女が昆虫のように社会の底辺を這いずり回るように生きていく話。
自分が忌み嫌っていた女将のセリフと全く同じ事を部下に放つ。自分の持つ欲はどこまでも上限を知らず大きく膨らむ。その欲望はいつかは破裂する…
土のうえを歩く虫のワンショットから始まるこの作品は、昆虫のように日本の底辺を生き抜く女が主人公の作品である。とにかくどこまで行っても土着的な生命力が迸っており、ジリジリとじめっぽくむせかえるような気…
>>続きを読む戦後日本の恥部、暗部をこれでもかと描く。パパ活のパパの愛撫の気持ち悪さに比べ、近代文明以前の土着的な村に暮らす実父が死の際で娘の乳房を咥えるショットは、本来であれば生理的嫌悪感を抱くはずなのに、不思…
>>続きを読む心が強い。
ほぼトメの一生はクソな環境を必死に歩き続ける感じがして一貫してた。立場逆転とかもあれど、環境もコロコロ変わる時代だし、その場その場で生き抜くために、みたいな感じが一貫してた。
コミカルに…
言葉では言い表せない、ある種のショックを覚えたとともに、現代も当時の昭和も、いつになっても変わらないのだと思わせられた。性的搾取は変わらず行われているのだと。
テンポ良い展開で、暗いシーンとは相まっ…