『ドワネルの冒険シリーズ』5作目
作品単体としてよりシリーズ最終作として良かった
このシリーズをリアルタイムで追えた人が羨ましい…
シリーズを彩ってきたコレット、クリスティーヌ、サビーヌといった女性…
遂に、ドワネルシリーズ最終作。
順番に観たせいか、感慨深さが半端なかった。20年に渡るアントワーヌの、いやジャン=ピエール・レオの成長を間近で見てきたかようで…
前4作が綺麗に伏線として回収され…
とうとう最後のドワネルの冒険。冒頭からまた奪われてやがるドワネル。奪う恋人はまたもド級の可愛さでやいこらドワネルてめぇ。元奥さんはさらにエレガントになり、再会する初恋相手もさらに優雅になってて、その…
>>続きを読む「あなたの小説なんか読みたくない
親に見放された
不幸な少年時代のことなんて
現実が不幸だからって
その仕返しに小説を書くなんて
芸術と違う」
→ 小説じゃなく、トリュフォーみたいに映画…
5部作の中で1番好きだと思った。
アントワーヌ・ドワネルを許してしまうのは
彼の内にある優しさへなのか、
それともジャンピエールレオだからなのか。
カウリスマキでジャンピエールレオを
しっかりと…
きっとサビーヌとの恋にしても逃げ去るのだろう。
お互いにそうとわかっていながら、でも恋するんだなあ。とはいえやっぱり女は、年齢的に限界があるし、ドワネルはどんどん歳行っても、その相手は若い子になるん…
パリの街を走り続ける男、アントワーヌ・ドワネル。そのシリーズ完結編。
ドワネル≒トリュフォーの自己批判や、母との確執に対する決着が軽やかに描かれている。クリスティーヌとの結婚や離婚、息子に対する比重…
家族から手を回すな、絶望の押し売りをやめろ等々言われながら、結局ストーカーで終ってしまった。ドワネルの欠点を論っているようでそうではないし、彼の不安の穴埋めに利用された女も報われない。というかED…
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