男同士の対話は、それが生まれる理由に納得がいったから結構いつまででも聞いていられると思った。
男と女の対話では、許せなくなりそうな時があったけど、最後そうもっていくなら許す、となった。
森口瑤子さ…
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「奥さんが謝ったから別れられたの」
すごい映画ではあるとおもうのだが、すきにはなれない!
ずっとおなじはなしをしているように感じたのは、たぶんふたりのおとこが本質的にはおなじというか、こじらせた…
小津や成瀬が家族、家屋を描いているのに対して平成のアパート、個人を持つ女性、弱者男性これらの時代性を組み込み確実に映画が描かれている。
まさに現在の日本映画に多大なる影響を与えた作品であることは間違…
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フィルムに埋没することなく空中に放り出される言葉、言葉は力を獲得したのだろうか、それとも力を喪ったのだろうか
ツーショット
身体、その表象としての顔の向きとカメラの位置は90度を最小単位として運動…
めちゃくちゃ徹底して演出されてるので、それだけで全編見通せてしまう強度がある。特に旅行先の湖での森口瑤子と仲村トオルの会話では、森口瑤子が横に移動した後に正面にカットを割り縦構図で2人を収める繋ぎが…
>>続きを読む「君は誰からも愛されない、そういう人(unloved)だよ」
「私はこうしかできないの!」
ここまで愛されない人物を描くってそうそうできないし、森口さんが最後の最後まで他者の言葉を跳ね返し続けるの…
プレ・今泉力哉。「なんで俺じゃないんだ」が「なんでアイツじゃなくて俺なんだ」になるのがアツい。とはいえ感情を抑制しているのが大きな違いになる。淡々とした痴話喧嘩。独白のような長台詞も多いが、ともすれ…
>>続きを読む今で言えばらしさを強制する周囲に負けない信念がありすぎて誰からも愛されない女とそんな彼女を愛してしまった2人の男による三角関係メロドラマながら、顔を強調しない物にこだわる厳格なショットや緊密な演出に…
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