1961年の小説原作。累計800万部。二度目の映画化。
観やすいのは映画、より深く味わいたい人は小説の方を。
舞台は1908年・明治41年。
非常に美しい自然。奈良の一面青々とした緑は古来から詩歌…
穢多非人が新平民に変わって数十年が経った明治末期から、大正にかけて、水平社創立までを描く重厚な作品。それを南米メロディが彩っている。
差別にも色々ある。部落差別、職業差別、男女差別、人種差別等々。…
画は良いけど嘘臭く、しかしセットやシナリオの淡々とした嘘臭さが壮大な虚構としては満足できる、とはいえほんとうに壮大な虚構のためには叙情性と気迫、肉薄したリアルが足りない、みたいな感覚。箱庭チックな作…
>>続きを読む東陽一「橋のない川」は部落解放同盟が前面に立って製作されえた。今井版を批判した解放同盟が改めて作った本作が、今井版とどう違うのかは理解できなかった。また、今井正にはあった気迫が東版には感じられず、本…
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