ダンシング・ベートーヴェンの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

ダンシング・ベートーヴェン2016年製作の映画)

BEETHOVEN PAR BEJART/Dancing Beethoven

上映日:2017年12月23日

製作国:

上映時間:83分

3.5

あらすじ

「ダンシング・ベートーヴェン」に投稿された感想・評価

Haruka

Harukaの感想・評価

3.7
音楽もダンスも好きだからとても興味深く、面白かった。
実際の公演を知っていたら絶対に行ったのに!
これは「舞台を作る人々や制作過程の映画」だったが、フルバージョンを見たかったなー!
日本人ダンサーが何人も出ていたのが驚き。
オスカー・シャコンさんに惚れました。
まぁ

まぁの感想・評価

4.0
ラストは涙が溢れた…

ベートーベンの「第九」を「バレエ」で表現するって…どうなるんだろう…と…♡
それを「映画」(ドキュメンタリー)で観せるって…どうなるんだろう…と…♡

「人類皆兄弟」
「希望」「愛」「命」を伝えたかったんだろうな…と…観終わった今、想う…♡

「第九」は学生時代に毎年歌っていた…♬
だから…私にとっては…「親しみのある」曲…♬
「音」「音楽」を「身体」で表現することも学んだ…♡
…なので…この作品は…私にとっては「どんぴしゃ」だった…♬

オーケストラ、ソリスト、合唱、そしてダンサー
それぞれの役割は違うけれど…「一つのもの」を作り上げていく過程を観る事が出来るのは「映画」だから出来ること…♡

「生の」舞台が…見たいな…♡
「第九」…また歌いたいな…♬
(…サビは覚えているから…心の中で歌っていた…♬)

「ボレロ」もそうだけれど…
「円」「◯」…象徴的…そして…印象的…♡

早朝から良い作品を観た…(o^^o)
KS

KSの感想・評価

3.3
多様性とは何かというテーマを、スイスのモーリス・ベジャール・バレエ団による演目ベートーベン「第九」軸に構成されたドキュメンタリー

このダンスは第九の視覚化という発言が映画でされていた。音楽を視覚化するものとしてのダンスは、現代のポップスにも通じているなと考える事もできて、2018年で言えば、シュートダンスとトラップの関係と言い換えることもできるなと思った。
バレエはにわかファンなのでこの公演は知らなかったのですが、最後のみなさんの演技はとても興奮しました。バレエの中でも創作性が強くて生命力を感じました。

でもやっぱりポルーニンの方が興奮した笑
mayukotkhs

mayukotkhsの感想・評価

3.0
ん~、ん~。
バレエドキュメンタリー特有の緊張感とか、挫折とかがほぼなく、何人かのダンサーに浅くインタビューしたかんじ、

そもそも伝えたかったのがそういうことではなく、人類みんなブラザー的なメッセージだったんだとはおもうけど、その要素もなんか薄い?し、最後のみせばも、ん~。
Ah, I wanted to see it!

この公演、生で観たかったな〜。でも監督のメッセージが終始ズレているように感じた。

新作DVDで初めて観ました。
まさしく「踊るベートーベン」!

「このバレエ(作品)は音楽を見る手段。
当時聴覚を失っていたベートーベンがこのバレエを見たら、動きと自分の音楽が一致して見えただろう...」

仏のバレエ振付師、モーリス・ベジャールの「第九交響曲」のリハーサル風景を中心に据えたドキュメンタリー。

私自身、縁あって大学時代に某市民合唱団に参加して「第九」を歌っておりましたが、このようなバレエ・パフォーマンスがあることを知りませんでした。

ベジャール自身は2007年に亡くなられているようですが、彼の遺志を継ぎアギーレ監督が、ベジャール・バレエ団と東京バレエ団が共演した東京公演のリハーサル風景と出演者のインタビューで綴っています。

最初から最後まで、リハーサルとインタビューが、第九のメロディにのせて編集されています。でも全く飽きませんでした。

そして、ベジャール・バレエ団所属の日本人バレリーナ・大貫真幹氏、東京バレエ団所属の吉岡美佳氏のインタビューも含まれています。
お二人のことを全く知らなかってのですが、世界で日本人が活躍されているのを誇らしく思えました。

ラストの十数分は東京公演の実際の模様が映されますが、欲をいえば第4楽章(合唱付き)全体を観てみたいと思いました。

これは、クラシックファンには必見の作品ですよ。
人種のるつぼ
ダンサーの個性と協調・融合
それが私の知るモーリス・ベジャール・二十世紀バレエ団だった

あらゆる民族で成り立つこのバレエ団の群舞はまさにスペクタクル!
圧倒的な集団としての力強さに、個々の妖艶な人の魅力が加わる

その芸術に対峙をすると、いつも身体の底がカーっと熱くなり、自然と涙が溢れて仕方がなかった。

大阪中之島のフェスティバルホール、バレエはチケットが高くって、回数を観に行けない。ただ2階の最後列だけは学生席として3千円で解放されていたので、よくひとりで観に行った。懐かしい…。

スイス、ローザンヌに本拠地を置く現在のバレエ団。ベジャール亡きあと、その想いを継ぐ愛弟子がベジャールバレエ団として存続をしている。

今作は、ベートーベンの『第9』とのヒュージョン

そのテーマは“死と再生”

ーーーーーーーーーーーーーー
ベジャールは円環を好んだ

サークル・円の概念

彼の踊りは、精神世界を描く

つまりは、帰着するのである

ーーーーーーーーーーーーーー

そのバレエが、かのベートーベンと融合する
それも『第9』
昇りつめる前の破壊と甘美

そして第4楽章

人の声や息づかいに身を委ねる演者

人の声で踊るのは気持ちが良いのだそう

そうだろう!そうだろう!

ーーーーーーーーーーーーーー

ダンサーはベジャールの世界を“中毒”と称する

踊るほうも観るほうも酔える幸せ


生のパワーがみなぎる人間の祭典

創世記より人は集い舞ったはず

きっと人間の生来の性なのだ


ラストのサークルに
最後列だから観られる全体構図の美しさを思いだした!
カモメ

カモメの感想・評価

3.9
天才振付師モーリス・ベジャール率いる20世紀バレエ団が踊るベートーヴェンの最高峰楽曲『第九交響曲』の舞台は1978年の公演を最後に途絶えてしまう。再演不可能かと思われた公演だが、東京バレエ団とモーリス・ベジャール・バレエ団の共同制作として蘇る。

パケ借りです。ドキュメンタリーなので練習風景が多め。
しかし、練習風景だけでもかなりの見ものなのが凄く良い。衣装の効果が無い、生身の演技が見られます。
全然バレエの事を知らないので、私は浅いところしか見えて無いんだろうなぁ……と思いつつも、男性が演じる雄大な動きや女性が演じる幻想的で優雅な動きは見ていて楽しいです。

長い練習期間、妊娠する方がいたり、怪我があったり、その方には残念ですがそれが他の人の『チャンス』になるってのは、綺麗な世界のように見えて、やはり勝負の世界なんだなぁと思いました。

作中にもあるように、曲に合わせて振り付けを作ったわけではなく、曲そのものをバレエに具現化させているので『踊りで表現してる』っていう言葉がピッタリな作品でした。
なっこ

なっこの感想・評価

3.0
ベートーヴェンを踊る

音を目に見えるかたちにする、そう言えば簡単に聞こえるけれど、どの音を切り取ってどの動きに合わせて、その動きを連続させていくのか、振り付けていくことは簡単なことじゃない。演奏家並みに音楽を分析して解釈していなくては、クラシック音楽に造詣の深い人を感動させることは出来ないだろう。細かく決められた動きのひとつひとつがまるで楽譜に並んだ音符のように割り当てられて、それを完璧にこなすバレリーナの身体能力の高さに圧倒させられる。あれほど思った通りに動けたなら、怖いものなんて何もなさそうだ。

声に合わせて踊るのが気持ちいいとダンサーが語るシーンが印象的。自分も歌いながら踊るという。クラシックバレエは音楽というより、オーケストラに合わせて、生演奏で、というイメージだったけれど、第九は合唱パートもある、歌手のソロパートに合わせてのびのびと踊る部分を見ながら、なぜか私は人形浄瑠璃を思い出していた。

語りと三味線に合わせて人形を操るのが人形浄瑠璃。声と音と身体。生身の身体と、人間が操る身体の延長としての人形、という違いがあるけれど、このふたつの舞台装置は実はとても似ているのでは、なんて思い始めていた。

それにしても、このインタビュアーの女優さんはなんてリラックスした態度で取材するのだろう、と思っていたら、中盤でその理由が明らかになる。それは、意図的なサプライズだったのかもしれない、この役割はまさに彼女であることに意味があったのねと納得。

だから、彼女が少しかしこまった様子で向き合った文芸評論家の三浦雅士氏の話ぶりはその流暢な英語とともに印象的だった。そして、日本語でどうぞ、と言われた後の放送事故寸前の長い沈黙も見もの。外国人を前にして日本語で話すのは難しいよ、時間をちょうだい、と笑う姿に彼の知性とユーモアを感じた。全体的にインタビューやレッスンの様子をぶつぶつと切って繋げていくやり方は、語る内容が前後して文脈が見えなくなったりして本人の意図したところを全て拾えているのかちょっと不安になる。欲しいワードを拾い上げて好きに繋げているようにも見えてしまうからだ。第九のstoryがどんな風に展開していくのか知っていないと、その展開を自分なりに組み立て直して理解しながら進むこと難しいかもしれない。けれど、ラストの吹っ切れた感じのナビゲーターの語りを聞きながら、ああこの語りの方法も、第九のように、監督の指揮によって奏でられるドキュメンタリーというひとつの音楽であったのかもしれないと思い直した。それぞれの語りを、どのようにまとめ上げるのか、それは監督の自由であって良いはず。

ベジャールの振り付けは、ボレロを見たことがあるけれど、全体として眺める感じで、ダンサーたちの細かい動きまでは見ることがかなわなかった。ポワントの美しい弧や手の指先の表情までもとらえた映像は、間近で見ることのかなわなかったダンサーたちの肉体美をしっかりと堪能させてくれる。でも、やっぱり本物を見ないとね、と思ってしまうから、これはモーリス・ベジャール・バレエ団のちょっと長めのプロモーションビデオだったのかもしれない、なんて思うけれど、本物を見ることは夢のまた夢なので、せめて映画で出会えて良かった、と思うことにした。
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