最後のおっさんの話、はい、本当にその通りでございますね…と正座で清聴
なにかと絶望したり生きる気力を失うような出来事にぶち当たるが、桜桃の味を自ら手放すことはせず小さな幸せを手繰り寄せて生きていき…
自殺を決意した男が、道ゆく人に車内から話しかけては
「明朝穴の中の自分に声をかけ、返事があれば助け、なければ土をかけてほしい」
という頼みをする、言わばそれだけの映画。
もちろん怪しすぎるため、ほ…
会話のもどかしさ、緊張感、土砂が落ちる画、静かで環境音多めだが生きる(=死ぬ)エネルギーに満ちた映画。
ふと我に返らされるメタ的なラストにどんな感想を持つか。
序盤は「ある視点」ぽいけど、結果的に…
自殺を決意して死に方も死に場所もしっかりと計画し頭に入っている中年男バディが、大金と引き換えに自死に際した頼み事をする相手を車に乗って探し回る。徒歩で兵舎へ向かう若いクルド人兵士、セメント機械の見…
>>続きを読む気が遠くなりそうなロング・ショットと長まわし。自殺願望の男が車に乗って、金で自殺幇助してくれそうな男を探し回るという一風変った作品だ。採土場近くにある殺風景なハゲ山を、タイヤをじゃりじゃりさせながら…
>>続きを読む好きな人は好きそう、がしっかりわかった。
主人公の自己中な思考が嫌いだし、かなり不気味だった。絶対知らない人の車に乗ってはいけない。なんか実験的なことなのかなと思考が巡った。そうしたら終わり方そのも…
主人公バディは何に絶望しているのか分からないが、そこが想像力を掻き立てていいのかも。
ジイさんが、悩みがあるからと死んでたら人間はいなくなっちまうみたいな台詞を吐いてたがホントにそうだと思った。
そ…
アッバス・キアロスタミマラソン#5
砂ばかりの景色だからわずかな緑がすごく映える。
案外1人でいたい時には周りに誰かいて欲しいのかも。
主人公の乗っている白のローバーがカッコよかった。多分さら…
砂利道の荒野をひたすら走るバディ。彼の心もまた、荒んでいる。
悩みのない人間はきっといない。
それでも人生は汽車のように前に進んでいく。時には立ち止まったり、打ちのめされることもあるだろう。
それで…
(C)1997 Abbas Kiarostami