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ヒトラーと戦った22日間

ヒトラーと戦った22日間の作品紹介

ヒトラーと戦った22日間のあらすじ

アウシュヴィッツと並ぶ絶滅収容所ソビボル。死が待つとは知らず、多くのユダヤ人が国籍や貧富の差関係なく列車で送り込まれ、ガス室で大量殺戮されていった。残った者には虐待と屈辱の日々が続く。そんな中、秘かに脱出を企てるグループがあった。しかし彼らには強力なリーダーがいない。そこに1943年9月、ソ連の軍人でサーシャことアレクサンドル・ペチェルスキーが収容者として移されてくると、彼と仲間は、緻密な計画のもと前代未聞の反乱を計画する。それは収容者“全員の脱出”だった。これまで歴史に隠されてきた“絶滅収容所で起こった最大の反乱”は、一体どのように成し遂げられたのか。

ヒトラーと戦った22日間の監督

コンスタンチン・ハベンスキー

原題
Собибор/Sobibor
製作年
2018年
製作国
ドイツポーランドリトアニアロシア
上映時間
118分
配給会社
東宝東和

『ヒトラーと戦った22日間』に投稿された感想・評価

3.8
ロシアが制作したナチス物と言うことで興味を持ち鑑賞。

あまり語られていないが、収容所から命懸けで脱走する計画を練り実際に実行した実話の映画化。


1943年、ソビボル収容所(ポーランド東部)に多くのユダヤ人が集められ、到着数時間後にガス室に送られ殺人が行われていた。
生き残った者はナチスの為に死ぬまで強制労働を強いられる地獄のような場所だった。

反乱グループのリーダーのレオは纏め役になる軍人がいないことを危惧して計画が実行出来ず焦っていた。
そこにソ連軍の捕虜として新たに収容されて来たユダヤ系ロシア人サーシャがいた。
サーシャを反乱軍に加えたいレオだが断られてしまう。
サーシャは別の収容所から脱走したと言う噂を聞き付けた親衛隊曹長フレンツェルから目を付けられていたからだった。

しかし、あまりにも酷い容赦の全くない狂人となっているナチス側に我慢出来ず反乱軍参加し、ナチス将校を1人づつ連れ出して始末する作戦を計画して実行に移す。
その作戦の中には子供や女性も入って、呼び出し係になったりする。
そしていざ...反乱軍は銃撃された者もあったが、鋼鉄の門を破壊して全員が脱走したのだった。


この実話はナチス側が隠蔽したと言われている。そんな事実はまだ他にもあるのだろう。

フィレンツェルも人間的な迷いを見せている場面がある。実際には致し方なく統治しなけらばならない恐怖と闘っていたように描いている。結果的に責任を取らされ終身刑となる。

サーシャはその後は最前線で戦い続けた。

600人が脱走に挑んだが、無事に逃げたのは半分以下だった。

戦争という悲劇に巻き込まれた人たちの心情心理、またナチス側の異常な精神状態をよく表していた。

たまにナチスものを観て、平和であることの意味を噛み締める。
表向きの異様な歓迎ムードの中、列車からソビボル駅に降り立つユダヤ人一行。

その先には地獄が待っているとも知らずに…。

冒頭から凄惨な光景が目に飛び込んできます。

…ソビボル絶滅収容所。

この作品で初めて知りました。

実話を基にした、緊迫感に満ちた脱出劇。

冷酷無比な収容所所長の下、非道の限りを尽くす兵士達。

遂にユダヤ系の赤軍将校・ペチェルスキー率いる収容者の反乱が決行されます。

死と隣り合わせの日々、それでも果敢に立ち向かう人々(少年までも)の行動に感服。

強面クリストファー・ランバートが、凄みのある不気味な存在感を放っています。

ペチェルスキーのロマンスもちょこっと描かれてますが、監督・脚本も兼ねている俳優さんの役得ですかね!?

そして、またしてもエンドロールの字幕に絶句。

ミハリーナ・オルシャンスカ、チョイ役でしたが、相変わらず妖艶な眼差しが印象的でした。
ナチス占領下のポーランドには6つの強制収容所がありました。
有名なのはアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所ですが、今回の映画の舞台はソビボル強制収容所。

「強制収容所」という言葉だと強制的に収容されていただけのような間違った印象を伝えてしまうのですが、実際はナチスがユダヤ人など(ロマ、捕虜、障害者、同性愛者)を絶滅させるために大量殺戮をする場所であったため、その実情が伝わる「絶滅収容所」と呼ばれることが多くなっています。

この映画は、約20万人から30万人が殺害されたと言われるソビボル絶滅収容所で、1943年10月に600人の囚人たちが反乱を起こして脱出した実話を、生存者たちの証言などを基に描いています。

***


四コマ映画『ヒトラーと戦った22日間→http://4koma-eiga.jp/fourcell2/entry_detail.htm?id=2085



***


この脱走を指揮したのは、軍隊経験のあったアレクサンドル・ペチェルスキー。
彼がこの映画の主役。
写真が残っていて、耳がちょっと大きめで鼻がスッと長いイケメン。
彼を演じたロシアの俳優コンスタンチン・ハベンスキーがビックリするほどそっくり。
ロシアでは国民的な俳優で、今作では監督も務めています。

***

この映画、映像が美しく撮ってあります。
まぁハッキリ言って死体の山とか映るわけなんですが、、それがちょっと美術品のように撮影しているんです。

物語の運びもうまい。
絶滅収容所の中の説明をしつつ、登場人物も結構多いんですが、端的にそれぞれのキャラクターや背景などを紹介していきます。

看守たちからひどい屈辱を受け続ける場面がありまして、それが「さすがちょっと長いな…」と思うんですが、
そのあと脱走計画の実行があるのでそのための踏み切り板なんですね。

***

看守を一人ずつ呼んでナイフで殺害して行く、という計画なんですが、
この計画を実行する人のほとんどが人を殺したことなどない普通の市民なわけです。

計画しているときは「わかった、なるほど、1人ずつ殺してくんだな、ふむふむ」と納得してるんだけど、
いざ殺すとなると「え、俺マジで人殺すの。。」というリアルな戸惑いが出て来る。
普通の市民がこんな最悪な状況に巻き込まれてしまっていたんだな、と思い知る場面。


さてさて、脱走計画はどうなるのでしょう。
ということです。


***


この映画の冒頭。
音楽もなく、ただ人間の荒い息遣いが聞こえていました。

ラスト、この息遣いの意味がわかります。

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