ギャルソンヌ 2つの性を持つ女の作品情報・感想・評価

ギャルソンヌ 2つの性を持つ女2017年製作の映画)

Garconne – The woman having both sexes

製作国:

上映時間:31分

2.9

あらすじ

「ギャルソンヌ 2つの性を持つ女」に投稿された感想・評価

インターセックス・・・DSDの人間の性自認、というよりもアイデンティティにかかわるもの。描きたいことはわかるのだけれど、短編として描くにはあまりにも尺が足りなすぎる。あるいは劇映画ではなくモキュメンタリー形式の方がもっと真に迫ることができたのではないだろうか、という気もする。冒頭のカットがドキュメンタリーを想起させるような撮り方(カメラワークのせいか)だったし、そういう選択がなかったわけもなさそうなのだけれど。

性のステレオタイプ、というのはかなりセンシティブな問題だと思うのですが、この映画では果たしてそこまでの問題意識を徹底していたのかどうか。とはいえ、たとえばいわゆるオネエ(ドラァグクイーンもそうかな)というのは、そういうステレオタイプな「女性らしさ」を極端に戯画化して身に纏うことによる「なりきり」であろうし、必ずしも「~らしさ」というのは一概に否定できるものでもあるまい。「女々しい」という言葉を明らかに悪く受け取れるように用いていたり、問題への意識というのはもちろん見えるのだけれど、問題提起はすれども、突き詰めきれていない。ゆえに劇映画としての顛末も陳腐にならざるをえなかったのではないだろうか。

モキュメンタリーならもっと可能性が開けていたのでは、と感じるのはやはりそこかもしれない。
yuki

yukiの感想・評価

3.3
穐山茉由の映画美学校時代の作品。
インターセクシュアルである俳優のはづきは、ドラマで高校生時代の同級生/元カノの明日香と共演することになる。見た目は女性だが、言動からは男っぽさが滲み出ている。女性同士の恋愛をテーマとした作品の撮影と、再燃する愛。男と女の2つの側面を持つはづきに対して、男らしさ/女らしさという旧態依然とした感性を押し付けてくる周りの人々への戸惑いと、睾丸摘出手術に対する葛藤。役柄上の関係性と実際とがリンクして、やがて訪れる別れ(クランクアップ)。シンプルイズベスト。
eye

eyeの感想・評価

3.5
ギャルソンヌ (2017)

穐山茉由監督 ("月極オトコトモダチ"/18)
映画美学校 卒業制作 作品

"Garçonne" は "Garçon" という
フランス語の"少年" から派生してきている

"少年のような女性"
"男性のような女性"

中性的な意味合いが含まれている

川久保玲 氏のブランドComme des Garçonの過去のコレクション(HOOME PLUS)

「男でも女でもない」

というテーマで展開されていたこともある

(ただ思い出しただけで 特別何も関係はない…)

女性の外見でありながら男性の心と身体で
その両方を合わせ持つ"インターセクシュアル"

→ 端的なLGBTの括りではなく
→ 身体的な性別の括りでもなく
→ 遺伝子レベルから生じてる部分も含まれる

最近では性の括りは更に複雑化していて

"Xジェンダー"
→ 身体的特徴は男女のどちらかであるも
  2つの性にとらわれない性の自認を持つ人

という捉え方もある

映画は朝倉はづきという人物が主人公

はづき自身は叔父の経営する芸能事務所の
“女優”としてデビューする

見た目は完全に女性だが 一挙手一投足の部分で
なかなか男っぽさが抜けずにいる

はづきはマネージャー野口に指摘されつつ
「女性らしさ」というものを学んでいく

ある日 はづきはTVドラマの撮影現場で
売れっ子の麦田明日香(元カノ)と
偶然に再開してしまう

元カノからは「はづきの遺伝子(精子)が欲しい」と迫られてしまう

はづき自身は
「 "女優" としていきていく」
と決めたものの

元カノの存在が大きく立ちはだかり
男性-女性の性同一性を大きくぐらつかせる

はづき自身は実際に"女性"として
生きていくための準備を行なっていて

最終的に「睾丸を摘出する」という事を受容する

そもそもはづき自身が無精子症なのかは
ホントのところは定かではない

どんどん女性化する形で展開していく中で

「どちらかの性になることを選ぶ為の映画」

だとするならば 何だか味気なく感じてしまう

一方でこの作品が主張したかった部分

「はづき自身の性同一性が
揺れ動く心情を描いていく」

という部分にフォーカスするならば
あの形でエンドロールなのは理解できる

上映時間が もうちょっとでも長ければ
ラストの描き方 あるいは その先の展開等も
更らに組み込めたような気がしてしまった

色々な余白を作りだした今作が卒業制作
というのは 相当ハイレベルだと感じる

この後に描かれる"月極オトコトモダチ"では
更に進化した穐山監督が見られる
#MOOSICLAB2018→2019 で鑑賞
#穐山茉由 監督作
#月極オトコトモダチ の前の作品で、
映画美学校の卒業製作

男性の遺伝子を持つインターセクシャルの はづき(#中澤梓佐)は、ある理由により女性として生きることとなったが、
本当はどちらの性として生きたかったのかと、考えてしまった。

女性として生きる為に女優の道を選び、
そこで、ドラマの共演相手が元彼女で今でも男として愛してくれている様子。
はづきも実は彼女のことが、という雰囲気。
あと、立ちションシーンも何かを匂わせるような…

ラストは女性化していく自分を受け入れていたようでした。

ところで、3年前(2016年頃)に撮られた作品のようだが、
カメ止めで売れる前の #濱津隆之 さんが記者役、
#新橋探偵物語 の #横山翔一 監督がドラマ監督役
で出演されていて、それも楽しかった。
まぁ

まぁの感想・評価

3.7
ずっと観たいと思っていた作品…♡
青山シアターにあったので…♬

主人公は…「見た目は女性、心と身体は男性」…(粗筋はフィルマに…♡)

「見た目は女性、心は男性」…は…私なりに…少しずつ理解出来るようになったけれど…

『身体』も男性?…分からない…
(…なので…調べてみた…)

女性とは?
男性とは?

女性らしさとは?
男性らしさとは?

トランスジェンダーとは?
インターセクシャルとは?

「性」の問題は難しい…
なので…
…少し考えてしまったけれど…

「自分らしく生きる」

…言いたかったのは…
これかな…と…
自分なりの答えを出した…♡

好きなものは好き…♡
好きな人は好き…♡

「自分を大切に生きる事」…
大事にしたい…(o^^o)

…無駄なシーンがないので…
集中して鑑賞…♡

「今の私には」…
このくらいの時間の作品が…
身体にも心にも…
丁度良い…(o^^o)
tetsu

tetsuの感想・評価

3.6
『月極オトコトモダチ』の穐山監督の過去作ということで気になって観賞。

女優を目指す"インターセクシュアル"の主人公・はづき。
ドラマの主人公役に抜擢された彼女だったが、その恋人役は元カノで...。

インターセクシュアル(またはインターセックス)とは、別名・性分化疾患や間性と呼ばれる、男性/女性という立場に属さない人たちのことで、事実、体の性的特徴が一般的なものとは異なっているそう。

本作を観るまで、その概念をよく分かっていなかったので序盤のストーリーがよくわからなかったのですが、観賞後、ネットで色々と調べたことで、ようやく理解が追いつきました。

映画美学校時代の作品であり、『月極...』と比べると映像の質に多少の未熟さは伺えますが、監督を始めたばかりで難しい性別の問題を取り上げているのはスゴい。

『月極...』でも印象的だった恋人との間で起こるドキドキするやり取りは、この作品の時点で完成されつつありました。

女優という社会的な立場につくために、過酷な選択を迫られる彼女と、その決断。それは何とも切ないもの。
しかし、少しでも多くの方が"インターセクシュアル"について理解することで、彼女の様な選択をする人を減らすことができるのかもしれませんね。

P.S.
キャスト欄からお察しの方もいるかもしれませんが、『カメラを止めるな!』の"あの方"も、実はチョイ役で登場しています。

参考

【LGBT用語解説】LGBTQとは?「Q」って何? | rainbow-project
http://rainbow-project.jp/lgbt-q/
(LGBT"Q"とよく言われますが、Qにはそういう意味があったんですね。ちなみに今回のインターセクシュアルも含めて、LGBTIQ、もしくはLGBTQIAと呼ばれることもあるそうです。)

「僕は男でもあり女でもある」 インターセックスに生まれて - SWI swissinfo. ch
https://www.swissinfo.ch/jpn/business/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E4%BA%8B%E6%83%85_-%E5%83%95%E3%81%AF%E7%94%B7%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E5%A5%B3%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8B/43496012
(インターセックス への理解がなかったため、この記事を読んだのですが、本当に壮絶でした...。)
面白い。トランスジェンダーではなく、インターセックスの当事者の視点が良く描かれていた。主役の中の女性の意識が芽生える過程で「俺」から「あたし」に一人称が変わったのも良し。
#RRT2018 にて。
(この作品の評価はマネージャー役の中林クンの顔とかお芝居が好きだったので、独断と偏見で加点されてますw)
インターセクシャルがどういうものなのか説明不足じゃないだろうか?その結果、主人公の悩みや苦しみがイマイチ伝わらなかった。
映画美学校での制作だそうで、ならばドラマの撮影という設定に対して機材やスタッフをグズグズと見せない(撮影と別日にリハーサルしてる設定なんだろうけど、そんな現場いまある?)とか、大手プロダクション社長との面会がいつも安っぽい貸会議室みたいな場所とか、もうちょっと業界設定や美術ちゃんとしなさいよ。
そして、性をテーマにした作品で(恐らく無自覚に)「男なら…」とか「女は…
」みたいな台詞を平然と入れちゃうって、ちょっとなぁ…。
マネージャー役の中林クンだけでなく俳優部が良いだけに荒さが凄く目立っちゃう作品だった。
性というテーマに当たり前だがかなり真剣に向き合っていたし、結構人を引き込む作品。
映画美学校映画祭。
曽根中生もびっくり女の立ちションシーンがある。これは本当にすごいと思う。橋の上から下にジャーとやってた。
>|

あなたにおすすめの記事