大人が一切口を出さない、出せないくらいにオラがしっかり者過ぎる。それ故に、まだ14歳の少女が本来は青春真っ只中で恋に友情にと遊んでもいい年頃なのに家族の重責をここまで抱えてしまっている姿と時折癇癪を…
>>続きを読む【第30回ヨーロッパ映画賞 ドキュメンタリー賞受賞】
ヨーロッパ映画賞の他にも山形国際ドキュメンタリー映画祭の大賞など世界各国の映画祭で評価された作品。
自閉症の弟ニコデムと姉オラが主人公ではある…
そこにカメラがあると感じさせる場面もあるにはあるが、少なくともニコデムには演出が一切ないから、その周囲を追っていくことでごく自然なドキュメンタリーとして切り取ることに成功している。
オラがこの役割を…
「祝福~オラとニコデムの家~」
冒頭、ポーランド、ワルシャワ郊外の街セロツク。14歳の少女、アルコール問題、父親と自閉症の13歳の弟。母親とは別居、違う男性、家事、面倒、初聖体式、家族のあり方と再…
子どもでいることを奪われた子どもは大人にならざるをえない。少女の頼もしさが切ない。ふと見せる表情。そうか、まだ14歳だったのだ。少女の中の少女と大人の混在があまりに豊かに捉えられていた。
これはドキ…
現実が、変化して、フィクションに
ニコデムは今日も唄う
ニコデムは言葉を口ずさむ
「信仰 希望 大食い」これがニコデムの徳。彼は不意に言葉をだす、私たちの裡にある混じりけを浚うように。
教…
©HBO Europe s.r.o.,Wajda Studio Sp. zo.o.Otter Films Wazelkie prawa zastrzeżone,2016