深い孤独に苛まれてゆく翡翠色の眼差しが人生という大海原から打ち上げられ朽ちてゆく鯨に呼応する。あらゆるものを失い堕ちてのみこまれながらも、閉じられた扉の向こうでまたひとつ息継ぎして人生を紡いでいく…
画の構図が驚くほど整っていて美的で、毎カットごとに感動してしまう。クロスセクションであるため、ストーリー的にはあまり満足できなかったが、それ以上の映像美であった。
写真を見て、それに合わせて詩のよう…
このレビューはネタバレを含みます
もしかしたら、2025年に観た映画の中で一番!に出合ってしまったかもしれない(まだ半年ほどあるのでわからないけど🥹)。
セリフも少なく、説明もあまりに少ない。
そんな中で、この一時間半をシャーロッ…
色を失った日常が忠実に描かれていて、重い悲しさを抱えながら生きる人の生活を垣間見るようなそんな映画だった。私が主人公の立場に置かれたならどうだろうか、などと自身の生活と比較するように見ていた。日常的…
>>続きを読む生活と後悔が静かに描かれている。セリフも音楽もほとんどない。夫が逮捕されたが罪状が明言されることもない。けれどなぜ捕まったのか、なぜ後悔しているのか伝わってくる。見て聞いている以上に主人公の人生が直…
>>続きを読む夫の収監により日常を破壊された老いた妻の、日々強まってくる孤独と焦燥に息が詰まりそうになった。相手がいる場面でもカメラは基本シャーロットランプリングの能面のような表情をメインに捉えているので、これは…
>>続きを読む圧巻。
この一言につきるかと。カメラワークが素晴らしく、韻を踏んでいます。
なんで映画館で観なかったんだと後悔する作品でした。
とにかく、すばらしい。カットのすべてが絵画のようでした。
この映画は…
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