にっぽん昆虫記に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

『にっぽん昆虫記』に投稿された感想・評価

4.0

マイマイカブリが忙しく動きまわる様をカメラがじっと観察しているオープニング。今村昌平作品には、こういった生々しい生き物の映像が度々登場し、物語にピタッとハマる。作品は左幸子演じる登場人物がふてぶてし…

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imapon
3.9

大正から昭和36年まで山育ちの女の泥臭いまでの半生で今村昌平度高めの感。
近親相姦らしき物から労働組合、家政婦、売春性搾取、される側からする側へとかなり壮絶で目が離せない。

段落ごとに映像フリーズ…

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緑
4.0

このレビューはネタバレを含みます

貧しい寒村に生まれた女の一代記。

寒村で血の繋がらない父親と共に
虐げられて育ち、
婚姻関係にない男の種の子を産み、
2年ほどで外に稼ぎに出て
上司と不倫関係になり、
東京に出てオンリーさんの女中…

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このレビューはネタバレを含みます

なかなかキツい、搾取の負の連鎖が描かれていた。とめの生き方を「世の中を逞しく生き抜いた」みたいな、ポジティブな感じに書きたくない。この言葉が当てはまるのはまんまとお金を唐沢からかすめ取れた信子だろう…

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4.0

搾取の連鎖。前半踏ん張るとめが中盤以降かつて自らを搾取していた女と同じ台詞を吐くシーンに思わずお前もかという気持ちに覆われた。娘の信子も気持ち悪いじじいに好きなようにされていたが清々しく逃げ切ったの…

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女が昆虫のように社会の底辺を這いずり回るように生きていく話。

自分が忌み嫌っていた女将のセリフと全く同じ事を部下に放つ。自分の持つ欲はどこまでも上限を知らず大きく膨らむ。その欲望はいつかは破裂する…

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3.7
2025.069

やべー、背中に這っているような感覚になる。1人の人生をこうも表現できるのはすごい
文鳥
3.7

土のうえを歩く虫のワンショットから始まるこの作品は、昆虫のように日本の底辺を生き抜く女が主人公の作品である。とにかくどこまで行っても土着的な生命力が迸っており、ジリジリとじめっぽくむせかえるような気…

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3.5
前半のキツめの方言は日本語でもちょっと厳し目。
北林谷栄が、いつもの老人役と売春宿のおかみの二役。このとき50歳ちょい、色っぽい北林谷栄を初めてみた。
この時代の映画は目を離させない熱気がある。
4.0

戦後日本の恥部、暗部をこれでもかと描く。パパ活のパパの愛撫の気持ち悪さに比べ、近代文明以前の土着的な村に暮らす実父が死の際で娘の乳房を咥えるショットは、本来であれば生理的嫌悪感を抱くはずなのに、不思…

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