アニマル・キングダムの作品情報・感想・評価

「アニマル・キングダム」に投稿された感想・評価

tkhs888

tkhs888の感想・評価

3.5
ショッキングな映画!
金儲けの仕方は狂ってるが道徳観、家族愛はあるおかしな環境に取り囲まれ、まだ個が確立していないような子はどう成長してしまうのか。
主人公は表情が少ないため、最後までどう転ぶのかわからない作りになっている。


しかし最後まで観ると「あれ、それがテーマなのとか思ってたけどそういうことじゃないんかい」とツッコんでしまう。
もしくは「血は争えない」と言う事なのか……。
最後までドキドキさせられたという意味では面白かった。
でもなんかモヤモヤ〜
ペイン

ペインの感想・評価

4.4
“息もできない”

タランティーノがその年のベスト3に選んだとか選んでないとかで気になっててようやく観たが…

まぁ腹にドスンと響いてくる深い余韻を残す凄まじい骨太人間ドラマだった。

犯罪で繋がる家族という意味では昨年の「全員死刑」を彷彿とするけど、あんなにコメディ要素はなく限りなくシリアスでリアル一辺倒。

やっぱり一番は自分を信じることからだよなぁ~と主人公の成長を通して身に染みました。それにしてもジョエル・エドガートンがあんなにも早く…(笑)まぁでも間違いなくクライム映画としても大傑作だと思います。

作品自体は似てはいないけど「息もできない」を観た時に近しいラストの余韻を感じたなぁ。これがデビュー作とは恐るべしデヴィッド・ミショッド監督fromオーストラリア。

このレビューはネタバレを含みます

クレイジーの中に居てクレイジーになりきれない苦悩ってのは
分からなくもない。
というより強烈に分かる気がする。
漠然とクレイジーになった方が楽なんだろうなと思いつつ
自分は絶対こうはなりたくないっていう
譲れない何かが脳裏で必死に戦ってる。

それでもそこはクレイジーの中。
タバコのヤニのように静かにそしてゆっくりと
それは彼の身体に染み付いて
気付いた時にはもう遅い。

あれだけ臭いという警告があったのに
何度も離れるチャンスをくれたのに・・・

クレイジーな現実に苦しんだ日々。
現実は変わることがないんだと悟った日。
感情を押し殺すのが上手くなる日々。
表情を失った日。
無関心で鈍感になってゆく日々。
現実に慣れ過ぎた日。
それでも感情ってのは奥の奥にちゃんとあって・・・
綺麗な心が彼を苦しめる。

けれど彼は既に汚染されていた。
いつの間にか汚染されてた脳内では
正しい判断を下すのは難しい・・・

ヤニで真っ黒に染まった壁も真っ白に見える脳内では
何が正常かとかどれが本物かなんて判断がつかないのも当然。

その結果がこれ。

最期の一撃を放つのは
実は自分より美しく優しい心を持っていた人間かもしれない。

“若さは弱さだ”

“弱いものを守るが強者だ”

気付けないよね、本当に・・・
後になって気付く。

刑事巡査部長のレッキーさんの無念さ。

環境はただの言い訳なのかもしれない。
世間でもこの言葉はよく聞かれる。

でもその一言で片付けられない程
環境って強烈なんだと思う。

だからこそ我々は色々な意味で
環境を整える努力を怠ってはならないんだろうな。

このレビューはネタバレを含みます

 オープニング、無表情でクイズ番組を見る少年の隣で麻薬で死んでる母親のショットから始まり。その少年の無表情っぷりに驚かされます。一体、これまでの人生に何があったのか? 映画を通してほとんど無表情で何を考えてるのかわからない主人公でした。

 母親と絶縁していた祖母に引き取られる主人公ですが、この祖母の息子達3兄弟がみんな麻薬やら強盗やらで生計をたてている犯罪一家。犯罪一家と言っても、映画の中では、ちょっと悪さするけど基本いいお兄ちゃんとして描かれていました。

 そして、兄弟にアドバイスをする犯罪から足を洗いたい友人が殺されるところから物語が始まりますが。このときの警察の手法というのが、衝撃的で犯罪者なら何でもありという捜査方法にびっくりしました。警察のほうがあくどい。
 仲間が殺されて、3兄弟は報復に出ますが。この計画も入念に練られて、家族を捕まえようとしている特別捜査チームを狙うのでなく。たまたまいた警官を襲うというのも驚きです。
 警官殺しの容疑で兄弟逮捕されますが、ここから主人公に対して疑心暗鬼になり。主人公も家族と一緒にいていいのか葛藤が描かれますが。それが決定的になるのが彼女の存在で、彼女の結末で今まで無表情だった主人公がやっとこさ感情を爆発させますが。ここら辺がイマイチ淡々としていて盛り上がりませんでした。せっかくの見せ場だと思ったのに。

 兄弟が捕まり、いよいよ登場するのが家族の長であるお婆ちゃん。息子たちを救うために存在感を爆発させます。
 ここから、クライマックスを終えますが。イマイチ、裁判の流れがわからず。結局、主人公の証言1つで釈放できてしまうんだ。と司法の流れがよくわからなかったので乗り切れませんでした。

 とはいえ、面白い犯罪映画で。エンドで主人公は果たして家族に染まってしまったのか余韻に浸れる映画でよかったです。
mxvrt

mxvrtの感想・評価

4.5
ローリングストーン誌のコメント「気絶するほど美しい」を見てすぐ観ようと思った。主人公ジョシュア(J)が冒頭、救急隊員が母を処置してる横で立ち尽くす感じでもうもう。あのシーンだけでこれまでJがどんな環境で育ってきたのかが一発で飲み込める。Jが全然感情を出さないのは彼は子供の時からずっと感情を殺すことで生きてきたからだと思う、子供らしく笑ったり、泣いたりできない時、感情を表に出さないことで自分を守ってきたんだと思う。それがどんなに辛いことかと思うと。彼が感情がないのではない証拠に後半さすがに耐えきれず、の場面には…涙腺ーーー!1番すごいと思ったのはラスト近く。Jが車で移動する車内、同乗している警官がいたずらに無神経にJに銃を向けるシーンで涙腺決壊。警官はJが何も反応しないので興味を失って窓の外に視線を移す…あの興味を失う感じ!あの警官の行動が全てを集約してると感じた。Jはずっと大人の身勝手さ無神経さに大事なものを奪われ続けても黙って耐え居場所を探して…涙腺ーーー!Jの最後の決断は必然ではないかと、それだけに悲しい…涙腺ーーー!
一応ギャング映画とも言えますが、その世界を牛耳るような大物は登場せずにチンピラ風なファミリーを中心に話しは展開します。
主人公の高校生の少年が母を亡くして、祖母を頼って連絡したのが事の始まりです。祖母の一家はなんとギャングファミリーで、少年はとんでもない世界に引き込まれていくのです。
普通の人が当たり前のように享受するような普通の生活はなく、ギャングの世界は血を血で洗う殺し合いが日常化してます。やがて主人公は、恋人をファミリーに殺され血縁ものたちを相手に法定での証人になることを決意します。そこに至るまでの彼のポーカーフェイスが何とも印象深いです。ギャングの世界の理不尽さに対する怒りと軽蔑が静かなる感情として増大しているように思えました。
やがて普通の少年が、ファミリーの人間のように狂気に目覚めた時に起こした行動はなかなか怖いものがありました。あまりにも淡々としすぎてましたから…。
祖母の存在感も見逃せないところです。息子たちは死んでいったものの、新たなる王を受け入れるラストシーンは祖母の価値観を思い知らされます。
あとガイ・ピアースがシブかったと思います。年をとってからの貫禄も感じました。彼の存在だけでもクライム映画としての本作の値打ちを低いものにしなかったと思います。
2回目です。すごく地味に移ってしまう映画かもしれないけど、ごく普通の環境から特殊な環境に移った際の主人公の感情を追った、実はすごい名作だと思う。
がい

がいの感想・評価

3.7
異様な空気から始まり
独特な母親とその家族を覗き見してるようなリアルさもあり
ベンメンデルソーンとジョエルエドガートンとの並びにウホウホし
ベンさんいい感じに狂気な小物を演じてる
skgc

skgcの感想・評価

3.5
実話が元ってところも全体の空気感も、スノータウンとよく似てるなと思った。
暗くて淡々としてて、ショッキングなはずなのに出来事全てがサラッと流れて行っちゃうね。
絆と連帯感が強いのはいいけど、こんな結末になるとは。
ジョエルエドガードンかっこよかったのに。

家族の示す道から逸れようとする者に対して、その正誤関係なく、まるっきり非難とかしたらあかんよなー
レトロ

レトロの感想・評価

2.0
母の死により、母方の祖母の家に引き取られる事になった高校生のジョシュア。しかし、その家の住人は銀行強盗や麻薬の密売などで生計を立てている「犯罪一家」だったという、実話に基づいた作品
犯罪で生計を立てているというにも関わらず、これといって目立つ犯罪描写がないまま警察の特捜班にマークされているので、本当にこの人達は悪い人なの❓
それと特捜班の行動、あれ無茶苦茶じゃないですか❗
なんで、いきなりああいう行動に出たのかまるで意味不❓❓で、犯罪一家よりもこいつらの方がヤバいだろうと思いました😧
あと、出てくる人物が同じような顔であまり特徴がないので、誰が誰だかわからないよ❓❓❓
なんか疑問・疑問の嵐の様な作品でした🤔
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