売春防止法案が国会で審議されている時代の吉原を舞台に、様々な事情を抱えて身体を売る娼婦たちの生き様を描く群像劇。
ある女は傷つき、ある女は狂い、それでも強かに生きる娼婦たちの生き様が逞しい。
一方…
各々が娼婦として働く事情とその周辺の人、強く生きていくことの寂しさを淡々に描く感じが良かった。みんなでいるけれど、強烈に個人主義なところが東京っぽい。
・冒頭の東京の街並みと主音楽
・「八頭身や」…
ずっと観たかった京マチ子×若尾文子の赤線地帯の群像劇。
したたかな若尾さん、サバサバマチ子さん。
今作は若尾さんが嫌な役ではあるがあの時代のあの状況ではあれが正解なのかも。
わたしの大叔母がし…
溝口健二監督、成澤昌茂脚本、京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子、町田博子、川上康子、進藤英太郎出演、黛敏郎音楽、宮川一夫撮影、1956年作品。本編の一部に芝木好子『洲崎の女』を導入しているが、…
>>続きを読む女たちが手のひらを返すときの力強さに都度ぐっときた
短い時間で異なる5人を描き、それぞれの背景を説得力を持って見せるのが凄い
悲劇でもハッピーエンドでもない最後は変化の有無を示唆しないというか、彼女…
パンパンだとか蔑まれても
ほとんどの男が求めているもの
お上が何やらやろうとしてるけど
庶民が本当に必要なものとは
やりたくて始めた訳ではないけれど
今となっては意地がある
恋を匂わせ金を引き…
母を拒絶する息子、父を拒絶する娘、男を拒絶する女。母であること、娼婦であること、女は所詮、社会的役割や関係性のなかでしか生きられない弱い生き物。なかでも特に母親が弱いのは、彼女が母であり女であるとい…
>>続きを読む©KADOKAWA1956