ネットで、監督がこの作品を作った背景を読んで、面白い人だなと思った。
そこにはただ事実があるだけなのに、老人の行動によって、我々もその方向に目を向けさせられてしまう。
ショスタコーヴィチのセカンド…
妻に先立たれた意気消沈する元無線技師の夫。
ある日、トイレの電球が点滅するのを見て、妻からのメッセージだと考えるようになる…💡💬
これは切ない🥺
点滅を見逃さんとばかりに、そこに執着するおじいさん…
妻に先立たれた老爺が接触不良により点滅するトイレの電球を妻からのメッセージだと思い込む話。
愛するものに先立たれた老爺の悲哀が、必死にモールス信号を解読する姿から伝わってくる。
一文字も書き漏らす…
全体のトーンが暗いのに対してほとんどが自然光でとてもきれい。
手間が暗く、奥から入ってくる光が綺麗。
全体を通して彩度が低めで寒色寄りの色味、それに対するトイレのオレンジ色の照明が印象的。
なんと…
気持ちはわかる。
大切な人が亡くなってしまったら
どんな形であれ
繋がっていたいものだから。
でも1番キツイのは
監督が
「実際には天国からメッセージは届いていません。確かなのは、電球が接触不良を…
生者にとって"死者"は都合のいい思念となる。些細な出来事を「天国からのメッセージ」だと受け取り、死者の思いや記憶を改ざんし捏造する。
意地悪な表現だと分かっているがそれでも、死者はもうそこにはいなく…
家のいちばん奥に追いやられた、電球がぶら下がったトイレ(便所っていう方が合ってる)、昭和の昔の祖父母の家を思い出す。白髪の主人公、背格好も似ていてだんだん祖父に見えてきてしまった。こんなロマンティッ…
>>続きを読む