大火で途絶えた歴史を継いだ吉原。悪法制定直前の閉塞漂う戦後浅草の空気感。
ブラパン第一世代の登場にグリルとだいぶヒップホップムービー。
夢の里ドリームを体現した布団ハスラーに重なる痴人の愛の面影…
ショーン・ベイカー監督の「アノーラ」が何故評価されているのかわからず調べているうちに本作にたどり着いた。本作は1956年の作品で、溝口健二監督の遺作だ。
赤線自体耳にしたことはあるがよくわかってい…
このレビューはネタバレを含みます
少し時代は違うが、小津安二郎監督の「東京の女」でも描かれたテーマと類似する部分があった。
何とか生計を立てるために水商売をする女性と、その女性に援助を受けながら水商売に否定的な男性。現実と向き合うた…
売春防止法案が国会で審議されている時代の吉原を舞台に、様々な事情を抱えて身体を売る娼婦たちの生き様を描く群像劇。
ある女は傷つき、ある女は狂い、それでも強かに生きる娼婦たちの生き様が逞しい。
一方…
各々が娼婦として働く事情とその周辺の人、強く生きていくことの寂しさを淡々に描く感じが良かった。みんなでいるけれど、強烈に個人主義なところが東京っぽい。
・冒頭の東京の街並みと主音楽
・「八頭身や」…
ずっと観たかった京マチ子×若尾文子の赤線地帯の群像劇。
したたかな若尾さん、サバサバマチ子さん。
今作は若尾さんが嫌な役ではあるがあの時代のあの状況ではあれが正解なのかも。
わたしの大叔母がし…
溝口健二監督、成澤昌茂脚本、京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子、町田博子、川上康子、進藤英太郎出演、黛敏郎音楽、宮川一夫撮影、1956年作品。本編の一部に芝木好子『洲崎の女』を導入しているが、…
>>続きを読む女たちが手のひらを返すときの力強さに都度ぐっときた
短い時間で異なる5人を描き、それぞれの背景を説得力を持って見せるのが凄い
悲劇でもハッピーエンドでもない最後は変化の有無を示唆しないというか、彼女…
©KADOKAWA1956