さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物の作品情報・感想・評価

さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物2003年製作の映画)

Desperate Man Blues

上映日:2018年04月21日

製作国:

上映時間:52分

3.5

あらすじ

「さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物」に投稿された感想・評価

レコード掘り旅はアメリカのルーツ文化遺産発掘旅だった。リアリティ番組によくある、誰かのガレージで眠る貴重な名車だったり骨董品を蘇らせるお宝ハンターを思い出す。レコード・コレクターのジョーさんが発掘するのは、20世紀初頭に録音されたブルースやブルーグラスだ。それらのレコードは商業目的というより、各地で名ミュージシャンの名演奏を記録したもので、今では二度と再現できない音。そしてアメリカ大衆文化を担ったマイノリティによるもの。世界各地の民族音楽同様、そういった遺産は収集保存されにくい。その音楽にどっぷり浸かって育ったジョーさんのゴキゲンな耳と情熱が、博物館のようなレコード棚を作り上げてきたのだった。
そんなジョーさんの語るロック(及び現代ポップ・ミュージック)批判が言わんとするところはよくわかる。けれどそれこそがR&Rだし、その中にも薄く濃く残されるルーツ音楽の地図があって、遡ればジョーさんのコレクションに辿り着く。個人的には、古いブルーグラスをこの中で聴けてよかったな。
ところで、ジョーさん自身の声がまるでブルースシンガーみたいにイイ声で、見た目含めてJKシモンズ風。豪快に葉巻を咥えた流れ者の風情も漂う。インデックスも付いてない棚から探しもせずサッと目的のレコードを取り出すのがすごいっす。
カントリー音楽オタクのおじさんが、自宅の地下室(コレクション数千枚!)で大好きな音楽を流しながら、葉巻を吸ってウンチクを語るドキュメンタリー。

スカート澤部さんの「たとえ、普段聴かない音楽でも、誰かがとてもいい顔でその音楽を聴いている、という映像はとても気分がいいです。
たとえ、その誰かがぼくらが普段好きで聴いている音楽を嫌いだとしても!」というコメント。これに尽きる!
gdbsdta

gdbsdtaの感想・評価

3.2
しっかりとしたストライクゾーンを持った、長年のレコードコレクター爺さんのドキュメンタリー。
かなり古そうな音をききながら、びしびしと音にのり、葉巻を燻らす彼の楽しそうな様子から始まる。
レア盤どころではない、100年近く前の音源を探しもとめるクレイジーじじいで、数万枚のレコードをストックしている。
彼からすると1940-50年代は若い音で、ロックはフリスビーのように扱い、求めているのは1920-40年ごろまでの、音質、演奏がよく、状態のいいレコード。
そんなのが残っているっていうのが先ず凄いし、みつけられる彼も凄い。
ロバートジョンソンとか有名な人しかわからなくて、後はもう凄さがわからないないけど、古き良きアメリカ音楽の音も聞けたし、こういう爺さんがいるんだなということが知れて良かった。
しかし1日何本葉巻吸うのさ。
ロックもヒップ・ポップも
彼にはノーサンキュー
「がん」とまで言い切り
ジャズさえ 「今のはジャズじゃない」とバッサリ♬


彼の“お目当て”は
1920年代 レコードが出回り始めた頃のアメリカン・ミュージック
「ブルース」にカテゴライズされる音

ただし 彼が求めるのは
そこらのショップじゃ まずお耳にかかれないものばかり
「大恐慌か戦争が 消した」という
個性溢れる“本物”


地図にも載らない道を 愛車を走らせ
自身の 鼻と目と耳で探し出す



自宅をラジオ局に 好きな曲を流し
お役人が登場しても 意に介さず
(…彼らが真面目くさった顔で言ったのだろう台詞がサイコー♪^_^)



『人の意見は気にしない
 こっちは本物だぞ』
…彼の そう言い切る笑顔には
隣の椅子の上で 気持ちよさげに眠る猫みたいに
気負いもなければ虚栄もない
ただやり切るぞ。だけ



家族がインタビューに答えて言う
「最近になって このコレクションこそがアメリカ史だってわかったわ」
・・・家族にすら 理解など不能なわけよね
ン十年続けて 誰かが映画撮りにやってくるまでになって
こんな台詞が出るわけですから^_^


原題の「DESPELATE MAN BLUES」は
…何者でもなく彼、ジョー・バザード自身のブルースなのね。
やってる映画館が全然なくて、新宿まで見に行きました。

この映画観ないと聴けない音楽いっぱいあります。
ブルース、カントリー好きは観た方がいいです。

ジョーがロックディスりまくってたのは頭硬いな〜と思いましたが笑

アメリカならではのディグり方!

映像としてとても貴重なものだと思います。
mingo

mingoの感想・評価

3.8
熱が転じて愛となる。
蒐集物から歴史をひしひしと感じるだけでそれはもう人生をかけて集める意味や価値がある。
私もビジュアルブックをはじめ絵本・写真集・ポスター・Tシャツと好きなものならありとあらゆるものを集めてしまう生粋のコレクターなため本作のおじいちゃんの圧倒的オタク具合に尊敬の念を抱かずにいられなかった。本物のコレクターてやはり持ってる数が異常なんだよね「シネマ狂想曲」との二本立ては決定事項。人生をかけて集める価値はその人がそう思うのなら心底応援したい派だがなんでも電子化してモノを持たない時代だから需要はなさそう。。。今だからこそ観るべき映画。と言い切ってみる。
mokmal

mokmalの感想・評価

3.5
ただひたすらに純粋
音楽にもそれを求める
楽しむこともひたすら純粋

ここまで振り切れば豊かな人生◎
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.7
ソックスがいつも清潔な爺さんが、実はトンデモなレコードマニアでした、と言うお話。爺さんのこだわりを否定するでもなく映画は進み、怒涛の音楽トークをただ聞かされるけど、爺さんのキラキラした目がなかなか素敵なわけです。音楽に特にこだわりのない飲食店のバアさんや女学生はちょっと引いてるけど、爺さんは全然気にしない。彼にとって大切なのは、大好きなブルーズとカントリーの古いレコードを楽しむ事だけ。字幕に起こされてないけど、最後の一言がにくい。
Moeko

Moekoの感想・評価

3.5
レコードがびっしりと詰められた美しい棚と、それに触るおじいちゃんの指使いが良い。しびれる。
mitchan

mitchanの感想・評価

3.5
掘り出し物を手に入れるために、心筋梗塞を起こしながらオークションに参加する。でもとても楽しそうに、葉巻燻らして身体を揺らしている。羨ましいかぎり。
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