吉原の遊郭「夢の里」。そこに生きる女性たちは、単なる被害者としてではなく、それぞれの欲望と希望、傷と戦略を持った個人として描かれる。
溝口の視線は決して彼女たちを断罪も美化もせず、ただ凝視する。
そ…
幸せの形は似たり寄ったりで、不幸の形は千差万別だというが、この映画には本当にさまざまな境遇の女性たちが描かれている。なぜ彼女たちは春を売らねばならなかったのか。その背景や社会的構造に、彼女たちの日常…
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このレビューはネタバレを含みます
悲惨だけどどの映画よりも他人の人生を見たような感じがした。売春辞めたいのにお金がないからどうにも辞められない女性5人の話。作中ハナエの夫はより江に「もう売春するなよ!」みたいな事言うけど実際お前は売…
>>続きを読む女性たちの戦い方というか、こうでなければ生きていけなかった。
立ち位置に被りがなくて、引きの構図が美しくて見入る。画として過剰な性描写がなくて、品があってよい。
音楽は可愛いようでいて、どこか不穏…
売春防止法施行前の売春地域で生きる女性たち。
社会的弱者である彼女たちを、悲観的でなく生き生きと描いている。
それぞれの人物のキャラが立っていて、それぞれの人生とがある。
「自分のものを売って…
©KADOKAWA1956