修道士は沈黙するの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「修道士は沈黙する」に投稿された感想・評価

miyu

miyuの感想・評価

4.0
うーん。
正直、キリスト教的なものは ワタシには、全くと言って良いほど、よくわからないですが…
善悪の観念と… 何が、この世の中において大切なのかは…
それは 日々 考えたりしています。。。←一応、宗教に携わって生きていますので…でも ワタシには それが 何かなんて
言える立場でもないし…
自分が出来る事なんて 正直しれています。。。

トニ セルヴィッロさんは、『ローマに消えた男』(←コレ 途中までしか見てない映画💦)のひとらしいんですが…
名演技ですねぇ✨

まず 告解…って 言うものが ウチの宗教にはないもので…
(いや、勿論 今までいろんな映画を見ているので 告解の事は周知しております!)

ウチとは宗教的には異なりますが…
告解で聞いたことを 絶対に 黙して語らない…
コレ すごい事ですよねぇ。。。
ある意味 解脱して 悟りの域に達していないと 難しい事だと 本当に思います!!!

ワタシなんか 無理やゎ〜😅💦

この映画、宇都宮に住んでいる映画友達がワタシの住んでる京都に昨年の春、遊びにきた時に上映していて…
「何か、映画見る?」…って 話なり、
この映画と、『ナチュラルウーマン』のどっちにしようか…悩んだんです。。。
結果 『ナチュラルウーマン』になり 映画館で 本作見損なったわけなんですが…
彼女は、メジャー映画大好きな人なんで
ミニシアターに行った…って 事に満足していたから 結果 良かったの。。。

今 本作見て あーぁ この映画 チョイスしたら良かったなぁ〜
って チョット 思っちゃいました。。。

絵を描いて教える修道士の姿…

含蓄のある言葉…

また 自分に足りない部分を 映画から
教わるワタシでした(笑)
ろっち

ろっちの感想・評価

3.8
G8の財務相会合がドイツで開かれる。
今回の内容は、発展途上国にとって経済的な大打撃を与えるような決定を下すものである。
国際通貨基金のロシェ専務理事は8カ国の財務大臣8名と異色の、ロックスター、絵本作家、修道士の3名をゲストに誕生日会を開く。その後告解をし、そして謎の死を遂げる。色々あって(笑)告解の内容を巡り、G8メンバーは振り回されていく。ってあらすじ。
内容が内容なだけに少々難しいが、途中途中で、告解の内容を小出しにするので、酷く難しくは無いと思う。
イマイチ盛り上がりにかける感じですが、面白かったです!ラストの犬はイイ。
まぁ多くは語るまい(笑)
かわいそうな修道士の話なのかと思ったら、少年漫画の主人公かと思うほど最強の修道士だった。
シリーズ化できそうなくらいのキャラ立ち!

政治経済に疎い+理解が及ばず内容がちょっと難しかった。

映像が静かで美しく良かった。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.7
イタリア人修道士は、G8財務相会議の前夜の、各国の財務相と国際通貨基金の専務理事が催す夕食会に招かれる。だが翌朝、専務理事の死体が発見される。サスペンス作。本作での主人公と同時に、殺人の疑惑をかけられるのが“修道士”なのが物語に活きてます。各国の主要人物の会合の中、その場では異色な修道士が絡んでくることにより、登場人物の変化がよく表れていて印象的。そして、修道士のキャラ付けもよく、1人ブレない姿が静かながら勇ましい雰囲気を放ってます。まさに、有象無象の人間の中、全てを理解し、諭して、行く先を導いていく神のようで、上手い展開作り。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.5
2019年8月26日
『修道士は沈黙する』  2016年イタリア・フランス制作
監督、ロベルト・アンド。

ドイツで開催されるG8の会議。
各国の財務大臣により、世界に大きな影響を及ぼす
決定が下される首脳会議だ。
G8の他に、そのホテルにゲストとして招かれたのは
ダニエル・ロシェ専務理事、ミュージシャン、絵本
作家と修道士のサルスだった。
会議の前日の夜、夕食会の後に、ロシェの部屋2308
号室にサルスは呼ばれる。
それは、ロシェが告解をするためだった。


貧富の差が拡大をし、発展途上国にマイナスになり
かねない決定を下そうとする各国の財務大臣達。
しかし、反対者もいる。
ロシェの考えは?


会話の最中に、サルスが放った意義ある言葉……

「悪事は成果を上げぬ」


修道士役のトニ・セルヴィッロさんの演技が素晴らしい!
眉毛の動かし方、口元で演技し、そこに言葉を発せずとも
言葉以上の意味あいを表している。

サルスが告解を聞く場面や、首脳達と会話する場面は
緊迫感がある。

シェパード犬ロルフが主人を変えて、修道士をご主人様に
してしまったのは、そうだよねと納得。苦笑する。

いやはや、トニ・セルヴィッロさん、凄い演技です。
本物の修道士のよう。
ゆったりと堂々としていて、なりきり!!(^^)
この作品の内容に関しては黙して語らない。それは、私がこの作品から受けた告解のように。

開明獣のスイートスポットは超狭い。針の穴が、巨大にみえるくらいだ。その直径1ナノ程度のスポットにズボリとはまってくれたのが、この作品。いやーん、H💘

イタリアの思想家の賢人は、古来から数多く存在する。有名どころを列挙すれば、神学のトマス・アクゥイナス、今でも読み継がれている「自省録」で有名なマルクス・アウレリウス・アントニヌス、誰もが知るレオナルド・ダヴィンチ、現代に通ずる古典「君主論」の著者ニコロ・マキャベッリ、マルクス主義のアントニオ・グラムシ、ローマ時代のホモ・サケルを現代で解き明かしたジョルジュ・アガンベン、新たな帝国の定義を打ち立てたアントニオ・ネグリ、などなど綺羅星の如く立ち並ぶラインアップに堂々と名を連ねることの出来る人物が、ウンベルト・エーコである。

この「薔薇の名前」や「バウドリーノ」の著者としても知られる碩学の記号学者は、その博覧強記ぶりにものを言わせて縦横無尽にテクストを連関させるメタフィクションの達人であったのだが、本作品は、まるでエーコの小説を読んでいるのかのようであった。

監督自身は、インタビューで「難しく考えず、一人の生身の男対巨大な権力の話しとして楽しんでよ。西部劇みたいにね。」と話しており、それは確かにその通りだが、各シーンを鑑賞者が多様に解釈して楽しめる設計になっているようで、とても楽しい。

ポストモダン的な解釈では、作品の最終的な価値は鑑賞者の判断によるものとして、自在な読み方を推奨してきた。例えば、古典である「方丈記」を現代の中でどう読み解いていくのかも、その一例であろう。ともすれば、極端、もしくは突飛な解釈すら容認してしまうポストモダニズムは、言葉遊びが過ぎるということで、今では一旦収束しつつある思想体系ではあるけれど、芸術と娯楽の中心に位置する映画という表現媒体を通して、今でもかような諧謔と時に晦渋な意図に満ちた作品があるのは興味深いものがある。

音楽を、「ライフ・イズ・ビューティフル」でオスカーを獲っているニコラ・ピオヴァーニが担当しており、とても美しい調べを聞かせてくれる。ともすれば、大量生産型と揶揄されがちなピオヴァーニだが、この作品では旋律ときちんと対峙しているように思える。

劇中では、シューベルトの「冬の旅人」から最終曲、「ライアー回し」が使われ、エンディングでは、有名な「楽曲の興の3番」が流れるが、これがどういう意図を持つのか想像してみるのも愉しかろう。

言うまでもなく、多義的な解釈の出来るものが、必ずしも優れているという訳ではない。それは一神教と多神教のどちらが優れているかを論じるくらい馬鹿げて意味のないことだ。

一寸の隙もない、荘厳で堅牢な大伽藍のような建築物も美しいが、また一方、張り巡らされた蜘蛛の巣が視点によって、その姿を変えるように、カレイドスコープのような作品もまた楽しくもあるということだ。
コロン

コロンの感想・評価

3.8
謹厳で寡黙な修道士が、IMF専務理事に加え、先進8カ国の財務大臣と図らずも対峙することになるが、見事に打ち負かす風刺寓話。トニの重厚な存在感と洒脱さの絶妙なバランスが素晴らしい。ドイツの財務大臣の飼い犬だったロットワイラーが古い飼い主を見限り、嬉々として修道士について行くシーンはとても暗示的。希望が垣間見え、心地良い。エンディングはチャップリンへのオマージュか。コニーは相変わらず魅力的。「悪事は成果を上げぬ」「沈黙こそ究極の自由」「あなた方は自分の計る秤りで計り返される」など修道士の言葉は含蓄に富む。
カナイ

カナイの感想・評価

3.5
映像がきれい。音楽や撮り方、トーンが上品で美しい、絹のような手触りの作品だなと思った。
お話自体は何かを説明しすぎるという感じではなくって、群像劇でありつつ主人公である修道士のキャラクターが立っていて面白く観た。何気ないところに伏線がある。
国際通貨基金が先進国優位の協議案の際にダミーのためによんだ修道士、絵本作家、ミュージシャン

理事の死ぬ前の告解の聴聞僧となった修道士が疑われていくなかで、教えを解いていく

・道徳では救えないこともある
・創造的破壊は資本主義の象徴

・自分に死をもたらしても、他者を救うための行為ならば自殺ではない
・与えれば与えられる
・自分のキャパ以上のものは受け取れない

神という存在は?
救いとは?

使う人によって何にでもなる
2019 7.4 観賞
ラストシーン最高!!!!!
異色のミステリー、
犬のロルフに助演賞を!
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