結婚演出家の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

結婚演出家2006年製作の映画)

Il regista di matrimoni/The Wedding Director

上映日:2018年06月23日

製作国:

上映時間:100分

3.5

あらすじ

「結婚演出家」に投稿された感想・評価

miyu

miyuの感想・評価

3.5
不思議な映画だ。。。

マルコ ベロッキオの『甘き人生』より ずっと 難解な曲者映画だ。。。

冒頭に挟み込まれるモノクロ映画は、何の作品かわからないが…画面に合っていて とても面白い。。。
なんか 笑える(笑)

それに ムスメの結婚式のシーンをかなり近距離からアップで撮ったりするシーンも 妙におかしい。。。
全体的に、ジワジワ感じさせるユーモアを感じる。。。

映画監督が、監督助手の発言から、セクハラまがいの噂が流れ 新作映画を撮ろうとオーデションをしていたが、悪い噂から
逃げるためにシチリアへやってくる…

そこで新婚カップルを撮影しているオトコが、彼が映画監督だとすぐに気がつき、演出をお願いしてくる。。。

また、それが チョイ ぶっ飛んだ演出だった。
コレはどうょ〜 イタリアだし アリなん???
と チョット 思ったけど…😅

その人から 今度は 公爵を紹介され、公爵の娘の結婚式のビデオ撮影を頼まれる…
って 話ですが…
主人公の映画監督は、冒頭にその公爵の娘と会ってるんですょ。
オーデションの時に…

まっ ほんでもって なんつーか 公爵は ハリボテ公爵で 実際、金がないので、ムスメを金持ちに嫁に出さそう…って たくらんでるわけなんですょ〜

でも、主人公の監督は、ムスメが好きになってしまうんです!

時々、不思議なシーンが 挿入されていて

公爵のうちの犬 黒っぽい犬だったのに…
ラスト辺りは 白っぽい犬になっていたり…

シチリアの海岸で 死んだと言われた映画監督に会ったり…←ここでは、映画の賞について アレコレ語りあうんですが… 結局 映画を作る限り 賞は 欲しい 欲しい 欲しい〜😱…って 事なのかな???
死んだフリをしたら 賞が取れるかと思って 死んだフリをしているとか…💦

細かい部分で 変わった映像が 結構 挟み込まれていました。。。

最終、監督は 娘を連れ出して 逃避行みたいな ラストに思えましたが…

妄想と現実と映画の場面が入り乱れ
不思議な映画で、見ている部分においては、面白く感じた…

あっ、また、見直すか…
妙な映画やけど 好きな範疇に属する映画🎬
カツマ

カツマの感想・評価

3.6
一見ロマンチックで情熱的、煙に巻くのは謎めき立つ幻惑の終着点だった。夢と幻の間を行き来するかのような、カラーとモノクロ、二刀流的カメラワークが映画の中で映画を撮っているかのような錯覚を起こさせる。シチリアの浜辺で青い空と海を眺めながら、黄昏ているだけならば、複雑怪奇な運命もまたフィクションのまま消えていったはず。非常に謎めいていて、それでいてシンプル過ぎるラブストーリー。結婚演出家というタイトルからは想像も付かないほどに捻くれた作品だった。

イタリアの巨匠マルコ・ベロッキオによる2006年作品だが、映像自体はかなり古典めいていて、画質も悪い。が、それすらも監督の手中にあるとばかりに、カメラワークやセリフまでもが懐古的なオマージュ的仕様に舵を切り、意味のなさそうなカットをふんだんに含んでいるあたりに監督の悪癖スレスレのカリスマが炸裂しているかのようだ。映画界に一物を抱えたベロッキオの持論が皮肉たっぷりに述べられているある人物のセリフは、物語をぶった切るほどのインパクトでもあった。

〜あらすじ〜

映画監督のフランコ・エリカは有名な原作小説『いいなづけ』の映画化に向けて、オーディションでキャストを選別し、その場で演技をさせたりと自らで面接を行なっていた。そこへ謎めいた美女ボーナが現れるも、結局は監督に会わずに去って行ってしまった。
その後、フランコは女性問題で警察のガサ入れを受け、映画製作は頓挫。彼もまた逃げるようにシチリアへと渡っていった。
休暇先のシチリアでフランコは偶然結婚演出を行う男エンツォと出会い、結婚演出へと携わることになる。そこで再開したのがかつてフランコとニアミスしていた謎の美女ボーナであった。運命のように二人は出会い、そして惹かれあっていくのだが、ボーナは望まない結婚を目の前にしていて・・。

〜見どころと感想〜

思えばベロッキオの最新作『甘き人生』はソフトで易しく作られた作品だったということが分かった。この『結婚演出家』の世界観の方がどうやらベロッキオらしさが全開になっているようで、監督の自慰行為にも近い美意識がビシビシと突き刺さってくる。落ちぶれた映画監督が愛する女性の結婚演出をすることになるが、、という触れ込みはベースとしては合っているが、派生の仕方がかなり異様。王道のストーリー展開を望んでいると、ラストの解釈にはかなり困ったことになるはずだ。

ただ、ベロッキオの独特の撮影方法は相当に面白く、犬二匹を使ったシーンは即興性も感じられてスリリングでもある。
そして何と言っても劇中で登場する監督たちはベロッキオの生き写しに違いないはず。彼の映画界の評価制度へのジレンマをぶちまけているシーンでは、映画人としてのベロッキオの牙がその刃を未だに研ぎ続けていることを感じさせてくれた。
かなりおかしな作品だが、考察型の映画としての側面もまた魅力的だと思える要素だったのは間違いなかった。

〜あとがき〜

なかなか終盤の超展開が斬新な作品でした。一言で言うと変な映画です。イタリア映画っぽいアート感覚が前面に出ていて、古き良きモノクロ時代の映画に色をつけたかのようなレトロな質感が楽しくもありました。

イタリア映画祭の単発上映以外では、昨年『Viva!イタリア』にてようやく公開され、こうしてソフト化までされたのは嬉しいことですが、全く一般向けではない作品です。ベロッキオのちょっとした暴走を、ロマンチックっぽい箱庭で再現してみせたのは一つの技巧の現れでもあったのかなという気もしましたね。
何故かベロッキオ監督のベルトルッチに対する追悼文を思い出した。
伝統という名の死者に縛られる国、イタリア。本来は存在しないはずの型に縛られる映画。芸術と倫理観の欠如を勘違いした人間。様々な問題にふれ、答えを出したり出さなかったり。
slow

slowの感想・評価

3.9
莫大な投資をし、要望に応えながら、苦肉の策と引き換えに得るものの価値。映画監督とは何たるものか。この呪われた職業に飼い殺されるか。全てを度外視して思うがままの演出に生きるか。愛を送り愛を迎えながら、その苦悩と選択はシチリアの魔法にかけられる。
かくも完成度が高い作品が単品ロードショー上映されないのが無念。

フェリーニ『8 1/2』が対象に接近し過ぎたがゆえに却って白けてしまった者としては、同じように映画監督の苦悩を描くにしても、逆に映画監督が悪ノリするさまをとことん突き放して描いていたのには参りました。
SD画質だったのでもっと良い画質で観たかった。
フェリーニの様な眩惑する映像魔術である。ただし、本編中結婚式の撮影を引き受ける際、親戚から要望があったのは「ヴィスコンティの様に撮って」との事であった。
birichina

birichinaの感想・評価

2.5
主演のセルジオ・カステリットが、全然、権威ある映画監督に見えなかった。
色々わけわからんとこいっぱいあったけどとにかくおもしろかったし皮肉な感じがクスクス笑えた
映像が面白くひっぱっていかれたけど、すでに内容覚えていない。。。
最初の浜辺のシーン、カメラを手渡され、画面への入れ方やストーリーを話し出したたところから、もう引き込まれてしまった。

映画監督とか、演出家とかの頭の中は、きっと様々なカメラアングルやストーリーが入り乱れ、大変なことになっているのだろう。

ミステリー要素が大きく、間に差し込まれる荒いモノクロの映像が、なんだか良かった。

この監督の映画は初めてだったけれど、ドキドキ、ワクワク、ときおりクスッとして、最近こういう映画をみてなかったから、すごくこんな映画がみたかった。
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