何らかの事情で自殺したい男が、人種年齢立場様々な色んな人に手伝いを持ちかけ話をする内に、まだ生きようと思う話。
ゲバリさんがバディに語った話とその話を聞いている間に車を走らせる風景が、土と埃しかな…
もし自分が自殺しようとしている人に出会ったら、なんて言うだろうと考えながら観ていた。正直、自分自身自殺がいけないことなのかよく分からないし、その人を引き止められるような話ができる自信もない。
最後に…
イランの風景は美しいし、人の表情は優しいし、ひたすらに淡々とドライヴする自動車のなかの視点なのにちっとも飽きさせずに見せる映像は端的に素晴らしい。むやみに白黒つけるような野暮な真似はせず、抽象的なも…
>>続きを読むブルドーザーが土を運んで、埋め立てていく、そこに主人公の青い影が重なっている。そのさまは、自分も朝になれば土に埋められて、死ぬのだという、自らの死を実感として確信することを表現する、最も感覚的で詩的…
>>続きを読む死というものに近づくほど生を実感する
神学生に主人公が、主人公におじいちゃんが語った内容たちはぜんぶ忘れたくない
一番最後にいきなりのメイキング映像、現実に生きている私たちにフォーカスされるメタ構造…
観終わったあと、
なんだこれは??
と、心地よい脱力感と
想像が掻き立てられ、
一気に荒地に投げ出されたような感覚に
なった。
教訓めいた良い話、自殺を考えていた男がとある老人から生の楽しさを教え…
初イラン映画
車内での対話、乾いた空気と砂埃、余計な情報のないミニマルな構造と静けさのなかで、自らの生死観と向き合う時間。ラストは"生の側に居る"自覚を鮮明にするためのメタ演出だと思うのでとても良い…
(C)1997 Abbas Kiarostami