ヒトラーと戦った22日間の作品情報・感想・評価

ヒトラーと戦った22日間2018年製作の映画)

Собибор/Sobibor

上映日:2018年09月08日

製作国:

上映時間:118分

3.7

あらすじ

「ヒトラーと戦った22日間」に投稿された感想・評価

えみ

えみの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

人はどこまで残忍になれるのか
軍の人間も全員が恐怖に支配されていたから仕方ないのか?
絶望的な世界の中で生き延びるんだという意志を持ち続けられる強さはきっと自分にはないだろうな
全員で逃げると言って作戦、実行できる強さは生き延びることへの執念なんだろうか
鞭で打つ音、銃声が鳴りすぎていて心底疲れた。映画で見ていてこれなのに実際その場にいた人たちの気持ちが計り知れない

逃亡できた400人のうち100人は途中で死亡、150人は地元住民に殺されてドイツに差し出されたってもう何なの
逃げ延びた先も地獄だなんて、あまりにも惨い

政治裁判から逃れたドイツ兵を追ってブラジルに渡って殺人したみたいだけど、恨みが生むエネルギーの凄まじさを感じた
戦争ってなんなんだ
恐ろしく生々しい描写の連続に圧倒されました。特に決死の脱走が始まってからの緊迫感は尋常ではありません。

自由を手にするには、目を背けたくなるほどの暴力しか方法がなかったことは想像するだけでも胸が痛みます。

そして、たとえひと時だとしても自由を掴んだ人々の顔をひたすら映し続けるカメラに、命の重みを突きつけられました。
SAKUYA

SAKUYAの感想・評価

3.8
ずっと観たかったやつだった。予想以上にリアルで過激。こればっかりは教科書だけじゃなく映画見るしかないよなって思う。。これが実話って思うと凄まじいよ、本当に。。実際はこれ以上なんだと思うと特にね。アウシュビッツにはいつか足を運びたいと思ってるけど、この映画を見たからにはソビボルにも行っておきたいね。個人的に邦画の題名と表紙が気に入らないけど、現地(多分)のやつはイカしてる。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.4
ユダヤ人の絶滅収容所のうち、唯一組織的な脱走が実行されたソビボルでの事件を描いたロシア映画。

ソビボルは絶滅収容所としては規模が大きく、ベウゼツ、トレブリンカと並んで三大絶滅収容所のひとつとされていますが、ソビブルだけでおよそ25万人が殺害されたとのこと。
アウシュヴィッツなどの強制収容所と違い、絶滅収容所は移送されてきたユダヤ人を長く居住させる必要がない(使役に使われる一部の人間以外はほぼその日のうちに「処理」される)ので、膨大な犠牲者数の割には小さな施設で、ドイツ人の親衛隊員20-30人と100人ほどのウクライナ人が運営・管理にあたっていたようです。
蜂起の指導者アレクサンドル・ペテルスキー(通称サーシャ)は赤軍の捕虜として他所での脱走経験もあり、仲間の赤軍での従軍経験者とともに組織化しやすい好条件が揃っていたことは確かだと思われます。
強制収容所に送られた殆どのユダヤ人はなす術もなくガス室送りとなったことを考えれば、ソビボルの脱走事件はホロコースト史上でも、特筆に値するエポックな出来事であったことは間違いありません。

とはいえ、実際の事件の歴史的重要性が高いことと映画の評価が比例するか?というと、それはまた別の話。

映画はサーシャ達がソビボルに到着してから蜂起するまでの22日間を描いていますが、収容所内でのユダヤ人の描写はいささか類型的で、登場人物の脱走までの伏線としての描き込みが少々弱い気がします。
また残虐極まりないドイツ兵の描写もオーバーでマンガチックといってよく(看守達が宴会でユダヤ人に荷車を曳かせて「ベン・ハー」の戦車競走のようなものをさせるところなどは特に)、現実感に乏しいと言わざるを得ません。

そこで、ソビボルでの生存者にインタビューしたクロード・ランズマンの「ソビブル、1943年10月14日午後4時」を見直してみましたが、収容所内での看守の様子に言及するところは殆どなく(気まぐれにユダヤ人の頭を狙って発砲する、という話はある)、一方で、看守を殺害して脱出に至る過程のディテールは明らかにこのインタビューを参考にしたと思われる箇所があるので、製作者はこれを参考にして脚本を書いたとみて良いでしょう。となると、看守の残虐ぶりを示す部分は、この映画のオリジナルとみるべきだと思います。
創作だからといって、看守の親衛隊員たちの責任が1mmでも軽くなる、というわけではありませんが、この映画のキモでもある看守の胸糞悪さについては、そのまま鵜呑みにせず、ドラマとして一歩引いて見る必要があるでしょう。

また、映画の大詰めで大量脱走に至ってから、望遠でスローモーションを多用する場面が連続しますが、そのおかげでテンポが遅くなり、抑え込まれたものが爆発するカタルシスを削いでいるように感じました。

ソビボルで何が起きたのか?を知るためには、本作の他に「ソビブル、1943年10月14日午後4時」を観た方が、予断を持たずに実像に近づくことができるのではないかと思います。
tomo

tomoの感想・評価

4.0
力強い映画。
小さい少年が勇気をもって生き抜いたこと、
仲間を守る人

人の力を感じた。
悪い人もいればいい人もいる。

今の日本に戦争はない。
でも、なくてもみんなの中の平和って一人一人言えるのか
アウシュヴィッツで行われていることは
ほんとに終わっているのか、
強い人間が弱い人をいじめる
でも、弱い人が集まれば強い人に立ち向かえる。
うま

うまの感想・評価

4.0
人を殺す、虐げる、目を逸らしたくなる残酷な描写が多いものの、それが史実であるという事実に圧倒される。あっという間の時間。
一つ、あのルカという女性の存在はあの収容所内で自由すぎて浮いてるように見えた。主人公だけに見える天使かと思った。主人公以外の人間と接する描写がないからかも。
レク

レクの感想・評価

3.5
トレブリンカ、ベウジェツに並ぶ三大ユダヤ人絶滅収容所ソビボルで収容者の反乱、脱出が如何にして行われたかが描かれた実話を基にした作品。
収容者の生き延びるという意志や希望は垣間見えるも脱出劇に爽快感はなく、そこに在るのはただ不快感の募る凄惨な景色だ。

まずこれだけは言っておきたい。
「ヒトラーと戦った22日間」という邦題が酷すぎる。
原題「Sobibor」から「ソビボルの反乱」とかでもいいのに、完全にヒトラーで釣っている。
とはいえ、ソビボル絶滅収容所がそこまで認知されているかと言うと難しい。
強制収容所と言われてパッと思いつくのはやはりアウシュヴィッツだろう。
現にアウシュヴィッツを題材にした映画も数多くある。

三大絶滅収容所の中ではベウジェツが最初に作られ、それをモデルにトレブリンカとソビボルが作られた。
ベウジェツはアウシュヴィッツの拡大化により閉鎖。
トレブリンカとソビボルは収容者の反乱、脱走により解体という経緯も恐らく日本人には馴染みがない。

アウシュヴィッツだけがユダヤ人を強制収容していたわけでもなければ、毒ガス虐殺していたわけでもない。
なにもドイツ国だけがユダヤ人を迫害していたわけでもない。
ということを知る良い機会ではないだろうか。
sachiki

sachikiの感想・評価

3.8
(141)
上映があるとついついみてしまう第二次世界大戦物。
色々慣れてる自分でも最初のガス室シーンはなんとも言えない嫌な気持ちになった。
何度も家畜以下の扱いを受ける描写。時間の半分程が虐げられるシーンなので結構重い作品。
だからこそ、最後の脱走シーンに向けて緊張感を自分も、もてたのかも。あと、脱走できたけど、生き延びれたかはまた別問題ってのが切ない。
いや、もう、凄絶。
人が人じゃない。
これが実話だから恐ろしい。
ってかそんな言葉で片付けられない。

ドイツの軍人さんにとってユダヤ人は人じゃなく家畜(言葉悪いですが)みたいな存在で何をしてもよくて…。

ユダヤ人役の俳優さんも凄いんですが、ドイツ軍役の俳優さん達の演技に圧倒されました。
jocx

jocxの感想・評価

4.0
レビューを書くのに時間がたたないと書けない作品がある。この作品がそうだ。あまりにも衝撃的で、知らなかった事実。アウシュビッツは有名だけど、ソビボルはこの作品を見るまで知らなかった。無差別に殺されるユダヤ人、殺人は遊びだ。その中から脱出を計画する。しかも収容者全員。それを指揮するのはユダヤ系ソ連人の軍人サーシャ。人間扱いなどさず、家畜以下の扱い。子供までも残酷な道に引きずり込まれて行く。「人殺しはいけないことだけど、奴らは人ではない。」1番怖かったのは、人間とも思えない悪魔のようなドイツ人将校が1人1人殺されていく過程で、自分もドイツ人に対してなんとも思わなくなってきた事だ。それぞれの人物背景があまり描かれていないので、関係性が分からない所もあったが、戦争の生々しさが伝わった映画であった。それにしても、この手の映画の邦題で「ヒトラーの〜」とかは分かりやすいのかもしれないけど、物語の真髄から遠ざかってしまう。せめて副題でいいのではないか?
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