『すべての夜を思いだす』に続いて観たけど、若手監督でありながらすでに作家の初期作を観るような楽しさを感じた。こっちの方が熱意や気合いを感じさせるショットが多くて、ある意味では見やすいかも。逆にいえば…
>>続きを読む終盤のシーンは全くわけのわからない状況だが、それが起こったのだと認めれば感覚的にわかりそう、わかりたくなる。
あの終盤のために全ては準備されてたのだと思う。双対な2つの世界を介する家の記憶、それは特…
家は閉塞性を持つが同時に「隙間」や「空洞」を生み出す。家が「通路」的空間となり別世界とつながる。その「通路」は揺れる海へと続いている。家はひとつで済むし、海はただそこにある。想像力を駆使してお金のか…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
『すべての夜を思いだす』で清原監督を知り、ずっと観たかった一作。
形容し難いが確かな豊かさ、喜ばしさ、素晴らしさが詰まった傑作。凄く好き。
好きな瞬間たち。最初のダンス、階段とキッチンを同時に捉え…
家がもつ記憶の映画。と思いきや、セリが丘の土にコンセントぶっさしてクリスマスツリーを灯らせ、その横に目を瞑り寝っ転がる場面で訳もわからないままに感動してしまい、やはり人のまなざしの映画なのかなとか考…
>>続きを読む特に仕上がった人物像があるわけでもなくラストまで大きな事件もないんだけど、1つの家という空間をこねくり回して80分間保たせてみせる素晴らしい作品です。家出した、また他に居場所を見出せるにもかかわらず…
>>続きを読む「セリーヌとジュリーは舟でゆく」のように、家の中に異世界が生じている作品はたくさんありますが、空間同士を並列に扱い、お互いが敢えてその境界線を越えないでいて、しかもしっかりと共鳴させ合うその手法が異…
>>続きを読む©東京藝術大学大学院映像研究科