さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物の作品情報・感想・評価

さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物2003年製作の映画)

Desperate Man Blues

上映日:2018年04月21日

製作国:

上映時間:52分

3.5

あらすじ

「さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物」に投稿された感想・評価

 米メリーランドに暮らす、映画公開当時67歳のSPレコード・コレクターであり、SPレコード会社のオーナーでもあるジョー・バザードのドキュメンタリー。自分の愛する音楽のこと、レコード蒐集の苦労話などを語る。25000枚のSP(そのほとんどが1920~30年代にリリースされたブルースやカントリーなどのアメリカン・ルーツ音楽)を地下室に所蔵し、それを1枚1枚プレイヤーにかけながら、いかにその時代の音楽が素晴らしく、美しいかを本当に楽しそうに話す。コレクションのためのコレクションではなく、マジにその時代の音楽が好きで、自分のコレクションしてる音楽が世界で一番最高だと確信しているのが微笑ましい。「ジャズの凋落は1933年に始まった。それ以降はジャズじゃない」「ロックンロールは幼稚園児の聞く音楽」「ロックはガンみたいなもの。世界中に広がって世界の音楽をロック一色にしてしまい、各地の伝統音楽を殺してしまった」など、暴言金言多数。極論を吐くジジイは面白いですな。すごいと思ったのが、整然と整理された25000枚のSPから、目印もなさそうなのに、寸分違わず目的のブツを探し当てるスキル。もう亡くなった奥さんもレコード・コレクターだったそうで、最愛の伴侶が同好の士だったとは実に羨ましいw かなりヘビースモーカーで、映画出演中もずっとプカプカやってるんだけど、密閉された地下室であれだけ吸ってたら、ニコチンやタールがこびりついて大事なレコードコレクションにも悪影響があるんじゃないかと思いました。

 2003年制作のオーストラリア映画。なぜ15年も前の映画が今頃日本公開になるのか知らないけど、内容から言っても、15年たとうが20年たとうがこの映画の価値や意味は変わらないはず。ご本人は81歳で今もご健在のようです。(2018/1/19記)
いちご

いちごの感想・評価

3.7
20〜30年代のジャズ&ブルーグラスのSPのみ収集し「ロックは癌だ」と気持ち良いぐらいにバッサリ切り捨てる愛すべき頑固ジジイのドキュメンタリー。最高です!
鷲尾翼

鷲尾翼の感想・評価

4.5
【まとめシネマ】#240

【まとめ】
* 生粋の音楽好きがここに!
* 葉巻が吸いたくなる!
* 貴重な親近感が心地いい!

生粋の音楽好き!
本作の主人公はジョーハザード。彼は「本当のアメリカンミュージック」を救うために約47年間で何千枚のレコードをコレクションしている生粋の音楽好き!

彼のこだわりがすごい!
彼が好むのが1920−30年代の黒人音楽(ブルース・カントリーなど)で他のジャンルを極端に嫌う。特にロックに対しては「ロックは音楽の癌(ガン)だ」「ロックは子供(ガキ)が聞くもの」と言うほど。他にも行きつけのカフェでもこだわり注文が炸裂!一見街で会ったら距離を置いてしまいそうなおじさんでも、少し憧れてしまう不思議な魅力!

彼の嗜好品は葉巻。もうこれが吸いたくなる!
レコードを聴きながら、ノリノリに手足でリズムを刻み、葉巻を豪快に味わう。まさに理想の大人像!

どこにでもいそうで、どこにもいない。貴重な親近感に溢れる心地いいドキュメンタリー!

このレビューはネタバレを含みます

観逃してた映画。
まさか地元にくるとは思ってなかったのでラッキーだった。

ジジイが嬉しそうに自分の好きを語る。

「レコードを掘る」とはよく言ったもので、レコ探しは考古学とか言われる。忘れ去られた音楽の発掘作業。今はだいぶ発掘され尽くされて新たな音源の発掘は中々に稀になってきたけど原盤がもう残っていないのでサブスクなんかじゃ絶対に聴けない。
こういう「希少価値」にお金を使うのは個人的には正しい事だと思ってる。


僕もこのジジイみたいに

「好きも嫌いも自分のモノ」

をモットーに己の選球眼を信じて、ゴミみたいなVHSやレコードに金を落としていきます。
なぜコレクションするのか、なぜコレクションが楽しいのか。

コレクションという趣味を背負ってしまった者の端くれとして、様々な事に気づき、学び、思い出した様な気持ちになった。
けい

けいの感想・評価

3.8
人並みに音楽が好きな人間ですが、
自分の知らない音楽だとしても、その音を楽しむ姿をみてるだけでこんなに気分が良くなるんだなと思った。
私ももっと純粋に音楽に没頭していきたい。笑
花椒

花椒の感想・評価

3.5
ワイの映画ホイホイの最たるものに「DVD 化の予定なし」
次に「版権が切れて間もなく日本で見れなくなる」

これにつられて立川シネマシティの1週間限定上映に。木曜まで

ピーターバラカンが日本語字幕監修

日本公開は一昨年も2003年製作。アメリカのとあるレコードコレクターが掘り出し物を探しに旅をして持ち帰り、保存して、家で、後にダビングして車で音楽を聞く。

冒頭に製造工程のレコード史。

およそ1世紀前のアメリカでまだロックンロールがなかった頃の流行っていた音楽がどんなのかは垣間見れたと思う。

このコレクター、ジャンルに相当なこだわりがあるのでかなり偏った意見を述べるのでそこで好き嫌いは別れるかと。

内容云々よりも1時間ない作品を単品で通常料金で見せられるのは損した気分なのは間違いない🤔
とみ

とみの感想・評価

3.6
未発掘の音楽を探し続ける本物のディガー
人ん家行って、倉庫でディグ
絶対楽しいよな

ロックは音楽にとってのガンとまで言うほどロック嫌いなのは笑っちゃった
VOT

VOTの感想・評価

3.9
おっちゃんがニコニコしながら好きなものを好きと語る様を見るだけの60分。最高です。
レコード掘り旅はアメリカのルーツ文化遺産発掘旅だった。リアリティ番組によくある、誰かのガレージで眠る貴重な名車だったり骨董品を蘇らせるお宝ハンターを思い出す。レコード・コレクターのジョーさんが発掘するのは、20世紀初頭に録音されたブルースやブルーグラスだ。それらのレコードは商業目的というより、各地で名ミュージシャンの名演奏を記録したもので、今では二度と再現できない音。そしてアメリカ大衆文化を担ったマイノリティによるもの。世界各地の民族音楽同様、そういった遺産は収集保存されにくい。その音楽にどっぷり浸かって育ったジョーさんのゴキゲンな耳と情熱が、博物館のようなレコード棚を作り上げてきたのだった。
そんなジョーさんの語るロック(及び現代ポップ・ミュージック)批判が言わんとするところはよくわかる。けれどそれこそがR&Rだし、その中にも薄く濃く残されるルーツ音楽の地図があって、遡ればジョーさんのコレクションに辿り着く。個人的には、古いブルーグラスをこの中で聴けてよかったな。
ところで、ジョーさん自身の声がまるでブルースシンガーみたいにイイ声で、見た目含めてJKシモンズ風。豪快に葉巻を咥えた流れ者の風情も漂う。インデックスも付いてない棚から探しもせずサッと目的のレコードを取り出すのがすごいっす。
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