面白かった。人物が生気を削ぎ落とされたような単調な発話を徹底しながらも、内に秘めた心境を互いにぶつけ合う場面では声色に魂が宿っているというか、本当に生きている人間を目の当たりにしていて、その人物らの…
>>続きを読むブッダの如き女性が、高卒無能アラサー男とアラフォー資本主義脳男を振り回し振り回されるお話。すごく戯画的に描かれていると思った。あと、独特な台詞回し含め、ここまで全部の動きを監督にコントロールされてる…
>>続きを読むトレンディ全盛の90年代を経てじゅうぶん実力派を証明しつつあった(たぶん)さなかにこんな「あえて棒読み」のスタイル演じさせられたら「営業妨害ですよ!?」とこっそりキレていたとしてもおかしくはない、仲…
>>続きを読む自己と他者。孤独と社会。絶対と相対。変わることと変えること。求めることと求められること。他者と共に生きること。
非常に抑制されていて、語られるべきことが過不足なく、無駄なく描かれている印象。それは…
「ありのままの自分でいる」ことで生まれるloveとUNloved
冒頭の手→手→手のようなシーンや電話帳読みからはブレッソン、平面的な横顔と交わらない視線からはドライヤーの影がちらつく
濱口がこの映…
作者の試みがほとんど完璧に表現されていることのつまらなさはあると思うがまあガチガチな演出と編集で終始すごい。繋がれた手のショットは言葉での語りが少ないぶん風間志織のほうが好みではある。「私たちが今こ…
>>続きを読む「丸太で殴り続けるように話す」仲村トオルが観れる作品。
3人とも頑固で、わがままで、2人でいようとする意味がわからない。相手は自分の思い通りには動かせない。妥協できないのなら、1人でいればいいのに…
冒頭、アパート窓から階下を眺める映像。画面右下から降雨を確認する手のひらが伸びる。以降、このショットが数バージョン繰り返される。カメラはほとんど動かない。相米慎二『ラブホテル』的アパート。高級料理店…
>>続きを読む途中から人形劇に見えてくる映画
こんな分かりやすく地位に溺れた男がいて、燻った男がいて、それを諫めるお母さんのような私がいるのか、というように、人物造形がちょっと安易すぎる気がしました。
別れた…