循環する生と死 その一部分と一瞬を担う身体
生きることと死ぬことに、一体どんな違いがあるのだろうか
彼らがどうなっていくのか、引き込み、そして押し戻す技法に、われわれと映画の関係が現れる
映画に内在…
とても印象深かった。
単純なシーンでこれだけ長く、自然に飽きさせることなく、見せる技術に驚きました。
会話の内容、間、表情どれも違和感のあるシーンが無かった。
一般的な映画との、レベルの差を感じまし…
人生の諦観はこちらから見れば、随分と投げやりで、なかなか迷惑でもある。
それに死ぬのではなく、生きることが嫌な感じで、そこがまたどうも中途半端でもある。
映画のテンポ感もそこに引き摺られているよう。…
こういう映画の作り方もあるのかと大変勉強になった。
一見すると牧歌的で単調な話に見えるし、物語として欠損している気がするのだけど、その欠落部分に観客自身が身を投げ入れて咀嚼し、自分自身の解を見つけ…
多分監督は思い描くロケ地〈死に場所〉が見つかったんだと思う…。
全ての人に言えることは今見ている世界はほんの一部の現実でしかなく、まだ見ぬ様々な世界を見れば現実は圧倒的に変わる。
それが優しい嘘…
アッバス・キアロスタミ監督作品を鑑賞したのは初めて。
きっと男は始めから誰かに止めて欲しかったんじゃないかな。
クルド人の兵士とアフガニスタン出身の神学生にはあんなに矢継ぎ早に質問してたのに、老人…
展開は穏やかだったけど学びは得た。
死にたくなる時は正直何にも気力がわかず何を言われても影響されず自分の考えが固定化してしまい思わぬ方向へ突っ走ってしまいがちだ。その時の自分にとってはそれが正解でも…
(C)1997 Abbas Kiarostami