貧しい寒村に生まれた女の一代記。
寒村で血の繋がらない父親と共に
虐げられて育ち、
婚姻関係にない男の種の子を産み、
2年ほどで外に稼ぎに出て
上司と不倫関係になり、
東京に出てオンリーさんの女中…
なかなかキツい、搾取の負の連鎖が描かれていた。とめの生き方を「世の中を逞しく生き抜いた」みたいな、ポジティブな感じに書きたくない。この言葉が当てはまるのはまんまとお金を唐沢からかすめ取れた信子だろう…
>>続きを読む冒頭の地面を這いずり回るゴミ虫の姿が、地面を這いつくばってでもしぶとく生きていこうとする女性たちの姿と重なる。
大正から昭和の安保闘争の時代までを一気に駆け抜けていくような荒々しさに満ちた作品。
ま…
特報で「虫けらたち」とか形容されていたけど、この作品で描かれている人たちの生命力はすごく美しいものに見える。生がぶつかりあっていて誤魔化しがない。これはたしかに日本なんだろうけど、現代ではこのエネル…
>>続きを読むたまにとめが誰だかわからなくなる現象があった😂
終戦、学生運動とか時代を表す要素はちょいちょいあるものの、あくまでも背景でしかないのが印象的🤔
戦争なんてどこ吹く風、みたいな地域もあったのだろうか…
今村昌平2本目。
『にあんちゃん』と同じく言葉の聞き取りにくいシーンが多かった。今回は登場人物の顔の区別がしづらいことも多くて、今作でベルリン映画祭の主演女優賞を獲った左幸子の凄みを感じ取るのも難し…
何だこのタイトル、だいじょうぶか?
と思って観てみたら、面白かった。
めっちゃ冷酷なムツゴロウさんが映画撮ったような感じで。もっと早く観ておけばよかった。やっぱり古典映画こそ最高。
写真、曲、…
もはやアマプラのせいで日活ノワールファンとかした筆者には本作。かつてあれほどファンだった今村昌平を作家的芸術映画っぽくみれなくなっていると実感。後半のカルト宗教からのコールガール組織の件ばかりが魅力…
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