にっぽん昆虫記に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『にっぽん昆虫記』に投稿された感想・評価

大正から昭和にかけてを生きた女の半生をドライな圧倒的リアリズムで描く。
一人暗部を歩く女の、ほとんど悲劇しか起こらない内容なのに、時折流れる口琴が使用された劇伴のおかげでどこかトラジコメディのように…

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貧しい農家の父無し子から売春組織の元締めにまで成り上がった実在人物の綿密な取材を元に撮られた、大正から昭和にかけての日本裏風俗史ともいえる作品だ。大正7年誰の種だかわからないまま産まれた松木トメ(左…

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nola
4.6

今村すぎる。今村イズムの権化みたいな映画。徹底的にドライで俯瞰的な視点から描き出される究極のリアリズム。この「映像によって描き出す」というポイントが非常に映画的だなあと感心する。主人公である「とめ」…

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4.5
大好きな作品。
動物的で生命力あふれる。合間合間に川柳挟まるのがすこしノイズなのは事実だが、ちょっと可愛くもあるのでよしとする。
左幸子が純朴な少女からげっすい水商売の取立オバハンまで見事に演じきってた。確実に名作

なぜか中学生の時、ひとりで観ることが出来た。日活封切館だったので、アクション映画が見られると思って入ってしまったのだと思う。本作は、左幸子の豪放なピンハネ人生をバイタリティに描いている。今村独特の人…

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今村昌平という伝説の始まりを予感させるオープニングの気持ち悪さ最高!!
まずストーリーが素晴らしい。娘と父親の関係性、田舎描写、そんな閉塞的な田舎から父と娘を救うべく奮闘する主人公…。
まさに「蛆虫…

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 今村昌平が描くお金のために身を売っていく女性の物語

 山形の田舎に暮らしていたトメが家族のために嫁いで子供を生むだけの足入れ婚をし、家出して東京で売春婦をし、最終的に自ら売春宿を経営することにな…

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4.3

戦後田舎から上京し売春斡旋に手を染めていく女性の話。

悲劇と喜劇は紙一重?

逞しく図太い女性を演じる左幸子が圧巻。

ターニングポイントで止め絵になる演出も面白い。

今村昌平監督作の中では…

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#99 イマヘイ大会
東京五輪直前までの日本の戦後史を、一人の売春組織マダムの人生に託して描く異様な傑作。
結局、松川事件も講和も安保も皇太子ご成婚も、一般人にはどうでもいいことで、それよりも、今日…

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