始まりの雨から力強さが感じられる。多襄丸は盗賊としてのプライドが、武士は武士としてのプライドが、女には女のプライドがあるから、それぞれ違う証言になったのだと思う。自分自身のためでもあるが、他人から見…
>>続きを読む平安時代。ある盗賊が女を犯し、その夫を殺した。裁判が始まるが、証人達の話がそれぞれ違っており…
何気に黒澤明監督の作品を見るのは初めてだったりします。
映画好きとして情けない限り。
キャラクター…
多襄丸、妻、夫、それぞれ証言が異なり、真実を話しているのは誰なのか。
客観的に見ていた杣売りの話が事実かと思いましたが、本当にそうなのか。
結局人の話なんて当人の都合の良いように話すから、それが…
俺が高校の頃に習った「羅生門」と話が全然ちげぇぞ!だけど読後感と鑑賞後の余韻は全く同じだったので、黒澤明はそこを重視したのかもしれない。
前半から後半にかけて結構しんどかった。
昔の作品だしな〜っ…
戦後まもない75年前にこの臨場感。
モノクロ活劇で、豪雨、晴天、森、お白洲のコントラストが絶妙。
京マチ子の滴る汗が、なんとも言えぬ。
さすが世界のクロサワ。
旅法師の千秋実って、手足が長くタッパ…
1950年代ってこんなにクオリティの高い映画が作れんだってことに驚いた。
みんな自分が輝けるように都合よく嘘をつく。そのせいで疑心暗鬼から本当の親切心がわからず傷つけあってしまう。人間臭い話だね。自…
人間の普遍的なグロテスクさが、わずか1場面の出来事を主観的に、そして多面的に映し出すことで見事に表現されている。
それぞれの登場人物が、欲・保身に動かされた行動を振り返り、自らのアイデンティティが…
©KADOKAWA1950