君が君で君だの作品情報・感想・評価

「君が君で君だ」に投稿された感想・評価

高杉真宙くんと松居大悟監督のトークショー付きの回にて鑑賞。
登場人物たちに全く共感はないけど、かといって嫌悪感もわかず。
これは無償の愛なのか、狂気ゆえの暴走なのか、
「愛」と「狂気」はまさに紙一重といったところなのか。
女性用の下着を着たり、髪の毛やひまわりの花を貪り食う
池松壮亮くんの演技が圧巻。
池松、満島真之介、大倉孝二の3人のパワーを
がっしり受け止めるヒロインのキムコッピもいいし、
そのクズ彼氏役の高杉真宙くんも良かった。
借金取りコンビ?のYOUと向井理もいい。
この中で一番まともな感覚?を持ってるのが、向井理演じるヤクザなのも笑える。
バイプレイヤーズのファンとしては、光石研さんが特別出演しているのが嬉しい。
トークショーで松居大悟監督が言っていた
「言語化出来ない感情」がこの映画の中に詰まっていると思った。
もう1回観たい。
君が君で君だ
7/7公開ですが 一足早くレビュー。

“尾崎豊”になりきる男(池松壮亮)、“ブラピ”になりきる男(満島真之介)、“坂本龍馬”になりきる男(大倉孝二)の3人は、愛する姫 ソン(キム・コッピ)が暮らすアパートの近くで共に暮らし、10年間に渡り彼女を見守り続けていた。
そんなある日、彼氏が作った借金の取り立てに執拗に迫られていたソンを助けようとしたことで、3人の秘密の生活が借金取り達に知られてしまうのであった。
好きな娘の好きな男達になりきる3人の男の姿を通し、ひとつの愛のカタチを描いた作品だ。

尾崎豊、ブラピ、坂本龍馬になりきった男達が10年間片想い
このブッ飛んだ設定だけでワクワクした
一体どんな世界を目にできるのかと、どんな恋模様に胸締め付けられることになるのかとドキドキした
が、その設定を成立させるだけのリアリティが欠けていた
それでも一応観ていられるのは、シーンによって引き込まれてしまうのは、演じる俳優達の魅力があってこそ
特に、池松くんの迫真の演技による恩恵が大きかったように思う。

何か一つのことに10年間打ち込むというのは、そうカンタンにできることじゃない
それが世のため人のためになることであれば胸も張っていられるが、ストーカー行為と大差ない彼らの場合はそうじゃない
それでも、どんなに歪んだ想いであったとしても、10年もの歳月を費やし注ぎ続けてきた熱量だけはホンモノのはず
周囲からどう思われるかは別として、他のどんな素晴らしいモノにだって彼らの想いは絶対に引けを取らない
だが、劇中から伝わってくるのは若者の青春ノリや上辺の設定ばかり
根底に宿るはずの10年間の重みが希薄に感じられ、彼らを隣り合わせの存在であると信じることが非常に困難であった

恋することも、フラれることも、別れて引きずることも、次の恋に中々踏み出せないことも、誰にだってあると思う
好きな人の好きな音楽を聴いてみたり、好きな人の好きな芸能人に自分を寄せてみたり、好きな人が影響を受けたという本や詩集を読み漁ってみたり、僅かでも相手の心に近付きたくて足掻いてみた経験もあると思う
しかし、ストーカーの如く10年間相手を監視し続け、相手の好きな人物そのものになりきった経験なんて誰にも無い
そんな未知の世界に興味は抱けても、寄り添えるかどうかは話が別
だからこそ、ブッ飛び設定を信じられるだけの圧倒的なリアリティを、あなたやぼくも一歩間違えれば足を踏み入れかねない可能性を序盤の内から示しておいて欲しかった
彼ら一人一人にちゃんと寄り添わせて欲しかった。

普通に生きていても感じる数多の繋がりやしがらみ
あなたやぼくに家族や友人や同僚がいるように、生きていれば必ず自分以外の誰かと関わるもの
それらにそっぽを向けて生きるというのは、それ相応のリスクと覚悟が伴うこと
社会的地位を捨ててまで身を寄せ合い生きる男達の言動・行動・佇まいからは、あらゆるモノを断ち切って過ごしてきた10年の蓄積が見えてこない
アラサーにもなって親には何と言っているのだろう
普通に仕事をしているとウソをついているのだろうか
年金やら保険やらどうしているのだろうか
年末年始には実家に帰っているのだろうか
はたまた絶縁してしまったのだろうか
考えないようにしていても、後悔の念にだって駆られているはず
彼らの「今」に至るまでのプロセスに、劇中で描かれる時間に、どうしても真実味を見出せない

よく目にする作り物的なヤクザ
隣に声が丸聞こえであろうボロアパートで馬鹿騒ぎする3人
ベットから落ちた重症患者をスルーする看護師
小さな嘘の積み重ねが、より一層あの世界の真実味を削いでいく
本来否定されるべき彼らが、忌み嫌われるべき彼らが、全体的に肯定されがちな描き方にも違和感を覚えてしまう
否定されまくってこそ、基本的に間違っていてこそ、根っこの根っこの根っこの根っこの根っこに僅かばかり宿る純粋で綺麗な想いが光り輝く
作品全体を通して漂う彼らを肯定する空気感が、その輝きをくすませてしまっていた。

万人に共通する明確な答えなど存在しないが、愛の在り方を、一つの可能性を今作は示そうとしていたと思う
たとえそれがどんなに美しい面であっても汚い面であっても、相手の全てを受け入れる
まさに「君が君で君だ」と言わんばかりに、ありのままの姿を全肯定する
「それは違う」とか言える程ぼくは人間できちゃいないけど、彼らの愛だって一つの到達点なのかもしれないけど、愛とは本来一人では完結できないモノのはず
自分を大切にする以上に相手を大切にできて、互いに同じだけの想いを抱いていて、そこで初めて「愛」と呼べるのではないだろうか

あの部屋に住む4人目の存在として、もっとちゃんと彼らに寄り添いたかった
その上で、彼らの歪んだ愛を、歪ながらも美しく純粋な想いを共に噛み締め分かち合いたかった
そのためにも、3人だからこそ続いた10年を、3人だからこそ止まれなかった10年を、本気で彼女を好きだったからこそ貫き通せた10年を信じさせて欲しかった。

青春★★
恋 ★
エロ★
サスペンス★★
ファンタジー★★
総合評価:C
たぬき

たぬきの感想・評価

4.5
おかしな映画ですよほんと。
何でこんなに心に残るのでしょうか。
ノスタルジックな演出もあり、キムコッピの堕ちていく感じや主人公達の真っ直ぐな思いに心打たれました。
DVD買います。
開始5分までの爽やか恋愛映画風味からの落差w
パンチが効きすぎてる

ストーカー達の思考回路、気持ち悪いしありえないんだけどどこかわかるような…
いや、やっぱり理解できなかった
特に主人公が1番冷静に狂ってる
狂気じみたキャラクターなのに池松が演じることで本当に存在してるかのような感覚になる
とんでもない台詞でも池松が言うと納得しかけてしまう
が、向井理がちゃんとツッコミを入れてくれるので現実に戻れる

観ながら昔、共通の趣味を持った友達が先にその趣味から冷めていくのを感じ寂寥感で胸がキュッとなったことを思い出した

演出としてはすごく舞台っぽいなあと
密室劇っぽいからかな
hono

honoの感想・評価

-
ノーコメント。
さの

さのの感想・評価

4.3
如何かしてるぜ!!

なんなんだろうこの行きすぎた恋心は、、。


池松さんの圧倒的演技とそれに連なる2人の怪演、そして松井大吾の強烈な世界観。

これこそ唯一無二。
これこそ邦画的キチガイだ。

圧巻のその物語とキャラ立ちは、
思い起こしても強烈だった。

鮮烈さで言うならば、これは2018年の邦画問題作No.1だ
Y

Yの感想・評価

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「この愛は純情か、それとも異常か」

このコピーに尽きる。

誰も教えてくれなかった、感情について。

「正しいものが何なのか、それがこの胸に解るまで」
悠

悠の感想・評価

4.5
【この愛は純情か、それとも異常か。】
すっごくよかった
見逃したから再上映してくれて良かったㅠ
うわ〜まじか〜みたいな事をしてる人達だけど、純情なのか異常なのかそれは分かんないね。
こういう映画好きです。
池松くんが出てるからって理由で見たけど、ほんとに体はった演技を毎回見せてくれるし、狂気的な役も男子高校生みたいな無邪気な役も、影がありすぎる役も全部こなしてくるから一番好きな俳優さん!!
とりあえず、尾崎豊リピートしたよね
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