世の中には自分のために撮られたのでは、と錯覚する映画が存在する。
越川道夫
『二十六夜待ち』
これから私が申し上げる事はまだ喜悦の酔いから覚めぬ者の矮小な勘違いですから取るに足らぬ世迷い言として…
生きて行く上で、本人の意思とは別に否応無く身に起きた「喪失」を、素直に正面から描いた作品。
その葛藤、苛立ち、迷い、救い先を見い出せない寂しさが、僅かなぬくもりを見つけ吹き出す。
全編バックに流れる…
なにか特別なことが起こる訳でもなく、静かに物語は進んで行くのですが、とても好きな作品でした。
物語の他愛のないやり取りから、人間の本質的な寂しさ、人だからこそ分けあえる優しさ、普段気付けない日常の…
実に尊いなあ。愛、だなあ。細かい疑問やツッコミどころは置いておいて、とにかくこの映画にあふれる愛おしさに自分も包まれるような、素敵な体験だった。「考えるな、感じろ」みたいなね、どちらかといえば「考え…
>>続きを読む衣装さんがロマンス劇場と一緒。世間は狭い。嬉しい。
越川ールドはいつもぎゅんってなる。あっという間
お腹が空く映画。
あの映画のこういうところがこうだ
とか
あれのここってこうの方が絶対いい
とか…
初日(12/23)鑑賞。越川監督独特の、テーマは辛いものなのに絶え間なく優しさが漂う空気感が健在。部屋で二人が男と女になる心の変遷をワンカットの長回しで見せるシーン、そしてリアルにひとつの命が血を流…
>>続きを読む©2017 佐伯一麦/『二十六夜待ち』製作委員会