選挙に出たいの作品情報・感想・評価

選挙に出たい2016年製作の映画)

上映日:2018年12月01日

製作国:

上映時間:78分

3.5

あらすじ

監督

「選挙に出たい」に投稿された感想・評価

新宿のTOHOシネマズ前にあるのぞき部屋、歌舞伎町のラブホ街、東口の喫煙所どれもよく見てる光景

いきなり美容師に封筒渡すからなんだと思ったら、養育費。その人が3人目の前妻と急に情報でてきてびっくりした。1と2の妻には不倫されて、3人目には自分が不倫して4人目と結婚してるのそれ気になっちゃうわ。

いろはすのペットボトルにお茶入れて飲んでるのだけ意味わからなかった。水筒代わりにするにしても、いろはすはぐちゃってしちゃうんから絶対別のにしたらいいとおもった
中国と日本のアイデンティティを持ち、胡散臭さと茶目っ気、思慮深さと思い切りの良さ、強さと弱さを併せ持つ、捉えどころがないけど率直な、とても魅力的な人物だと思います。
外国人観光客を相手に風俗店の案内役で一気にのし上がり、自身の体験を元に書いた『歌舞伎町案内人』がベストセラーに…そして、結婚離婚を繰り返し、遂に日本帰化を経て新宿区議会議員に立候補した李小牧の選挙活動の裏も表も追った日本在住の女性中国人ケイヒ監督のデビュー作品。

カメラが回ろうが関係ない様子で、そこかしこでタバコを吸いまくるイメージ度外視のヘビースモーカーの李小牧氏。

拙い日本語と、薄くハゲかかった胡散くささが相まって第一印象は決して良くない。決して良くないのだが、それが段々と逆転してくるから人間って面白いものだ。

逆に偏見だけでモノを見る日本人の方が浅ましくて胸糞悪い…

街頭演説をしている李小牧氏の周りを通り過ぎる人々にインタビューを敢行していく監督…

ケイヒ監督
「彼のことについてどう思っていらっしゃるのか?」

街頭インタビューの男
「あんた中国人だろ?」

ケイヒ監督
「私も中国人です」


「(食い気味に)そうだろ!おれ中国人嫌いなんだよ。間接侵略しているからね」

ケイヒ監督
「えっ?」


「関節侵略しているからオレ中国人は嫌いなんだよ。香港と台湾の人間はまだ信用できるけど、大陸の人間はオレは大嫌いだ」

女性
「あぁそっかー…じゃー彼に対しても?」


「あぁ落ちてほしいね」

胸糞悪い顔したこの男。平然と差別的発言をすることに、何ひとつの躊躇いを見せないところがまた恐ろしい。
常日頃から常套句的に差別発言を繰り返しているとしか思えない。
怖い…この考え方。
だから関東大震災でも、こういう男が真っ先に吹聴して、リンチや虐殺を生むのだ…KKKと何ら変わらない。
この人達は何を拠り所として、こういう発想をしてるのか?何かバイブルがあるのか?KKKにはターナー日記がある。ではコイツらには?こういう男を煽動していくキッカケは何なのか?なぜそう考えるに至ったのか知りたい。
よくよく聞いてみると、大した思想も持ってないのだろうし、一方的に盲信的に信じてるだけのような気もするがね…受け皿が狭いというのもあるかもしれない。もうその考え方で受け皿は溢れてしまって、それ以外が入る隙間がないのか…とにかく、平気でこういうことを言う人間に寛容な態度を持って察することが自分にできるのか…。それを差別してたら向こう側と全く同じことをしてることになるし、対立しか生まない…。

では…どうすればいいのか…
難しい問題である。

前に煙草屋のオッチャンと言い合いになったことがある。上の男と同様に中国や韓国を猛烈に蔑み差別発言を連発するオッチャンを何とか矯正しようと試みたが、向こうもエキサイトするばかりで、こちらもムキになってしまった…。

どうすればいいのか…

コロナウィルスの影響で"JAPANESE ONLY"と店頭に貼り紙を出す店も出てきた…

うーん…そういう事じゃないと思うんだけど…どういうつもりで店頭に宣誓しているのか?

そんなに自分が大事かねぇ…
何から何を守ってんだか…



投票日の四日前に評判を聞きつけて…民主党公認候補にどうですか?と言ってきた…

李小牧
「あんな…いまさら公認にするなんて…こんな裏切り事しますか?27年間…仁義通すとか、あるいは…なんというかな…あのー…スジ?そこからいまさら、いくら街宣カー無料で使わせてもらっても遅いし、準備も届けも出してないし、あと4日…やりません。政治はこんなもんなんだ!もう安っぽく見えた…ちっ!」

李小牧氏が言う通り、ホント安っぽいことをする。公認候補はダメだと言っておいて急に方針変更するなんて情けない。そんなカッコ悪いことするなよ!!これが日本の選挙の現実…こんなの見られたら余計に投票に行かなくなるぞ。
若者がアホくさいと思うのも納得できてしまう。

ここで街頭演説をするなという縄張り争いもそう。くだらないことの連発。李氏も「歌舞伎町のヤクザと同じだよこんなの!!」と檄を飛ばす。

そして結局、投票日の前日に民主党推薦のシールを李小牧氏のポスターに民主党員が貼りまくる。

「最初から貼ってくれれば良かったのにね…」と李氏は拡声器を使って何度も言う。イヤんなっちゃうねぇ政治の汚い世界は…。


落選を知った後…
李小牧
「選挙権がどれくらい大事だったか…もっともっとわかった…日本にせっかく民主主義があるのに投票率が低い事…新しい票が入らない事に対しても…なんかこう、ずっと訴えていけることもあったしね」
ほとんどの外国人帰化してない
私は票にならない人たちの代表者です
相手の国籍や経歴から相手を決めつけてしまうと、つまり一般的な見方や偏見に流されてしまうと、本当に目の前に起きている事柄やひとに対して正常に判断出来ないなと深く反省させられた。

特に身近に存在しない外国人やマイノリティの人々、ハンディを抱える人についてはリアルに接していない分、自覚がないままなんとなくの空気感や世の中の偏見に我知らず与しやすくなってしまう。

そもそも多様性のある環境に育っていないのだから、異質だと感じる他者に過剰反応するのは生物的には自然な事だとしても・・・。

言うまでもなく偏見が怖いのは、根拠もなく見えてると勘違いしたり、自明の事として決めつけてしまってそれで終わりと断じてしまうところ(思考停止)だろう。

まずは出来る限りフラットに目の前の他者と向き合うというコミュニケーションの基本を噛みしめたい。

もちろんその基本こそが実に実に、時代としても状況としても困難な事であることも、さらにはそれほど簡単に他者を解ることなんて出来ないことも認識したうえで。完全に理解することは不可能だけれど、理解しようとする姿勢は他者と共存していく上では必須のマインドだと改めておもう。
①2020.1.1☆3.8@家

キャラクターが面白いし憎めなく応援したくなる。
歌舞伎町案内人をしていた中国人が日本に帰化し、新宿区議会議員選挙に出馬する話。水商売、外国人と社会的地位が低いと言われる人々の声を代弁したいと自分の経験も踏まえた路上演説は響く。

中国人への偏見はまだまだ本当に根強い。僕が初めて経験したのは高校時代、仲の良い友達たちが「中国人とは結婚出来ない」と言うから何故か聞くと「中国人はカエルを食べるから」と。衝撃的だった。
青年に期待してくれている李さん、日本と中国の友好を繋ぐ架け橋は私達若者にかかっている。
フライ

フライの感想・評価

3.6
30年近く歌舞伎町に住む李小牧と言う中国人が日本国籍を取得し、2015年新宿区議会議員選挙出馬を追ったドキュメンタリーは日本の選挙制度や日本人について客観的に見る事が出来、とても勉強になったし面白かった。
歌舞伎町の裏も表も知る彼が、色々な武勇伝や家族、政治や選挙出馬への意気込みを語る姿は多少のネガティブさは有るが、それ以上に希望とエネルギーに満ちていて凄みを感じた。当時日中関係が最悪な時期に日本国籍を取得して、選挙に出馬し、歌舞伎町を変えたい思いや、日中の架け橋にと言う思いは、無謀とも思えたが同時に力強さを感じた。とは言え中国人と言うだけで、彼を知らない人達が彼に投げつける、全てを一括りにした辛辣な言葉や意見は、観ていて複雑な思いが。選挙活動において民主党公認議員との縄張り争いや、当初公認を貰えず無所属で活動していたが、色々なメディアに取り上げられた途端終盤で民主党公認になり皮肉を言いまくる展開は面白かった。
選挙結果は2015年当時は400票位足らず落選し、今年行われた選挙も調べるとほぼ同じ票数で落選していた。これだけ知名度があればプランナーを着けたら当選できる気もしたし、日本の末期的な選挙と政治には彼の様な人物が入りインパクトをあたえたら多少カンフル剤にもなりそうなので今後注目したくなった。
小森

小森の感想・評価

-
ヘイトと戦う元中国人。差別云々はどうでもいいけど、なんで政治家って街頭演説とか超効率の悪いことに時間かけるんだろう。
政策は馬鹿馬鹿しいけど、たまにグッと来ることを言うのが面白かった。
馬子

馬子の感想・評価

3.5
ドキュメンタリー映画として面白かったし「日本人じゃない」「韓国人だから…」「中国人はもっとダメ」「国に帰れ!」「キムチばっかり食べてんの?」等、色々な言葉に考えさせられた

でも日本人の監督が撮ってたらまた違った目線になったんではないかと思う
そう言った点で私の中にもまだ人種差別的な気持ちがあるんだろう

ちなみに2015年、元中国人の李 小牧さんが歌舞伎町や大久保の街頭に立って掲げた公約とは『歌舞伎町24時間営業』と『公衆トイレ』の設置でした 笑
miyagi

miyagiの感想・評価

3.0
なんというか、日本人の現在地を示すには十分だろうし、むしろ日本と中国の間で揺れているというよりは、随分中国側で揺れているように思えたのは、やはり監督が中国の人だからであり、これを日本人の監督が撮っていたら全然意味は違えたのにという気がしてならない。
スポットライトは当てないより当てたほうがそりゃいいし、おおよそ純粋無垢な気持ちで選挙に向かってる主人公の心意気は買うべきなんだけど、どうも偏りすぎというか。
想田和弘監督の「選挙」にある面白さがここには正直ない。
昔の職場の先輩記者がインタビュー答えててビビった。
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