修道士は沈黙するのネタバレレビュー・内容・結末

修道士は沈黙する2016年製作の映画)

Le confessioni

上映日:2018年03月17日

製作国:

上映時間:108分

3.5

あらすじ

「修道士は沈黙する」に投稿されたネタバレ・内容・結末

世界経済の今後を左右するG8の財務相会議がドイツで開かれる。その中心人物であるIMFの専務理事の意向で、ゲストとしてロックミュージシャン、絵本作家、そして修道士の3名が招かれる。会議の前夜、専務理事は修道士を自室に呼んで告解(罪の告白)を行う。その翌朝専務理事は死体で発見される。死の原因や会議の決議に関わる内容が告解に含まれていたものと予測され、修道士の事情聴取が行われる。しかし彼は戒律を理由に沈黙を貫くのだが…という話。イタリア映画。

経済界の政治ドラマに宗教観や哲学的な要素を絡めた、一風変わったサスペンス作品。
とにかく登場人物の対話のほとんどが専門用語か、抽象的な哲学問答か、シニカルなジョークばなりなので、最初は話の流れを追うのが大変。だが、話の仕組み自体はシンプルで、一部の先進国の一部の人間たちが世界を牛耳り、他の国家の命運を握っているかのように考えてる輩を痛烈に皮肉った内容となっている。財務相会議での決議案については作中でそれほど具体的には語られていないが、要は経済的に上位にいる強国が生き残り、弱い立場の国々が淘汰されるような決議と思われる。その会議の前夜に専務理事が、財務相たちの後ろ暗い部分や決議そのものをひっくり返すような事実を修道士に告白したらしく、各国の要人たちが慌てふためく様子が滑稽に映る。そして主人公の修道士も清廉潔白な聖人というわけではなく、無表情で何を考えてるか分からない人物なのも面白い。映像的には奇妙な角度のアングルや色んなものの隙間からの撮影が独特だった。
通常の時間軸に、告解の回想シーンを小出しに挿入する構成が上手かった。最後に修道士が開示する秘密によって迎える結末が意外性もあって驚かされた。修道士が元◯◯なのは少しご都合主義と思ったけれど。あと、専務理事の葬儀のあとの展開はかなりファンタジーで、そのことでこのお話自体が寓話めいた意味合いの作品なのかもと感じた。

この会議、現実なら日本から麻生さんが参加してるんだよなあ…
著名な経済学者?の主催で私的会合を装った財務相サミットが開かれることになり、カモフラージュに修道士や絵本作家も招かれている。修道士が到着した晩、主催者は彼に告解をきいてくれと頼むが、翌朝ビニール袋をかぶって死んでいる。真相やいかに?
…という話ではなくて、主催者が自殺なのはあまりみんな疑ってない(警察はいちおー修道士が怪しいのではないかと睨んではいるが)。知りたがるのは彼が死ぬ前に修道士に何を話したのかということで、それを知るために入れ替わり立ち替わり彼を訪ねては話をするんだけど、捗々しい成果はなし。この辺えらく眠くて内容わかんないんだけど。
その合間に主催者との会話の一部がさし挟まれて、どういう話だったのかほのめかすような展開。
そのうち修道士を拘束しようという話になってきて、とうとう彼は内密な会議の席で主催者との話について語ることになる。
なんかよくわからんけど、あの遠隔参加の高圧的なおばさん、なんなん?
最終的には、彼らは当初考えていた、世界経済を掌握して好きなように操作できる計画を断念するんだよな。修道士と話したことで気持ちが変わった人が数名いるっぽい。
そしてなぜかワンコが修道士について行ってしまう。途中ワンコを懐かせてる場面あったっけか? 最後笑えるんですけど。
あと一応日本の財務担当大臣も参加してるんだけど、いないも同然の扱いだった。日本人舐められてんなあ笑。
予告編からしてスっごく面白そうだったので期待しながら劇場へ。
始まってけっこうな時間が経過した気がするんですが事件解決のヒント無し?あの密室で何があったのか?告解は何だったのか?じらしにじらされもしかして聴き逃してしまったのか?と自分も疑い始めた後半も後半で答えが。なるほどね、あの公式は沈黙と共に提示しないと意味が無い、だから修道士に託したのかと納得。沈黙も時には武器になるんですね。
ちなみに自分が好きだったシーンはシェパードが会議のテーブルをグルグル回って結局はいつものご主人様でなく修道士の前でお座りした事。あの場で誰が力を鍵を握っているのか分かってらっしゃる。最後も修道士の後を着いて行く姿が可愛かったです。
答えが分かった上でもう一回観たら色んな伏線とかも見えそうなので機会が有ればもう一度観てみたいなと思いました。
興味深い作品。
だが決して面白いとか出来が良い訳ではなく、経済やお金に対する知識が無いと辛いと思う。

どこか現実離れした空間の中、延々と思わせ振りな台詞が続き、事件もストーリーを前に進める道具に過ぎず謎解き要素は無い。
回想を交えながら徐々に告解の中身が明かされるが、そこで明らかになるのは経済には実体が無いという事。
そして実体そのものが無いこのストーリー自体がお金や経済そのものを表現しているのだ。

この映画で唯一の主張はラストの葬式での修道士の言葉。
これは国際金融資本家達に対する痛烈な説教で監督のメッセージ。

実験的で面白い試みなのは評価する。
しかしお金や経済に対する知識が無い人が見ても理解出来る作品になってないのが残念だった。
(^ω^)宗教と経済の対立

んなもん描いてねぇよ!

見りゃ分かるだろ!

『救う手法』が目的にすり替わった憐れな奴らの話だよ!
2018/3/24@ル・シネマ

上質なサスペンスという印象に惹かれて観に行ったが、想像以上に経済要素が多く難解だった…
詩的だったり、実験的だったりで難解な映画はこれまでと観た記憶があるけれど、経済や財政という分野をここまで映画でじっくりと描いた作品は初めてだった。

宣伝文句の自殺か?他殺か?というのも本編の中では最初から自殺として扱われているから犯人探しではなく、彼の死の直前に告解を受けた修道士が世界市場を揺るがす秘密を知っているのではと疑う各国首脳陣と立ち向かう修道士の社会派ドラマ…というのが本筋。でもそれよりサスペンスの方が観たくなるよね。

修道士が絡むサスペンスって、なぜかアガサ・クリスティーの小説の世界を思い浮かべてしまった。映像が美しく、上質なサスペンスという雰囲気だったからかな。
『修道士は沈黙する』ロベルト・アンドー監督ティーチイン付き特別試写会

G8財務相会議、それは貧富の差を更に拡大し、発展途上国の経済に打撃を与える密談なのか〜そんな朝、国際通貨基金理事が死体で発見される。前夜に告解を受けた修道士は戒律に従って沈黙を始める。謎の死の真相は?ー

物質・経済重視か、精神論か・・

心をなくしている人間と
本能?心を持っている動物たち(鳥や犬)が交差する〜

ヤツガシラは、時を止める🐥
*ユダヤ教の律法では、ヤツガシラは避けるべき不浄な鳥類に定めている ⁉

知的な会話&理事と修道士の頭脳的な告解 “ 数式 ” と本能なベルナルドに、心地良いラストだった✨

『修道士は沈黙する』3/17(土)公開
主演:トニ・セルヴィッロ、ダニエル・オートゥイユ、コニー・ニールセン
監督:ロベルト・アンドー