に住んでいた自分の周りでもそうだった。
東日本大震災とくくられるものの、三県の地域によっても温度差はある。
ここまでの悲しみがあったのなら、もう、自…
新地町の方と併せて鑑賞。
やはり福島と宮城は東日本大震災で受けたものが少し違うのだと感じた。もちろん、福島の中でも、宮城の中でも、その場所によって被災状況は異なるのだけれど。
印象的だったのは歳の近…
『なみのおと』『なみのこえ 新地町』と連続で見たので、3つ含めての評価。
全体を通して、酒井・濱口が聞き手になる回に比べて、インタビュイーが2人で互いに話しながら話が発散していく回は遥かに面白い。…
酒井耕・濱口竜介共同監督による『東北記録映画三部作』の第三部作目であるのだが、あえて新地町と気仙沼に分割するほど対になっている作品でもなく、土地に固執して進めるわけでもないので、『なみのこえ』がドキ…
>>続きを読む気仙沼はとにかく明るい着物屋さんの女将さん、食品加工の女性、明石から移住してきて2回の震災を体験した女性となんだか明るい女性が多かった気がした。
元々の性格なのか、震災があってなのかはわからないけど…
特に2番目、5番目、7番目の対話がよかった。
作品を通して感得されたのは、被災者の方々はしきりに「受け入れる」という言葉を使うけれど、その受容にも段階があるということ。初めは何もなくなり「しょうがな…
一組目のマンボの二人と二組目の着物屋の二人のやり取りがテンポも良く聞きやすかった、あとはちょっとぼんやりしたり寝たりしてしまった ラストの夫婦のなんともいえない空気感?温度差のようなものは見ていてそ…
>>続きを読む関係性がよく現れた話の密度、間がありのままに。時間を重ねることの代替不可能性について考える。自然災害と自己、そして他者と自己。近頃、諦めなければ受け入れて前に進めない物事について、ものすごく悩んでい…
>>続きを読む©silent voice