にっぽん昆虫記の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『にっぽん昆虫記』に投稿された感想・評価

父の最期の願い。
みどり(春川ますみ)の幸せ。

当時の産婆。
4.0

マイマイカブリが忙しく動きまわる様をカメラがじっと観察しているオープニング。今村昌平作品には、こういった生々しい生き物の映像が度々登場し、物語にピタッとハマる。作品は左幸子演じる登場人物がふてぶてし…

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imapon
3.9

大正から昭和36年まで山育ちの女の泥臭いまでの半生で今村昌平度高めの感。
近親相姦らしき物から労働組合、家政婦、売春性搾取、される側からする側へとかなり壮絶で目が離せない。

段落ごとに映像フリーズ…

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1号
4.1

今村昌平もだが左幸子恐るべし。年齢と、それと共に増すやさぐれっぷりのグラデーション、演じ分けがお見事でした。この演技力は天性のものだろうか。
諸々清潔になったいまは、こんな映画も役者も出てこないだろ…

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4.0

搾取の連鎖。前半踏ん張るとめが中盤以降かつて自らを搾取していた女と同じ台詞を吐くシーンに思わずお前もかという気持ちに覆われた。娘の信子も気持ち悪いじじいに好きなようにされていたが清々しく逃げ切ったの…

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田舎出、無知、好色と三拍子揃った図太い女の生き様には呆然とするしかないな。
学びも悟りもしないしぶとさも持ってしても因果からは抜け出せないか。
小津みたいにスタイリッシュではないけど、泥臭く地べたを這いずりまわる虫の視点も好き。

大正から昭和にかけてを生きた女の半生をドライな圧倒的リアリズムで描く。
一人暗部を歩く女の、ほとんど悲劇しか起こらない内容なのに、時折流れる口琴が使用された劇伴のおかげでどこかトラジコメディのように…

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女が昆虫のように社会の底辺を這いずり回るように生きていく話。

自分が忌み嫌っていた女将のセリフと全く同じ事を部下に放つ。自分の持つ欲はどこまでも上限を知らず大きく膨らむ。その欲望はいつかは破裂する…

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3.7
2025.069

やべー、背中に這っているような感覚になる。1人の人生をこうも表現できるのはすごい

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