I LOVE YOUの作品情報・感想・評価

「I LOVE YOU」に投稿された感想・評価

これはかなり傑作なのでは? 篠崎監督に感謝。

口笛を吹けなくなった(=不能になってしまった)主人公は海へ繰り出し、そこにまた理想の女性を見つける。自分を不能にしたバイク爆走で海に突進するが、水面から出した表情は、まるで音のない口笛を吹いているかのような呼吸。そして当然音の出ない口笛に答えることもなく、船は淡々と進んで行く。
他人の口笛にもキーホルダーが応じてしまうのもそうだが、声楽家の歌声やオルゴールでも代用が効いてしまうのがもの悲しい。セックスはいつでもできるのに、自分が悦ばせたい相手はペニス(口笛)でなくても足りているみたいだ。それは自分とは終ぞ繋がれないということと相違ない。だから男はオルゴールを鳴らしアイラブユーと囁くキーホルダーの関係に叫びをあげる。
ラストシーンである海辺の画面の異常な赤がやばすぎる。
自分が次元の一つ下のキャラクターに執心する度に思い出す映画

"I love you"と喋る小さな人形にゾッコンになる男を描いただけの映画で、普通に考えたら自分に愛を囁くというだけで人形に惚れるとかあり得ないと思うんだろうけど、似た経験をゲームとかでしたり時には愛すら囁かないキャラにすら惹かれてしまう我が身を思うと何も言えないしむしろ共感すらしてしまう

マルコ・フェレーリは変な映画ばかり撮った監督でこの映画もやはり変なのだけど、自分に近い主人公が描かれていたせいで最も記憶に残っている作品

しかしアニメ文化とかの栄えた日本ならまだしも、そういうのに当時馴染みのなかったイタリアからこんな歪な愛の形を描いた作品を撮る監督が出てきたというのは今でも意外に思う
すげーヘンテコな映画を見ました。。

主演は…完全に[あの人は今]状態のクリストファー・ランバート! 
※と、思ったらコーエン兄弟の次回作のキャストに彼の名が…。

物語はこう…
ダメ人間だけどヤケにモテるランバートが、ある日、変なキーホルダーを拾う。。
たまごっち位の大きさの女の顔のキーホルダーで、ランバートが口笛を吹くと無機質な感じで
「アイ・ラブ・ユー」
としゃべってくれるのだ。パっと見、かなり不気味だが、ランバートはまさかのコレに魅了されて恋してしまう。。

言わばライアン・ゴズリングの『ラースと、その彼女』、ホアキン・フェニックスの『her/世界でひとつの彼女』に似ている。。

いや、『ラースと、その彼女』のラブドールは等身大だし、『her/世界でひとつの彼女』の人工知能型 OSは会話できるワケだから、、一番ランバートがマニアックでタチが悪い。。

しかし、実際の女の子とエッチしたりすると、キーホルダーは「アイ・ラブ・ユー」と言わなくなったり完全に翻弄されるランバート。

「アイ・ラブ・ユー」言わないから、テンパってバイクでそのまま壁を突き破っちゃうランバート。

それで歯が抜けて口笛吹けなくなっちゃうランバート。
(歯医者はジャン・レノ!!!)

たまに他人の口笛に反応して「アイ・ラブ・ユー」と言うキーホルダーに嫉妬するランバート。

同じキーホルダーに魅了されてるオッサンと意気投合してしまうランバート。

ラストはヤケクソなのか何なのかは不明ですが…ポジティブなラストと捉えたい。。

とにかく世にも奇妙な物語でやっててもおかしくないすげー変な映画です。

がんばれ、僕らのランバート!