この作品には元ネタが有り、1983年「明日に向って走れ」A Killer in the Familyで既に映像化。父親をRobert Mitchum、長男がJames Spaderと超豪華メンバー、これでTVドラマとは恐れ入る。本作は逃亡劇をメインに描いたJames W. Clarke原作「Last Rampage」(最後の大暴れ)を映画化。渋い保安官Bruce Davisonは、様々な警察官を掛け合わせた架空の人物として描かれる。
Dwight H. Little監督なのでエロは期待出来ない。強いて言うなら保安官の妻役Megan Gallagherのオッパイ、見えないけど(笑)。熟女ファンなら要チェック。監督の良い点はハリウッドで多数演出してるだけ有り、一本調子の様に見えて、人物描写が意外とキメ細かい。原作は未読だが脱走に協力した3兄弟、特に長男にフォーカスして、親子の会話で平気で「イエス・サー」と返事するのは、完全に「恐怖」で支配されてる事を意味する。子供達は父親の事の大半は母親から聞かされてた筈で、盲目的な愛を持つ母親と、自分の事しか考えない父親との現実を逃亡の中で目の当たりにする描写は見事。