夜は短し歩けよ乙女の作品情報・感想・評価

夜は短し歩けよ乙女2017年製作の映画)

上映日:2017年04月07日

製作国:

上映時間:93分

3.7

あらすじ

クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”は今日も『なるべく彼女の目にとまる』よう ナカメ作戦を実行する。春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬が訪れて...。 京都の街で、個性豊かな仲間達が次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、季節はどんどん過ぎてゆ く。外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いはどこへ向かうのか!?

「夜は短し歩けよ乙女」に投稿された感想・評価

yukke

yukkeの感想・評価

3.5
原作が好きだったから期待せずに観てみたら思いのほか楽しめてしまった。
大学時代を京都で過ごした森見登美彦の妄想が大爆発した内容は、実際に存在する場所もたくさん出てきて、京都の地理や街に多少の知識があるひとはニヤリとしてしまいます。
原作も久々に読み返してみようかな、と思わせてくれる作品。
まるで自意識という「壁」が存在しないかのような人々たちのあいだに、有機的なつながりが生じては消えて行く。ここでは、出会ったばかりの人々がまるで10年来の友であるかのように接し合う。人々は自分の感情を曝け出すことに躊躇がなく全てが有機的に調和した世界観は多幸感に満ちている(逆にいうとこのような世界観は自意識への嫌悪感から生じたものだろう)。

この有機的に調和した世界ではあらゆる物事がスムーズに伝達される。
本を巡る人々のつながり、風邪の病原菌の連鎖に至るまでこの映画では徹底して、スムーズな連関が志向されるのだ。そこではつながりを阻む「壁」は、排除される運命にある。

そのつながりの中心にいる主人公の女性は、あらゆる側面(処女性や母性など)を同時に持つ、全ての他者に開かれた、自意識を持たない存在であるという意味で神的存在である。
この「黒髪の乙女」という神は、人々の自意識を消し去り、人々を繋ぎ合わせ有機的なネットワークを構築する。

そんな神に恋する「先輩」はこの映画で唯一、他者とのコミュニケーションの「壁」となる自意識を持った人間だ。彼は「黒髪の乙女」とは対照的存在である。
彼が「壁」を壊すとき(「黒髪の乙女」の中に自意識が芽生え)、真に有機的に調和した世界が誕生し、物語は円環構造のうちに幕を閉じる。

この映画はその意味で、永遠に終わらない一夜の物語を描いていると言えるだろう。

時空間を超越した物語展開や、それに伴う大胆なアニメーション表現による自由闊達な風通しの良さ。テーマと手法の幸福な合致。アニメーションの自由さを思い出させてくれるとても「気持ちが良い」傑作。
g

gの感想・評価

3.7
色のタッチが可愛くて見惚れた。
そして、描き方が発想豊かでとても好き。
あり

ありの感想・評価

5.0
君といると夜が伸びてくるようだ。ロマンチックエンジンフルスロット!

原作が好きすぎて映画見るの避けてきた自分をタコ殴りにしたい。シャフト系列、物語シリーズが好きな人は絶対見るべき。
曲も良ければキャストも良し。花澤香菜ってこんな感じもありなのかと驚かされた!
森見さんらしい素敵なセリフが降り注ぎまくりでたまらない。素直にだいすきです。
OASIS

OASISの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

原作とは舞台設定が大きく異なるにも関わらず、森見登美彦ワールドと湯浅政明ワールドが完全に融合し、古くも新しいものに生まれ変わっていた。
黒髪の乙女×花澤香菜のマッチング具合も完璧。
四畳半神話大系からのキャラクターも違和感なくその世界に溶け込む。
りさ

りさの感想・評価

3.3
めちゃくちゃ独特。原作がきになる。
絵の表現が見慣れてなくて新鮮で面白かった。
思ったより評価が高いのは原作ファンが多いのか?
0chick0

0chick0の感想・評価

-
京都の地理、京大周辺のあの店やこのスポット。あーー!知ってる場所ーー!ってなる。
独特のイラストとセリフ回しだけど、慣れてきたら面白かった。
絵のタッチやら不思議なストーリーやら独特な世界観に入り込めなかった
原作好きで観てみたら、予想以上のクオリティで観ていてとても楽しかった。特にゲリラ演劇の完成度が無駄に高い。笑

樋口さんとか、詭弁論踊りとか、どうやって描かれるのかなぁと気になっていたものの表現が、読んでいたときの自分の想像と少し違っても、ああこれこれと納得できる不思議な感覚で観られた。
Ritsu

Ritsuの感想・評価

4.6
森見登美彦作品をそのまま、映像化されていて、原作同様のテンポでとても観ていて気持ちが良いですね🙆‍♀️✨
>|